111才のトゥアタラが初めてパパに
2008年8月6日
世間の注目を集めるカップル、111才のトゥアタラと年若い花嫁との間に11匹の赤ちゃんが誕生するかもしれません。
インバーカーギルのサウスランド博物館で飼育されているトゥアタラのヘンリーは、111年間一度も雌に興味を示しませんでしたが、今年始め、若い雌のミルドレッド(70~80才)との交尾が確認され国際的な関心を集めました。
ヘンリーは先ごろ癌の除去手術を受けており、同博物館ではこれが変化のきっかけとなったのではないかと考えています。
そして先月にはミルドレッドが産卵、ヘンリーが初めてパパになる日も近いようです。
12個の卵
ミルドレッドが産んだ卵は合計12個。同博物館のトゥアタラ担当職員リンジー・ヘズリー氏によると、1個はその後腐ってしまいましたが、残りの11個は18~21℃に設定された孵卵器に入れられ、およそ半年後に孵化する予定だということです。
「ここまで来る事ができたというのは大変よい兆候です。無事に一週間過ぎるごとに、孵化の可能性は高まっています」と同氏は語ります。
ヘンリーは今後は毎シーズン交尾を行うだろうと期待されています。
ヘンリーは現在3匹の雌たち、ミルドレッド、ルーシー、ジュリエットと楽しく暮らしています。次の繁殖シーズンは8ヶ月後に訪れます。
「引き合わせても交尾に至るまでに何年もかかることがありますから、辛抱強く待たなければなりません」とヘズリー氏。「ヘンリーの私生活に関しては、皆さん興味津々ですね。私たちにもまだ希望があるね、などと笑うお年寄りの方々もいらっしゃいますよ」
続くトゥアタラの産卵
同博物館ではミルドレッドの他にも先月10個の卵を産んだ雌がいます。こちらの父親は22才のチャールズです。
どちらも予定より約2ヶ月早く産卵しました。トゥアタラの飼育所の屋根が新しくなり、より暖かい環境になったため、産卵が早まったのではないかとヘズリー氏は考えています。
この他にも同博物館で飼育されている4~5匹のトゥアタラが今シーズン産卵すると期待されています。
希少な動物
トゥアタラはニュージーランドだけに生息する珍しい中型の爬虫類で、現在生き残っている唯一のムカシトカゲ目の動物です。2億年前の恐竜の時代には多くのムカシトカゲ目の動物がいましたが、約6千万年前までにトゥアタラ以外の種は全て絶滅してしまいました。
そのためトゥアタラは世界中の生物学者の注目の的であり、積極的な保護が必要な種として国内だけでなく国際的にも認識されています。
環境保全省(DOC)ではトゥアタラを保護し個体数を回復させる計画を実施しており、DOCの監督の下で野生のトゥアタラの捕獲や施設での飼育が行われています。
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