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オークランドのハウラキ湾

ベテランセイラー、トニー・レイ氏(47歳)にとって、オークランドのハウラキ湾はまるで自分の庭のようなものです。しかし、子どもの頃からこの湾内でセイリングを楽しんできた同氏ですら、隠れた入り江などまだまだ新しい発見があると言います。

レイ氏はエミレーツ・チーム・ニュージーランドでトリマーを務めてきました。休日には、リンダ夫人や子どもたちと共にハウラキ湾でセイリングすることを楽しみにしています。

「知らない場所がまだたくさんあります。これまで存在すら知らなかった入り江に気づくこともよくあります。2ヶ月間湾内を巡ったとしてもすべてを見ることはできません。常に発見の連続です」と同氏は述べています。

レジャーにも最適
レジャーとしてセイリングを楽しむ人にとっても、ハウラキ湾は世界トップクラスの海だとレイ氏は考えています。

「大きなモーターボートでも小さなヨットでも同様に楽しめます。湾内には訪れる場所が限りなくあり、街にも近い。周囲に他の船がほとんどいないくらい広々としているのも素晴らしいですね」と同氏。

「モトゥイヘ島などはよい例です。島の片側からはオークランドの街並みが見えますが、反対側へ向かって50メートルほど歩けば農地と海だけが広がっています」

100の島々の間を縫ってレースを楽しむ
100の島々が浮かぶ湾内は、レジャーに最適なだけではありません。島々、岩、灯台をまわって縦横無尽に走る無数のコースでレースをしたことのある人は多く、レイ氏もその一人です。

「島々があるからこそレースが楽しいんです。マークをまわって戻ってくるだけじゃないですからね」と同氏は言います。

オークランドの細くくびれた地形の影響で、ハウラキ湾はセイリングしがいのある海となっています。常に吹いている潮風が南西の風とぶつかり合い、午後には陸地からの熱が風に影響してきます。

「そのために風の予測が難しく、そこが楽しみでもあります」とレイ氏。「あっという間に風の状態が変わるんです。風速の予報が5~25ノットということも珍しくありません」

湾内の島々
ハウラキ湾の東にはコロマンデル半島とグレート・バリア島があり、その先には太平洋が広がっています。湾内で最も大きな島は、グレート・バリア島とワイヘキ島です。約1,000人が定住するワイヘキ島は、湾内で最も人口の多い島でもあります。

ワイヘキ島はオークランド市内までフェリーで30分という距離にあり、毎日多くの人々がフェリーで通勤しています。この島には白砂のビーチ、ブドウ園やオリーブ園が多く、芸術が盛んなことで有名です。

ランギトト島はオークランドの海の風景に欠かせないシンボルです。市内に点在する火山の中で最も大きく、最も新しいもので、600年前の噴火で海上に隆起した火山です。ランギトト島に足を踏み入れれば、そこには赤い岩と奇妙な交配植物の世界が広がり、まるで別の惑星を歩いているかのようです。

ルイ・ヴィトン・パシフィック・シリーズ
ニー・レイ氏は、1987年以来6度のアメリカズ・カップ(挑戦4回、防衛2回)にニュージーランドのメンバーとして参加したほか、3度のウィットブレッド世界一周レース、数々のキールボートレガッタや国際的なマッチレースを経験してきたベテランです。

この夏、同氏はエミレーツ・チーム・ニュージーランド(ETNZ)のクルーとして、ルイ・ヴィトン・パシフィック・シリーズに出場することになっています。オークランドで開催される同大会は、世界トップのヨットマンたちが数多く集まる親善ヨットレースです。

この新しい大会には、過去のアメリカズ・カップで戦ってきた長年のライバルたちが再び集結するほか、新しいチームにとっては経験豊かな相手と対戦できる絶好の機会となります。

エミレーツ・チーム・ニュージーランドはオークランドのヴァイアダクト・ハーバーを拠点にしています。

「常に週4~5日セイリングができるということは開催地としてとても重要なことです」とETNZの最高執行責任者ケビン・シューブリッジ氏は述べています。「そうでなければ開催は難しいですからね。その点でハウラキ湾は完璧だと言えます」

「ハウラキ湾はレースの開催地として最高の場所です。我々のホームグラウンドであり、アメリカズ・カップが開催されたことで設備も整っています。我々の多くはこの海で育った人間ですから、湾内のコンディションもよくわかっています。練習に適した日かどうかもよくわかるので、海に出るべきかやめるべきか考えて時間を無駄に費やすこともありません」

「ハウラキ湾は我々のこれまでの成功に大きく貢献していると言えるでしょう」


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