映画『ロード・オブ・ザ・リング』3部作は2億8000万ドルの制作費を投じ、ニュージーランド国内でも格別に美しい地域で撮影が行われました。ここでは、下記の地域にあるロケ地と撮影シーンについて紹介します。
ロケ地:マタマタ、ルアペフ、ウエリントン、サザン・レイクス、カンタベリー、マッケンジー・カントリー、フィヨルドランド
マタマタ:ホビット庄とホビット村
ワイカト地方の町マタマタ周辺には緑豊かな酪農地帯が広がっており、中つ国のホビット庄のロケ地となりました。ここに作られたホビット村のセットは撮影終了後、大部分が解体されましたが、このたび新作『ホビット』撮影のために再建され、今後はアトラクションとして永久に保存されることになりました。
行き方:
- オークランドから国道1号線をティラウまで南下、国道27号線を左折しマタマタへ向かいます。所要2時間30分。
- 国内線でハミルトン空港へ。そこからマタマタまでは車で30分です。
- インターシティ・コーチラインズのバスがマタマタまで毎日定期運行しています。
ルアペフ:モルドール、エミン・ムイル
北島中央部に位置するトンガリロ国立公園にはトンガリロ山、ナウルホエ山、ルアペフ山という3つの巨大な火山があり、『ロード・オブ・ザ・リング』にもシリーズを通じて登場しています。公園内ではその雄姿を眺めながらハイキングが楽しめます。ナショナル・パークの観光案内所では各種情報やアドバイスの提供をしています。
中でも一番標高の高いルアペフ山はモルドールとエミン・ムイルのロケ地となりました。フロドとサムがゴラムを捕獲するシーンはファカパパ・スキー場にあるミーズ・ウォールという岩場で撮影されました。また、このスキー場のゲレンデや駐車場ではオークがエルフや人間たちを襲うシーンの撮影が行われました。麓には俳優や撮影スタッフが滞在したベイビュー・シャトー・トンガリロ・ホテルがあります。
行き方:
- トンガリロ国立公園はオークランドから車で約4時間、タウポから1時間です。
- 最寄りの国内線空港はタウポです。
- 鉄道駅がナショナル・パーク・ビレッジとオハクネにあり、「オーバーランダー」号が停車します。
- オークランドとウエリントンからナショナル・パーク・ビレッジとオハクネまでバスが運行されています。
ウエリントン: ホビット庄、アイゼンガルドの庭、アンドゥイン川、裂け谷、オスギリアス、死者の道
ウエリントンで最もアクセスしやすいロケ地は市中心部から徒歩圏内にあるビクトリア山です。この山の森林に覆われたエリアではホビットたちが黒の乗り手から身を隠すホビット村の森のシーンが撮影されました。この他、ハット川のムーンシャインからトタラ・パークまでの流域はアンドゥイン川、ハーコート・パークはアイゼンガルドの庭として登場しています。
ウエリントンのカイトケ公園はフロドが傷を癒した裂け谷のロケ地として使われました。駐車場から撮影が行われた原生林の中の草地までは道案内の標識が立っています。
ウエリントンから西海岸沿いを車で北上し、パラパラウム近郊のクィーン・エリザベス・パークへ行ってみましょう。ここではペレンノール野の合戦でのナズグルやムマキルのシーンが撮影されました。さらに北にあるワイタレレ・フォレストは、ファラミアと別れたフロド、サム、スメアゴルが歩いたオスギリアスの森として登場しています。
ワイララパ地方までドライブし、プタンギルア・ピナクルズを訪れるのもおすすめです。ここではアラゴルン、レゴラス、ギムリが死者の道を行くシーンが撮影されました。
行き方:
- オークランドまたはクライストチャーチから国内線で行くことができます。一部国際線も発着しています。
- オークランドから国道1号線を南下すればウエリントンまで行くことができます。
- インターシティ・コーチラインズのバスと列車「オーバーランダー」号がオークランドとウエリントンの間を毎日定期運行しています。
- ウエリントン周辺の各ロケ地までの詳しい行き方はi-SITEビジター・インフォメーション・センターで尋ねて下さい。
サザン・レイクス: 霧ふり山脈、ブルイネンの浅瀬、ガンダルフ騎乗の疾走シーン、中つ国のパノラマ風景
ワカティプ湖北端のグレノーキーからは、第2作『二つの塔』のオープニングシーンに登場するアーンスロー山の北西の斜面が見えます。また、グレノーキーからパラダイスへの道中に広がるブナの森はロスロリアンのロケ地となりました。
