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ニュージーランドの発明の達人が死去

2008年5月6日

長年がんで闘病していたニュージーランド人発明家、コリン・マードック氏が79才で亡くなりました。

知名度はさほど高くないものの、マードック氏はニュージーランドで最も有能な発明家です。彼が発明した使い捨ての注射器や麻酔銃、子どもの手では開けられない薬瓶は、医学と獣医学に革命を起こしたと言っても過言ではありません。無音の防犯アラームも彼の発明品です。

マードック氏は1929年に南島のクライストチャーチで生まれ、生涯のうち50年以上を南カンタベリー地方のティマルで過ごしました。生まれつきの両利きで器用な子どもでしたが、失読症があったため、就学期は困難な経験をしました。

薬剤師と動物薬剤師の資格を取得したマードック氏は、発明家としても活動を始めました。彼は夜遅くまで自宅の台所のテーブルや作業場で研究を重ねて独学でエンジニアとなり、46もの発明品を世に送り出しました。なかでも50年以上前に彼が開発した使い捨て注射器は、人類の医学史を変えた有名な発明品です。

若き薬剤師であったマードック氏は、注射器の共用による汚染の危険性をいちはやく察知し、これがきっかけとなって発明家の道を歩み始めました。

1959年に麻酔注射をライフルで発射する麻酔銃を発明したのも彼です。

マードック氏は自作の麻酔銃を持って世界中をまわり、大型の動物の捕獲でその有効性を実証しました。彼の発明した麻酔銃は速度調整機能付きで、動物に対する物理的・心理的外傷を軽減したのが特長です。2000年には発明歴を評価され、同氏にニュージーランド・メリット勲章が授与されました。

また、昨年の記念切手シリーズ、clever Kiwis(才気あふれるキーウィたち)では、他の4人の発明家とともにデザインに採用されています。

マードック氏は1991年にがんと診断されました。腫瘍が副鼻腔から転移したため、片方の目とあごの一部と口蓋の切除手術を受けていました。


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