ロトマハナ湖にあったピンク&ホワイト・テラスが125年ぶりに発見されました

ピンクテラスとホワイトテラスは一躍、ニュージーランドで最も有名な観光名所になりました。

ワイマング略史

1886年当時、大小の湖が点在するロトルア周辺地域に、地元マオリの人々がロトマカリリ  (冷たい湖)、ロトマハナ(温かい湖)と呼ぶ2つの湖がありました。  ロトマハナの湖岸には熱水の温泉がいくつもあり、湖に注いでいたため、湖水は常に温められていました。また、温泉に含まれるシリカ質の鉱物が堆積して、ピンクテラスとホワイトテラスをはじめとする  ユニ

ークな景観が形成されていました。
そのすばらしさは、宣教や通商のためにこの地を訪れたヨーロッパ人の間でたちまち噂になり、自然の造形美をひと目見ようと遠くからもたくさんの人々が訪れるようになりました。

ニュージーランド初の観光名所

ピンクテラスとホワイトテラスは一躍、ニュージーランドで最も有名な観光名所になりました。  イギリス、オーストラリア、カナダ、ヨーロッパから何ヶ月も船旅をして、さらに150kmの陸路を経てロトマハナ湖を訪れるようになったのです。

近隣の村に住むマオリの人々は、ガイドや船頭として働き、新興の観光業で利益を          あげました。  また、この頃にはすでに歌やダンスが披露されていたということです。

タラウェラ山噴火

1886年6月10日の夜を境に、すべてが一変しました。  少し前から、地鳴りや地震、湖や小川の水位変化などの奇妙な現象が起こっていましたが、なかでも耳目を集めたのは、噴火の    数週間前にヨーロッパ人旅行者とマオリのガイドが目にした光景です。  それは、湖の遠く  から近づいてきたカヌーが目の前で突如消え失せた、というもので、その場にいた人々は    全員目撃したそうです。マオリの人々は、この幻影を危険と死を暗示する不吉な予兆と      受け止めていました。  そして、ついにそれが現実となる時が来てしまったのです。

噴火の勢いで、タラウェラ山の北端から線状の火口が開きました。  周辺にあった7つの集落が破壊され、多くの人命と野鳥や植物、その他の生き物までも犠牲になりました。  噴火の  影響でロトマハナ湖の水位は40mも上昇し、20倍の大きさになりました。  そして、        ピンクテラスとホワイトテラスも見られなくなってしまいました。

ピンクテラスとホワイトテラス、2011年に再発見

2011年2月、ある研究チームがワイマング火山渓谷を訪れ、地震探査機器とソナー装置で湖底の地形を調査しました。ピンクテラスとホワイトテラスのその後についても、何か分かればと淡い期待が寄せられていました。

運は研究チームの味方についたようで、まずピンクテラスの一部が発見され、さらに        タラウェラ山噴火から125年になる2011年6月にホワイトテラスの一部が見つかりました。

2012年3月にもロトマハナ湖の調査が進められ、ピンクテラスの約4分の3は破壊されずに  残っていることが確認されました。  ホワイトテラスは噴火の影響の著しい場所にあったため、まだ状況は把握できていません。

ニュースとしては注目を集めたものの、世界8番目の不思議を再び人々が目にすることはもうないでしょう。かつてのテラスは水面下60mに堆積した2mの泥の層の下に埋まっています。

ワイマング火山渓谷を訪れる際には、渓谷を形成した128年前の一大事と水面下のテラスを  想像しながらロトマハナ湖のクルーズをお楽しみください。

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