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「The Family of Ancient Trees-古代木ファミリー」プロジェクト 概要

屋久島「縄文杉」 X ニュージーランド「タネ・マフタ」姉妹木関係締結に関して

プロジェクトの主旨

世界中にある歴史的・文化的な意味のある巨木・古代木が、「姉妹木」関係を築いていくことができれば、それらの木と木が結ぶ地域または国同士の交流が広がり、やがて、地域または国同士の文化的な相互理解や自然環境保全の意識をお互いが高めあい、学べるきっかけとなるのではないか、という発想から、ニュージーランド政府観光局が中心となって発足したプロジェクト。その第一弾として、縄文杉とタネ・マフタの姉妹木関係締結が決まった。

なぜ、屋久島とワイポウアの森が・・・

数年前から、縁あって、屋久島のネイチャーガイドとワイポウアの森のネイチャーガイドが出会い、地域間交流がスタート。お互いの森における共通項―例えば、自然を守る姿勢、共存のあり方、歴史、文化の継承など―が多く、それぞれの森を守ってきた主要人物(屋久島では柴 鉄生氏、ワイポウアの森ではアレックス・ネイザン氏・スティーブン・キング氏)もそれぞれの立場からその類似性に共鳴。その後、両地域とも、ニュージーランド政府観光局が提唱している「古代木ファミリープロジェクト」に賛同した。

古代木ファミリープロジェクトの目的 ― 屋久島 x ワイポウア

①自然環境保全の重要性の認識向上
屋久島とワイポウアの森、それぞれには、人間が樹木を伐採をしてきた歴史があるが、その後人間の力で自然環境を守ってきた歴史もある。 保全の在り方や考え方はその国や地域によって差があるが、今回の締結を通じて、自然環境保全のあり方を双方から学んでいく機会と捉え、自然環境の重要性の認識向上も目指す。

②観光と環境の共存
環境保全はいまや世界的に最重要課題の1つ。 ただし、そこで暮らす人々にとっては、自然を守り、共存しながら地域経済を活性化していく義務もある。 観光需要の発展と環境保全のバランスをとっていく大切さを広く提唱をしていくことを目指す。

③文化・学生・ガイドの交流促進
何千年もの間、そこに存在し、森を見守ってきた「屋久杉」と「タネ・マフタ」。そんな両古代木には計り知れないほどの長い時間の中で構築してきた、その地域独自の文化や習慣が存在することは言うまでもない。 今回は、学生やガイドの交流を通じて、両国の異文化はもちろん、文化的背景を理解することで学べる知識の向上を目指す。

④博物館の交流
屋久島にある「屋久島町立屋久島自然館」と、カイパラ地区(ワイポウアの森がある地区の1つ)にある「カウリ博物館」では、それぞれ、屋久杉とカウリに関する歴史や資料が展示されている。博物館の担う重要な役割を、お互いの交流を通じて、高めていくことを目指す。


主要人物のプロフィール

【柴 鐵生 (しば てっせい)】
高校時代までを屋久島で育ち、その後、7年間東京での生活を経験し、昭和45年に、屋久杉原生林保護を目指して帰郷。
昭和46年から平成11年の28年間上屋久町議会議員、昭和47年より「屋久島を守る会」のメンバーとして原生林保護運動に関わりました。

【アレックス・ネイサン】

テ・ロロア・ファトゥ・オラ およびテ・ロロア・マナフェヌア・トラスト 代表
ワイポウア・フォレスト・トラスト 代表
先祖代々引き継がれた土地を守り、ワイポウアの森を再生させ、保護するために、マオリだけでなく、ヨーロッパ系移民とも手を携え、自然保護運動に奮闘し、スティーブン・キング氏と共に「ワイポウア・フォレスト・トラスト」を1998年に設立。 「ワイポウア・フォレスト・トラスト」はニュージーランド初のバイ・カルチュラル[先住民マオリとヨーロッパ系移民]パートナーシップによる組織として、新たな足跡を残した。

【スティーブン・キング】
自然保護活動家
子どものころより、植物に興味があり、大学では、農業を専攻。
1977年に起こったニュージーランド最大規模の植林伐採反対運動を機に、ニュージーランド固有のカウリの森を守るための運動家として活躍。 ニュージーランド初のバイ・カルチュラル[先住民マオリとヨーロッパ系移民]パートナーシップによる組織、「ワイポウア・フォレスト・トラスト」の設立メンバー。

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