ボランティアの努力によって生まれ変わったティリティリ・マタンギ島
ニュージーランド人は昔から何でも実際にやってみるという姿勢と助け合いの精神を誇りにしてきました。そして何かやらねばならない仕事があるときは、その仕事が何であれ、逃げ出さずやり遂げることを重んじてきました。従来の環境がすっかり損なわれてしまっていたティリティリ・マタンギ島を自然保護区として再生させる原動力となったのが、このような国民性でした。
ティリティリ・マタンギ島はオークランドの北東30km沖に浮かぶ島です。120年にわたり牧場として使用されてきたこの島は、原生林の94%が失われてしまっていました。しかし、熱心なボランティアグループの努力のおかげで、自然保護区として生まれ変わったのです。現在は島の60%が森に覆われ、残りの40%はタカヘ(大型のクイナの一種)などの鳥たちのため、意図的に草原として残されています。
島の自然再生プロジェクトがスタートしたのは1984年のことでした。かつての姿を取り戻し、希少な固有種の動植物を繁殖させるために、環境保全省(DOC)とボランティアグループが協力し、固有種の木々の植樹を開始したのです。
10年が過ぎ、島にはニュージーランド原産の樹木が茂り、固有種の動物たちが暮らすようになりました。森の再生に尽力した多数のボランティアたちが、ボランティアグループ「サポーターズ・オブ・ティリティリ・マタンギ」を結成し、今も島の自然を維持する活動を続けています。
同グループは以下の3点を目標に掲げて活動しています。
- ティリティリ・マタンギ島の自然保護区をさらに充実させ、自然再生プロジェクトを継続する
- ティリティリ・マタンギ島での活動を金銭的、物的、人的にサポートする
- ティリティリ・マタンギ島の自然保護区としての存在と役割について、一般市民の認識を高める
彼らの努力のおかげで、ティリティリ・マタンギ島は害獣のいない島となり、ニュージーランド固有種の鳥たちが安全に繁殖できる場所となりました。今ではタカヘ、コカコ(ハシブトホオダレムクドリ)、ホワイトヘッド、リトル・スポッテッド・キーウィ(コマダラキーウィ)、スティッチバード(シロツノミツスイ)、ブラウン・ティール(チャイロコガモ)など、多くの希少な鳥たちが暮らしています。
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