ニュージーランドから長旅に出る渡り鳥
2008年3月13日
3月に入り、クライストチャーチから渡り鳥が続々と出発し始めました。
アラスカへの長く厳しい旅に飛び立つオオソリハシシギを見ようと、クライストチャーチのサウスショア・スピットには何百人もの野鳥愛好家が集まっています。
ニュージーランドで夏を過ごすオオソリハシシギは数千羽と言われています。毎年この時期になると、中国経由でアラスカまで、北半球の夏を目指して1万1000kmに及ぶ大移動をします。アラスカからニュージーランドに戻る際は直行になり、この区間の飛行距離は世界一の長さです。アラスカ側には、早いもので5月あたりから姿を現すということです。
オオソリハシシギは5〜30羽のグループを組んで、4週間ほどの間にすべて出発します。最後のグループの旅立ちが確認されると、クライストチャーチの大聖堂の鐘が鳴らされます。
夏のニュージーランドには、およそ7万羽のシギの仲間がいます。国内に渡来するのは9月半ば頃からです。近年、飛行ルートを確認するため、衛星通信タグを利用した米国との共同研究が勧められています。ニュージーランド側では、マッセイ大学のフィル・バッテリー博士が国際プロジェクトの指揮をとっています。
今シーズンは、テムズ郊外のミランダで捕獲した雌6羽と雄3羽の腹腔内に小型発信器が埋め込まれています。捕獲の際は安全性に配慮した柔らかな網を用い、30分ほどの迅速な埋め込み作業は、的確な麻酔と心肺機能を維持する装置を使って行われました。
外科手術を採用したのは、2007年に16羽の背中に外部発信器を装着したところ、飛行能力に影響が及んだと考えられているためです。
オオソリハシシギのたどったルートは、下記関連サイトのアラスカ・サイエンス・センターにて公開されています。
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