テ・アラロアに挑むバックパッカーたち
2010年10月4日
近日中にニュージーランドにオープンする全国縦断コースに女性バックパッカー2名が挑みます。
テ・アラロア/ ザ・ロング・パスウェイは2011年2月に公式オープンを控えた全長3000kmのウォーキングコースです。北はケープ・レインガから南はブラフまで、ニュージーランドの全域を網羅する、世界でも有数の長距離トラックです。
挑戦者はカナダのシャーレーン・ホプキンスさんとイギリスのアレックス・ワードさん。二人はウエスタンオーストラリア州のとあるキャンプ場で意気投合しました。以来、アドベンチャーとアウトドアを満喫しつつ、環境に対する意識を向上させるべく、インディゴ・ファンデーションという国際的な慈善団体に贈る寄付金を集めるために活動しています。
ミッション・リブ・ライフ
ホプキンスさんとワードさんは、10月15日から歩き始めて、約5ヵ月ががりで踏破する予定。2月の公式オープンまでに、大半を制覇したいと意気込みを見せています。
ミッション・リブ・ライフと称した二人の企画は、後々の旅行者も感動を分かち合えるよう、美しい環境を守っていくことの大切さをアピールするものです。また、より多くの女性に積極的にアドベンチャーを楽しんでもらいたいとの願いも込められています。
二人の計画はチャリティも兼ねたもので、世界各地の不安定な社会に生きる人々の医療保健と教育の向上を目指すインディゴ・ファウンデーションに1万オーストラリアドルを寄付することを目標にしています。
徒歩で縦断
コースの大半は既存のトラックで、DOC(環境保全省)が運営している区間も多数含まれています。
今年2月にはテ・アラロアの一部となるリッチモンド山脈のレッドヒルズに新たなDOCのハットが開設されました。リッチモンド山脈のトラックは全長を歩くと7〜8日間かかる本格的なものです。
テ・アラロアに含まれる新旧のトラックの整備には、地方自治体も投資しました。プロジェクト全般を統括するテ・アラロア・トラストは、随所に分かりやすい表示を配置するために、DOCと協力して作業を進めてきました。
場所によっては私有地を通らなければならないため、適切なアクセスを可能にするために多方面に働きかけています。完成時には、要所にあるハットやキャンプ場に泊まりながら、全国を徒歩で網羅できるようになります。
一生に一度のアドベンチャー
ホプキンスさんとワードさんはオーストラリアでのバックパック旅行中、ブルームのキャンプ場で出会いました。二人とも健脚で、世界中の様々なトラックを歩いてきた経験の持ち主です。
ホプキンスさんは2009年にも単独でブリティッシュ・コロンビア州のバンフからバンクーバーまでを歩いています。ワードさんも、かの有名なネパールのアンナプルナ・トレイルを始め、アジアを中心に数多くの長距離トレッキングをこなしてきました。ともに、今回の企画でひとりでも多くの人々のライフスタイルに変化をもたらすことができれば、と抱負を語っています。
「慌ただしい職場で4年間OLをしていました。多くの人と同様、週末にやっと自分の時間が過ごせるという日々。2006年のインド旅行が私の人生観を変えました。仕事をやめて旅にでなければ、とひらめいたのです」(ワードさん談)
テ・アラロア/ ザ・ロング・パスウェイについて
テ・アラロアは北島北端部のケープ・レインガから南島南端部ブラフのスターリング・ポイントまで、全国の景勝地をジグザグに結ぶトラックです。
プロジェクト全般を統括するテ・アラロア・トラストは1994年設立。ニュージーランド全土を網羅したトラックの整備を進めています。
ケープ・レインガはマオリの歴史と密接に関わっています。「レインガ」はマオリ語で地中の世界を意味しています。マオリには、死んだ人の魂はケープ・レインガを経て地中に入り、死後の世界への旅に出るという言い伝えがあります。灯台のある岬はニュージーランドを代表する景勝地でもあり、内部は一般公開されていないものの、数多くの旅行者に人気のアトラクションとなっています。
一方、スターリング・ポイントはニュージーランド最古のヨーロッパ系移民の入植地だった場所です。1824年にキャプテン・ウィリアム・スターリングが捕鯨基地確保のため、ブラフに土地を購入したのが始まりでした。ニュージーランドを南北に貫通する国道1号線の行き止まりには、世界の12都市の方角と距離を示す看板が立っています。
テ・アラロアはニュージーランドのハイライトを網羅しており、ハイキングやトレッキングをしながら人影のない砂浜やうっそうとした低木林、急斜面の丘陵地、流れの速い川、氷河、降雨林などの大自然を満喫することができます。さらに、歴史的・文化的な見所も巡ることができます。
さらに詳しい情報
Walking Wanaka's new tracks(英語のみ)
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