日光東照宮とニュージーランドの長い交流の歴史
江戸幕府初代将軍、徳川家康公を祀った日光東照宮は、世界遺産に登録されており、日本だけでなく世界各国から毎年多くの旅行者が訪れています。国宝級の建築や彫刻だけでなく、数多くの伝統的な宝物や白い神馬(しんめ)も見所のひとつとなっています。
日光東照宮とニュージーランドの間には、長い交流の歴史があります。とりわけ、長年神職を務め、日本の神社神道の世界では広く尊敬を集めている宮司、稲葉久雄氏は、ニュージーランドの大臣を含む要人の案内をはじめとする両国の交流促進に尽力されています。2008年5月には当時の首相、ヘレン・クラーク氏を迎えています。
ニュージーランドとの交流の歴史は、今から40年前にさかのぼります。1964年の東京オリンピック終了後、ニュージーランドが日本馬術連盟に寄贈していた白馬を1972年に東照宮に奉納したのが交流の始まりでした。これにより、第二次世界大戦中に途絶えた神馬の伝統が復活したのです。
1976年、東照宮を訪れた当時のロバート・マルドゥーン首相は、白い神馬が同国産であることを耳にし、ニュージーランドから、その後継馬となる新たな神馬の寄贈を約束しました。
1990年に東照宮宮司に就任した稲葉氏は、先代からニュージーランドとの交流促進をそのまま引き継ぎ、熱心に活動を進めてきました。稲葉宮司は、自ら交流団を率い、伝統的な流鏑馬(やぶさめ)の海外初公演などで、すでに同国を3回訪問しています(最後の訪問は2007年5月)。2005年愛知万博開催のために来日したクラーク前首相の訪問時には、神馬献進式において、ニュージーランド政府と国民から3頭目となる「光徳号」が寄進されました。
稲葉宮司の積極的な活動のおかげで、ニュージーランドと日光東照宮は、交流を通じ、長きにわたって両国国民の親善と友情を深めてきました。そして、神馬は両国間の特別な友好の象徴として崇められています。こうした偉業が認められ、2008年には稲葉宮司にニュージーランドから「女王功労勲章」が贈られました。
近年の要人訪問
2008年5月、ヘレン・クラーク前首相は、ジョン・マッカーサー駐日大使とともに日光を訪問。
2009年3月、世界遺産委員会の委員長を務めた、先住民マオリのナティ・トゥファレトア部族長、トゥム・テ・ヘウヘウ氏は、イアン・ケネディ駐日大使とともに日光を訪問。
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