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タスマン氷河先端部で巨大な氷山が分離

2009年2月12日

2月10日火曜日、アオラキ/マウント・クック国立公園内のタスマン氷河の先端が分離し、タスマン湖に高さ3メートルの波が立つほどの巨大な氷の塊が崩れ落ちました。

タスマン氷河から分離した単独の氷山としては、過去25年間で最大のサイズです。

縦横約250メートル、高さ約80メートルという巨大な氷山が分離したのはこの日の昼下がりのことでした。そして間もなくその4分の1ほどの大きさの二つ目の氷山が湖面に落ちました。

大きな水しぶき
タスマン湖で氷河見学のボートツアーを催行するグレーシャー・エクスプローラーズのマネージャー、ビード・ウォード氏によると、氷山の分離が起きたのはツアーの合間だったものの、かなり大きな波が立つのが見えたとのことです。

「現在、氷河の先端部は大変変化の起きやすい状態にあるため、お客様には一生に一度の貴重な光景を楽しんでいただいています」と同氏は言います。

先週には同社のツアー客の目の前で幅8メートル、高さ30メートルもの大きさの氷山が分離しています。ターコイズ・ブルーのこの氷山は「ザ・ボム(爆弾)」と名付けられました。

サー・エド
「あんなに大きな氷山の分離はなかなかないと思っていた矢先のことでした。今回の氷山はとてつもなく大きく、ほんとうに見事な光景で、『パーフェクト10(10点満点)』と名付けました。最後に大きな分離があったのは2008年1月11日ですが、今回はそれを越えるサイズです。この時の氷山はエドモンド・ヒラリー卿が逝去した日だったので、『サー・エド』と命名されたんですよ」とウォード氏は語ります。

「分離する氷山の数が増えているので、変化や場所を記録するために名前を付けているんです。お客様に解説する際にも、名前があれば生き生きと伝えることができますしね」

氷河の先端部に湖ができ始めたのは1973年のことです。以来、湖が大きくなるにつれ先端の融解もさらに進み、氷河は急速に後退しています。

「これからは毎年大規模な分離が起こるようになるのかもしれません」と同氏は述べています。

湖に浮かぶ氷山
今回分離した氷山は、状態が安定するまでボートで近づくことはできません。しかし、湖にはこの他にも小さな氷山がたくさん浮かんでおり、ツアーに参加すれば間近に観察することができます。

新しい氷山は空から眺めることもできます。

英国出身のカップル、クレイグ・チェンバースさんとルース・ワトソンさんは、アオラキ/マウント・クック国立公園の端にそびえるリービッグ・ドーム(標高約2300メートル)で結婚式を挙げた後、タスマン湖上空を飛んだ際にこの氷山を目にしました

「結婚式の帰り道にこんな珍しい光景が見られるなんて、二度とない体験をすることができました」と新郎も大喜びです。


アオラキ/マウント・クック国立公園

ニュージーランド最高峰と最大の氷河を擁するアオラキ/マウント・クック国立公園は、国内屈指の山岳地帯にあります。

面積70,000ヘクタール以上に及ぶこの地域は、1953年に国立公園に指定されましたが、それ以前の1887年からその重要な植生や地形を守るために手厚く保護されてきました。p>

面積の40%は氷河に覆われ、国内最高峰アオラキ/マウント・クックを筆頭に、3000メートル級の山が19峰も連なっています。この氷と岩の壮大な世界に足を踏み入れれば、人間の存在がどれほど小さなものか感じずにはいられません。

珍しい高山植物が数多く生育することでも有名です。ニュージーランド原産のマウント・クック・リリーは、夏になると開花するキンポウゲ科の大きな花です。公園内に森林は全くと言っていいほどありません。網の目のように流れるタスマン川には、国内でも最も希少な水鳥の一種、ブラック・スティルト(マオリ語名:カキ セイタカシギの一種)が生息しています。

ユネスコの世界自然遺産、テ・ワヒポウナム - 南西ニュージーランドの一部ともなっています。

公園内の山々は、地元のマオリ、ナイ・タフ族の人々の先祖であると考えられており、中でもアオラキが最も神聖な山とされています。

アオラキ/マウント・クックとその周辺地域は昔から世界各国の旅行者を魅了してきました。多くの登山家がマウント・クック登頂を試み、伝説を生み出しています。

公園内では登山だけでなく、ハイキング、ボートツアー、遊覧飛行、氷河着陸、ヘリ・バイク、フィッシング、星空観測など数多くのアクティビティや、フード&ワインも楽しめます。

アオラキ/マウント・クック国立公園は南島中央部のサザンアルプスに位置しています。公園内で唯一の集落、アオラキ/マウント・クック村には、歴史あるハーミテージ・ホテル、サー・エドモンド・ヒラリー・アルパイン・センター、国立公園本部があります。

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