裏庭で発見された珍しいメダルがロンドンへ
2008年3月20日
ニュージーランドのとある住宅の裏庭で発見された珍しい英国のメダルが、特別展示のためロンドンに向かうことになりました。
発見者はアッパー・ハット在住のケヴィン・ホーマンさん。自宅ガレージの基礎部分を掘り返した際に出てきたのは、歴史あるテンプル・バーの記念メダルだったのです。
「最初は古い空き瓶の蓋か何かだと思ったのですが、洗ってみると、テンプル・バー1672年建造、1878年解体と書かれていました」
その後、ホーマンさんがネット上に掲載した情報がロンドン博物館の目に留まり、3ヶ月間の特設展「ロンドン・ファー&アウェイ」への貸し出し契約に至りました。数日中にも、同博物館のスタッフが受け取りのためにニュージーランドを訪れることになっています。
このような貴重な宝物がどういった経緯でアッパー・ハットの地中に埋もれることになったのかは明らかではありませんが、ケヴィンさんの父スチュアートさんは次のように語っています。
「私の父はロンドン在住の裕福なおば2人から財産を相続し、この家を(1952年に)購入しました。その時一緒に受け取ったのがゴミにまぎれて、裏庭に埋められたのかも知れません」
一家の手元にあるメダルについて冷静に考えられるようになるまでに、発見から1年以上経ってしまったということです。
直径10.5cm、重量1kgのメダルは、1878年に鋳造されたもので、都市整理のために取り壊されたテンプル・バーの屋根が材料に使われています。
テンプル・バーは、セントポール大聖堂の建築家としても知られるクリストファー・レン卿が設計を担当し、ポートランド産の石材で1672年に建てられました。以後200年余りの間、ロンドン市街地の西の玄関口として機能した歴史的建造物です。
19世紀後半のロンドンでは、最大450枚の限定数で一連の記念メダルが鋳造されていました。なかでもテンプル・バー・メダルは特に珍しい存在として、専門家の注目を集めています。
同種のメダルで現存する物は他に1つしかなく、本来のガラス面も良好な状態に保たれているため、ホーマンさんのメダルはおよそNZ$1247の価値があると鑑定されています。
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