数々の賞に輝く映画監督
アカデミー監督賞にノミネートされた女性映画監督はこれまでに3人を数えるのみですが、そのうちのひとりはニュージーランド人のジェーン・カンピオン氏です。1993年の第66回アカデミー賞で多数の部門にノミネートされた『ピアノ・レッスン』は、監督賞は逃したものの、脚本賞ほか3部門で受賞を果たしました。同作品はカンヌでも高く評価され、女性監督としては初のパルムドールを獲得しました。『ピアノ・レッスン』の撮影が行われた場所は、ニュージーランド最大の都市オークランドからほんの40分程度のカレカレ・ビーチです。低木林に覆われたこの荒々しくも美しい西側の海岸は、ニュージーランドの人気バンド、クラウデッド・ハウスの制作したアルバムにも影響を及ぼしています。『ピアノ・レッスン』は息をのむほどに美しいニュージーランドの風景をとらえただけでなく、監督自身やアンナ・パキン(助演女優賞獲得)、サム・ニールといったニュージーランドの新しい世代の魅力が詰まった秀作です。ニュージーランドの首都ウエリントンで生まれたカンピオン氏は、ヴィクトリア大学で人類学を専攻しました。初の監督作品である短編映画『Sweetie』はロサンゼルス映画批評家協会の新人賞を受賞、続く2作目の『エンジェル・アット・マイ・テーブル』(ニュージーランドの作家ジャネット・フレイムの半生に基づいた作品)はヴェネチア国際映画祭で銀獅子賞に輝きました。同作品に出演したニュージーランド人の女優、ケリー・フォックス氏も国際的に高く評価されました。
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