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マオリ文化

 

マオリの若者を助けるポティキ・アドベンチャーズ社

ポティキ・アドベンチャーズ社は、オークランドを拠点とするマオリの経営する観光会社です。海外からの旅行者にマオリの現代文化を紹介する、人気の一日観光で知られる同社ですが、非行に走りがちなオークランド地区のマオリの若者たちを救う活動にも熱心に取り組んでいます。

同社経営陣の一員であるビアンカ・ランソン氏は、アウトドア活動を通じてマオリの若者たちの更正を支援する、ヤング・ニュージーランダーズ・チャレンジの活動に関わっています。

彼女とヤング・ニュージーランダーズ・チャレンジの関わりは、彼女が契約アウトドア・インストラクターとしてプログラムに参加したのがきっかけでした。オークランド南部に住み、一度もオークランド西部の森やビーチへ行ったことのない、マオリや南太平洋諸島出身の非行に走る若者たちを引率して、泊りがけのトレッキングへと出かけた同氏は、この活動に魅了されてしまいました。

都会で育つ多くのランガタヒ(マオリ語で若者)は、マオリの伝統文化や自分が暮らすフェヌア(マオリ語で大地)について、何の知識も関心ももっていません。そういった子供たちは、麻薬や酒、暴力で自分の心に生じる隙間を埋めようとしてしまいます。ランソン氏は、彼らに自分たちの文化や大地との絆を再認識してもらう手伝いをしたいと考え、そのための手段としてアウトドアでの活動を活かしている、と語っています。

アウトドア・トレーニングや冒険旅行の機会を若者に与えるとともに、若者が様々な技術を身につけたり、社会奉仕活動に参加する手段として、マラエ(マオリの集会所)も積極的に役立てています。

「運任せではチャンスは巡ってこない、チャンスは自らの手で作らなければならない。このことを子供たちが学ぶのは重要です。その意味で社会奉仕活動は貴重な体験なのです。自分が社会に役に立つ人間であると自覚することで、自分の能力に自信をもち、自分が属する社会への責任感にも目覚めることができるのです。また、技術を身につけることによって、新たなことを積極的に学ぶ姿勢をいったん身につければ、その姿勢ややる気は後々まで持続していくものです」と同氏は述べています。

また、同氏は幅広い層のマオリの人々と連携し、マオリ学校やマオリ社会のマラエ(集会所)を通じて、プログラムの提供を行っています。さらに服役中の若者も対象としており、刑務所に服役する若者を(看守同行で)孤島で一泊するトレッキングへ連れて行った経験もあります。

刑務所の塀の中から若者たちを連れ出し、彼らが陥っていたかつての荒れた生活とは異なる世界を見聞してもらうのは、同氏にとっても素晴らしい体験だった、と語っています。また、「自分を気にかけ、前向きな経験をしてもらいたいと考える人が存在している、と気づいてもらうことは重要です。彼らの中には、自分の将来やこれからの人生の選択について、真剣に考え直してくれた人もきっといることでしょう」とも語っています。

ポティキ・アドベンチャーズ社は、未来のマオリ社会を担う人物を育てたいと願っています。そして、どんな若者でも、ニュージーランドのマオリというユニークな文化、人々や大地との絆を理解し、それを活かす資格がある、という信念のもとに、非行に走る若者を救う活動を行っています。


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