希少なジャイアント・ウェタ、カロリ野生動物保護区へ
2008年2月18日
約100匹のジャイアント・ウェタが、ウエリントンのカロリ野生動物保護区内に放されました。
世界最大の昆虫の一種であるクック・ストレート・ジャイアント・ウェタ(学名Deinacrida rugosa)は、100年以上前にニュージーランド本土から姿を消してしまいました。再び本土で繁殖させるため、マティウ・サムス島に生息する個体を移送する活動が行われています。
体長約70mm、体重は大きいもので27g、ネズミほどのサイズがあるこの昆虫は、多くの人に怖がられますが、見かけにだまされてはいけません。彼らは体は大きくとも温和な夜行性の草食昆虫です。ガレージや庭でよく見かけ、時には長靴の中にいる小ぶりなツリー・ウェタよりもずっとおとなしいのです。
「昨年最初の100匹が移送されました」とカロリ野生動物保護区の科学者、レイウィン・エンプソン氏は語ります。
「全て繁殖期に達した成虫でしたから、産卵の後はすぐに死んでしまったと思われます。若いウェタは小さく、見つけるのが難しいため、今何匹いるかはわかりません。成虫をさらに放すことで、保護区内にさまざまな成長段階のジャイアント・ウェタがいるようになります」
成虫の個体数が安定するには1年ほどかかり、それまではジャイアント・ウェタの姿を見かけることはあまり多くないでしょう。しかし、これから数ヶ月間は新しくやってきた成虫が繁殖期に入るため、夜間ツアーに参加すれば運良く姿を見ることができるかもしれません。
保護区では何匹かのウェタに無線送信機を取り付け、行動を観察する予定です。保護区職員とランドケア・リサーチによる昨年の研究によると、オスのジャイアント・ウェタは一晩に平均41メートル移動し、300メートル近く移動したオスもいたということです。これは人間が15キロ移動するのと同じです。出発地点から終点までの直線距離しか計測していないため、実際にはもっと長い距離を移動していると考えられます。
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