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マウイと鳥のティエケの物語

鳥のティエケの物語

語り部:マオリ・エコ・ネイチャー・ツアーズのガイド、ウルバ・アモス(Ulva Amos)

昔々、アオテアロア(ニュージーランド)のマオリの先祖に、マウイ(Maui)という英雄がいました。マウイはティエケ(Tieke)という真っ黒な鳥をペットとして飼っていて、いつも一緒に連れていました。亜麻の繊維を使って縄をなう時も、ティー・ツリー(Ti Tree)の繊維を使って網を作る時も、ティエケはマウイの肩にとまっていました。マウイは網で太陽を捕まえて打ち負かし、自分に服従させるつもりでした。というのも、その頃太陽は世界中をものすごい速さで回っていて、落ち着かないことと言ったらなかったからです。何とかして太陽をゆっくり回すことができれば、一日が長く明るくなって、人々は毎日の仕事を充分こなせるようになる、とマウイは考えたのです。

そして運命の日がやってきました。マウイは太陽に網を掛けようと心に決めて、ペットの鳥ティエケと一緒に出かけました。マウイは太陽を網に捕らえて奮闘しながらも、ティエケの羽が太陽の熱で焼けてはいけないと思い、ティエケに家に帰るように言いました。しかしティエケは、何度家に帰るように言われても、マウイから離れませんでした。マウイの髪は熱で溶け始め、皮膚には水ぶくれができてきましたが、それでもなおティエケは家に帰ろうとしませんでした。そこで、マウイは焼け焦げた手でティエケを掴み、地球に向かって投げ下ろしました。

そういう訳でその日以来、ティエケ(セアカホオダレムクドリ)の背中は焦げたような赤茶色になったということです。

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