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凧で発電、スーパーカイト

2008年5月27日

ニュージーランド人発明家が巨大な凧による発電方法を開発しています。上空1kmに揚げた凧で安価で環境に優しいエネルギーを供給しようというこの試みに、ITの超大手、グーグルが1000万米ドル(1300万NZドル相当)の出資を決定しました。

アメリカに拠点を置くピート・リン氏が新しいタイプの発電に取り組み始めて5年ほどになります。スーパーカイトと呼ばれる凧は、地球を包む大気の最低層部にあたる対流圏の風力を活用します。

リン氏によると、スーパーカイトは自由に飛行する複数翼の構造物を繋留したもので、風力発電に使われるような高価なタービンは必要ないということです。

凧は地上の発電機と専用ロープで繋がっています。凧が風で上空1000mに向かって引き上げられていくと、発電機に巻きつけたロープが引っ張られ、発電機を回す仕組みになっています。

専門家の試算では、凧発電は従来型のタービンを用いた発電の4分の1のコストでエネルギーを生成できるということです。

発明親子
リン氏はカンタベリー地方のアシュバートン出身です。父親にあたるピーター・リン氏は凧の設計士として世界的にも有名で、全国に先駆けてカイトサーフィンの愛好家となった人物です。

ピート・リン氏は現在、マカニ・パワーというアメリカの会社のコンサルタントを務めています。同社は凧を利用した発電の分野では特に優れた企業として知られています。

マカニ・パワーの凧発電に対して、グーグルが大規模な投資を行っています。一方では、高度の高い所に凧を飛ばすことが航空機にとって障害となるのではと懸念する声もあります。

これに対して、デルフト大学(オランダ)のバス・ランスドープ氏は、飛行禁止区域の設定とビーコンの装着により解決できるとの見解を述べています。

ニュージーランド風力発電協会のチーフ・エグゼクティブ、フレーザー・クラーク氏のコメントは、凧発電に関心はあるものの「まだまだ課題が多い」というものでした。

しかしながら、新しいエネルギーの開発は日々進歩しており、今後の飛躍的な発展が期待されているのも事実です。


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