ニュージーランドで古代海鳥の化石発見
2008年5月6日
クライストチャーチの800km東に位置するチャタム諸島の海岸沿いで、ニュージーランドでは最古のものと思われる鳥類化石が発掘されました。
この化石には、約6500万年前の白亜紀後期に存在した4種類の新種が含まれていると考えられています。また同じ地層から発見された別の化石から、この鳥類は海洋および陸上の恐竜と同時期に存在したことが推察されています。
白亜紀はニュージーランドがゴンドワナ大陸から分裂したとされる時代です。度重なる嵐によって2kmほど続くマウンガヌイ・ビーチの岩肌が洗い流され、その白亜紀の貴重な化石が姿を現しました。
発掘グループのリーダーであるジェフリー・スティルウェル氏(豪・モナシュ大学)氏は、「これはニュージーランドにおける最古の鳥類の化石であり、現存する海鳥の起源であると考えられます」と述べています。
ナショナル・ジオグラフィック協会の資金提供を受けて行われた同氏の調査によれば、この化石は鵜として知られている現存の海鳥に類似していたのではないかと考えられています。化石はどれも非常に背が高く痩せており、1羽を除いて身長は30cmを超えていたということです。
一方、今回の発掘では、鳥類のものとは考えられない大きな骨も発見されています。これは、2本足の肉食恐竜であるゴルゴサウルスの足の親指と考えられています。
古生物学者の草分け的存在であり、1970年代にホークスベイでニュージーランド初の恐竜の化石を発見したジョン・ウィファン氏は、鳥類の骨はもろく化石として発見されることが稀であることに触れ、白亜紀における鳥類の化石発掘は極めて画期的であり、恐竜の生存地を特定できたことは当時の状況をより深く知る足がかりになる、と語っています。
8000万年から8500万年前には、チャタム諸島と南島の南端は深い原生林に覆われた土地によってつながっていたと考えられています。スティルウェル氏は、新たな化石の発掘によって、チャタム諸島とニュージーランド本土が地続きであったというより多くの証拠がみつかる可能性を示唆しています。「恐竜も鳥類も陸地を必要としていたことを考えると、互いに近くで暮らし、繁殖を行い、そして死んでいったのではないかと考えられるからです」とその理由を述べています。
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