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ニュージーランドの魅力が光る『ナルニア国物語』続編

2008年5月15日

C.S.ルイスのファンタジー小説『ナルニア国ものがたり』の2作目が映画化され、ニュージーランドの映画界に再び成功をもたらしました。

『ナルニア国物語/第2章:カスピアン王子の角笛』は、2005年公開の『第1章:ライオンと魔女』の続編です。前作と同様にニュージーランドがその制作に大きく関わっています。

前作に引き続きメガホンを執ったのはニュージーランド人のアンドリュー・アダムソン監督。映画の一部はニュージーランドの北島および南島で撮影されました。また、特殊効果はウエリントンのWETAワークショップが担当しています。

オークランド生まれのアダムソン監督は、映画『シュレック』でアカデミー賞も受賞した国際的に有名な映画監督です。監督は自分が撮る映画は母国ニュージーランドに多大な影響を受けていると認めています。「ナルニアの世界が映画化できたのはニュージーランドのおかげだよ」と同監督は語ります。

『ナルニア国物語/第2章:カスピアン王子の角笛』は2007年2月にクランクイン。サウス・ウエストランドのハースト・リバー・バレー、クィーンズタウン近郊のパラダイス・バレーとグレノーキーの森林、北島コロマンデル半島のカセドラル・コーブで6週間にわたりロケが行われました。また、オークランドのヘンダーソン・バレー・スタジオでも撮影が行われました。このスタジオは前作の撮影にも使用されています。3月にニュージーランドでの撮影が終了すると、クルーは東ヨーロッパへと移動しました。

評論家も絶賛
『カスピアン王子の角笛』は5月16日に公開されました。前作よりもさらにダークで、面白く、戦闘シーンの激しさも増し、技術的な完成度も高いと評論家の称賛を得ています。時はぺベンシー兄妹がナルニア国を去り、第二次世界大戦中のロンドンの学校に戻ってから1年後。その間、魔法の国では1300年の歳月が流れ、今やテルマール人の支配下にありました。荒れ果てたナルニア国では動物たちは森の中に隠れてしまい、偉大なライオン、アスランは1000年の間姿を現していませんでした。

『ライオンと魔女』はアカデミー賞3部門にノミネート、世界で6億3780万USドル以上の興行収入を記録しており、今回はさらなる成功が期待されています。子供の頃から原作の大ファンだったと言うアダムソン監督は、7作全てが映画化されたら素晴らしい、と述べています。


ふるさとに勝る場所なし
アダムソン監督は現在、ロサンゼルスに拠点を置いていますが、故郷に対する愛着は変わることなく、同じくニュージーランド人である夫人と子どもとともに度々里帰りしています。(監督のインタビュー動画が英語のメディア業界用サイトの「Video」セクションにあります)

ニュージーランドは『カスピアン王子の角笛』を撮影するのにぴったりの場所だったと監督は言います。「ニュージーランドには他の場所にないものがある。それは太古の昔から手付かずのまま残されている広い森林だよ。ヨーロッパの森は一度伐採されて再生した森がほとんどで、本当に古い森を探すのは難しいんだ。ニュージーランドでは南島の西海岸全体がそういった太古の森林に覆われているからね」

撮影ロケ地
コロマンデル半島のマーキュリー・ベイでは、2ヶ所のロケ地でぺベンシー兄妹がナルニア国に再び足を踏み入れるシーンが撮影されました。そのひとつが海から数百メートルの断崖が聳え立つ、東海岸のカセドラル・コーブです。ここで兄妹はケア・パラベルの廃墟を発見します。深い渓谷の両側には滝があり、60メートル下のガラスのような川面に流れ落ちています。スーザン・ぺベンシーを演じる女優のアンナ・ポップルウェルは、「水面が本物の水とは思えないほどキラキラと輝いていたわ。後から視覚効果で作り出した映像みたいに見えるの」と述べています。

南島のクィーンズタウンから車で約1時間、パラダイスと呼ばれる個人所有の馬牧場でもロケが行われました。プロデューサーのマーク・ジョンソン氏は「ニュージーランドにしかない、この映画のためにあるような完璧なロケ地で撮影できました。言葉が出ないような素晴らしい風景に恵まれたこの国は、いろいろな意味でおとぎの国そのものなのです」と語っています。