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ニュージーランドの「恐竜」の数が3倍に

2007年10月19日

トゥアタラは「恐竜の生き残り」とも言われるニュージーランド固有の爬虫類です。環境保護プログラムの成功により、ニュージーランド本土における野生のトゥアタラの数が3倍になりました。

今回は、本土に生息する個体数を回復するプロジェクトの第二段階として、マールボロ・サウンド沖のスティーブンズ島(トゥアタラの保護区となっている島)から、約130匹のトゥアタラがカロリ野生動物保護区へ移送されました。保護区内に放される前には、スティーブンズ島を守るマオリの部族、ナティ・コアタ族から地元のテ・アティアワ族への引渡しが行われました。

前回、ウエリントンのカロリ野生動物保護区にスティーブンズ島から移送された70匹のトゥアタラが放されたのは、2005年12月のことでした。ニュージーランド本土の野生環境にトゥアタラが帰ってくるのは実に200年以上ぶりのことで、環境保護の歴史に刻まれる出来事でした。その後2年近くが経過した今も順調に繁殖し、交尾行動も観察されています。

前回放されたトゥアタラは保護区全体に散らばり、個体が孤立しつつあるため、2回目となる今回のプロジェクトで個体数が増え、繁殖率が高まることが期待されています。

カロリ野生動物保護区の科学者、レイウィン・エンプソン氏は、前回のプロジェクトは予想以上の成功を収めたと言います。

「生存率は少なくとも80%、おそらく実際にはもっと多くのトゥアタラが生き残っています。移送から1年半以内に最初の70匹の間で交尾行動が見られたということは、彼らが新しい環境にうまく適応していることを示しています。今回放されるトゥアタラたちも同じように適応することを期待しています」と語っています。

トゥアタラを本土に移すプロジェクトは、環境保全省のトゥアタラの生息数を回復するプログラムの一環として行われているものです。カロリ野生動物保護区で得られた経験を生かし、最終的には国内の他の地域の生息数も回復するよう取り組んでいます。

ニュージーランド本土で野生のトゥアタラを見ることができるのは、まだカロリ野生動物保護区だけということで、多くの観光客が訪れています。トゥアタラは夜行性の動物ですが、気候が暖かくなるにつれ、歩道の端で日光浴する姿などが昼間も見られるようになります。

哺乳類の捕食動物がいない同保護区は、希少な鳥類、爬虫類、昆虫などの安全なすみかとなっています。国会議事堂から2kmも離れておらず、この種のプロジェクトとしては世界で最もアクセスしやすい場所にあり、ニュージーランド本土では他に例を見ない野生動物の宝庫となっています。



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