クジラの命を救ったイルカ
2008年3月12日
イーストコーストのマヒア近海でイルカが2頭のコマッコウの命を救いました。
周辺によく姿を現すこの人なつこいイルカは、地元ではモコという愛称で呼ばれています。環境保全省のスタッフ、マルコム・スミス氏が、1才の雄とその母親を浜から遠ざけようと苦心していたところ、モコが手伝いにやってきたということです。
「驚きましたよ。まるで手を引くかのように安全な海域へ誘導してくれたのですから」
マヒア・ビーチの南端で2頭のクジラが座礁しているという知らせをスミス氏が電話で受けたのは、その数日前のことでした。
「1時間以上かかって何とか海に戻してやっても、すぐに方向感覚を失ってまた浜に打ち上げられてしまうのです」
4度めも失敗に終わり、安楽死させるしかないかもしれない、と思われたその時のことを、スミス氏は次のように語っています。
「クジラたちは疲労し、私の体もかなり冷えてきていました。そこへモコが現れて、まっすぐこちらへ向かってきました。疲れたクジラは水面近くで鳴き声を発したり、背を丸めたりしていましたが、モコがやってくると水中に体を沈め、後について泳ぎ始めました。モコがクジラを浜から離し、海峡の方へと連れて行ったのです」
モコはまずビーチに沿って200mほど岬の方へ進み、そのまま沖へ向かったということです。
「いつもながら、自然界の出来事には驚くばかりです。クジラにとって状況は厳しく、残念な結果になるのではと思った所に、モコが現れて助けてくれるとは」
スミス氏は、クジラの声を聞きつけてモコが駆けつけたとしても、不思議ではない、とも話していました。
「あれ以来クジラの親子を見かけませんので、モコの誘導はうまく行ったのでしょう」
一方、モコは相変わらずお気に入りのビーチを頻繁に訪れ、地元住民と遊んでいるそうです。
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