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トピックス

 

最も希少なキーウィがフィヨルドランドの島に到着

2008年9月10日

9月7日~14日のニュージーランド自然保護週間に、国内で最も小さく、最も希少な鳥にとって画期的な出来事がありました。

キーウィの中でも一番小さく、最も絶滅の危機に瀕した種類であるリトル・スポッテッド・キーウィ(コマダラキーウィ)が、100年ぶりに南島西海岸のフィヨルドランド地方へ帰ってきました。14羽のキーウィが北島南部の西海岸沖に浮かぶカピティ島から、かつて何千羽もの祖先が暮らしていた場所へと1200kmの距離を移送されてきたのです。

自然保護週間にふさわしいこの出来事は、環境保全省(DOC)が計画したものです。今年度の自然保護週間では世界的にも珍しいニュージーランド固有の動植物と触れ合うことができる様々なイベントが開催されます。

キーウィ・プカプカ
リトル・スポッテッド・キーウィはマオリ語名をキーウィ・プカプカといい、現在わずか1500羽しか残っていません。

体重約1kg、雌のチャボほどの大きさしかなく、キーウィの中でも最もか弱い種類です。雛だけでなく成鳥であってもオコジョやフェレット、イタチといった捕食動物に襲われるとひとたまりもありません。

幸いキーウィは安全な環境さえ整っていれば繁殖しやすい動物です。間もなく繁殖期ということもあり、今回移送された中の4組のつがいに雛が誕生することが期待されています。

安息の地
遠路はるばるやってきたキーウィたちは現在チョーキー島(テ・カカフ・オ・タマテア)で暮らしています。ここ100年の間にこの島にはオコジョが繁殖し、野鳥に甚大な被害を与えていましたが、DOCが10年間かけてこれを全て駆除しました。

この島が彼らの安住の地となり、南島南部での同種のキーウィの保護に役立つことが期待されています。DOCでは来年さらに多くのキーウィを移送することも計画しています。

DOCのハナ・エドモンズ氏によると、キーウィたちがチョーキー島で順調に繁殖すれば、次の世代を他の島々へ移すことができるということです。

きっとうまく繁殖し100年以上前の状態に戻るだろうと同氏は考えています。

リアル・ジャーニーズ
このプロジェクトはキーウィの安全な生息地を増やすための「BNZセーブ・ザ・キーウィ・プログラム」の一環として行われたもので、南島の旅行関連企業リアル・ジャーニーズがスポンサーとなりました。

キーウィの移送費は、同社が催行するクルーズの参加者からの寄付金で賄われました。同社は10年前から自然保護のための資金を募っています。

キーウィ保護の歴史
このプロジェクトは1世紀以上前にフィヨルドランド地方のレゾリューション島で始まった保護活動を受け継ぐものです。

オコジョはもともとウサギの増加を抑えるためにニュージーランドに連れてこられた動物です。レゾリューション島を管理していたリチャード・ヘンリー氏は、1900年にここで初めてオコジョを目撃し、フィヨルドランド地方のリトル・スポッテッド・キーウィに危機が迫っていることを予見しました。

同氏はそれまでにレゾリューション島やフィヨルドランド地方のその他の島々へ、キーウィを含む絶滅に瀕した固有種の鳥たちを700羽以上移送しました。1894年から1900年の間、鳥たちの様子を監視・記録し、最適な条件のもとであれば鳥類の移送が成功することを証明したのです。

島全体を鳥類保護区とする世界初の試みでしたが、残念ながらレゾリューション島にもオコジョが侵入してしまいます。同氏はこれ以上この島に鳥を移送することは無駄だと考え、まだリトル・スポッテッド・キーウィが生き残っていた北島のカピティ島自然保護区へと移り住みました。


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