クィーンズタウン近郊のアロータウンでは、ブルイネンの浅瀬が撮影されたアロー川まで歩いて行くことができます。あやめ野のシーンが撮影されたウィルコックス・グリーンも徒歩圏内にあります。
シャード・ファーム・ワイナリーからはアンドゥインとアルゴナス(王たちの柱)となった素晴らしい風景を望むことができます。巨大な彫像はCGで作成されました。
クラウン・レンジ・ロードをドライブしてカードローナ・バレーへ向かい、カードローナ山(1119m)の頂上まで行きましょう。ここからは中つ国のパノラマ風景が楽しめます。左手に見えるのがアンドゥイン川とアルゴナス、前方の丘はおぼろ谷です。遠くにネン・ヒソイル湖畔のアモン・ヘンも見ることができます。
行き方:
- クィーンズタウンまではオークランド、ウエリントン、クライストチャーチ、ダニーデンから国内線で行くことができます。一部国際線も運航しています。
- ダニーデンから車で行く場合は、国道1号線をミルトンまで走り、国道8号線を右折、クロムウェルで国道6号線に入りクィーンズタウンへ向かいます。
- インターシティ・コーチラインズのバスがクライストチャーチとダニーデンからクィーンズタウンまで毎日定期運行しています。
- サザン・レイクス周辺の各ロケ地までの詳しい行き方は、i-SITEビジター・インフォメーション・センターで尋ねて下さい。
カンタベリー:エドラス
アシュバートン地区の高原地帯にあるマウント・サンデーは、ローハンの首都エドラスのロケ地となった岩がちな丘です。
建設に9ヶ月を要した撮影セットは全て撤去され何も残っていませんが、その風景は今も訪れるファンを魅了しています。ハカテレ・ポッツ・ロードに車を停め、ロケ地まで歩いていきましょう。近くのマウント・ポッツ牧場では宿泊施設とレストランを運営しています。
行き方:
- クライストチャーチには国際線が就航しています。オークランドまたはウエリントンから国内線で行くこともできます。
- クライストチャーチからマウント・サンデーまで車で行く場合は、アシュバートンまで国道1号線を走り、国道77号線へ右折、その後インランド・シーニック・ルート72号線へ左折し、マウント・サマーズで右折してください。
マッケンジー・カントリー:ペレンノール野
ペレンノール野の合戦シーンを撮影した場所は、マッケンジー・カントリーのトワイゼル近郊にあります。ここではゴンドールとローハンの軍隊がサウロン軍の何千というオーク兵と戦いました。山の麓まで広がる草原は映画の中の風景そのままです。ロケ地は私有地の中にありますが、トワイゼルから催行されているツアーで訪れることができます。
行き方:
- 最寄りの空港はクライストチャーチです。国際線が発着しており、ニュージーランド各地から国内線も利用できます。
- クライストチャーチからトワイゼルまで車で行く場合は、国道1号線をウォッシュダイクまで走り、国道8号線を右折してください。
- インターシティ・コーチラインズのバスがクライストチャーチからトワイゼルまで毎日定期運行しています。
フィヨルドランド:アンドゥイン川、ファンゴルンの森
テ・アナウとマナポウリの間を流れるワイアウ川では、旅の仲間たちがロスロリアンから南へアンドゥイン川を船で下って行くシーンが撮影されました。また、周囲の山々は裂け谷の南に広がる険しい地形の描写に使われました。
ファンゴルンの森となったのは、テ・アナウ近郊のタカロ・ロード沿いの森林です。空中高く張られたワイヤーにカメラを吊り下げ、アラゴルンが森の中を進むシーンが撮影されました。
・アナウからジェットボートに乗ってアンドゥイン川の雰囲気を楽しんだり、ダウトフル・サウンドのクルーズに参加して霧ふり山脈を眺めたりするのもおすすめです。ケプラー・トラックを歩いて冒険の主人公気分を味わってみるのもよいでしょう。
行き方:
- 飛行機で行く場合は、ダニーデン、クィーンズタウン、インバーカーギルに空港があります。
- 車での所要時間:インバーカーギルから国道94号線を経由してテ・アナウまで2時間15分、ダニーデンからバルクルーサ、ゴア、ラムスデン、モスバーンを経由してテ・アナウまで4時間15分、クィーンズタウンからテ・アナウまで2時間30分。
- インターシティ・コーチラインズのバスがインバーカーギル、ダニーデン、クィーンズタウンからテ・アナウまで定期運行しています。

