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ブローカート誕生から10年

2010年6月11日

陸上でセイリングが体験できるブローカート。今週このブローカートが誕生10周年を迎え、産みの親であるニュージーランド人、ポール・ベケット氏は今後の展望にもひそかに自信を持っています。

風力を利用して進むスリル満点のブローカートは、自在に動く三角形のセイルが付いた3輪カートで、陸上ヨットとも呼ばれています。10年前の誕生以来、年々人気が上昇しており、現在ではニュージーランドを始め、ヨーロッパ、イギリス、中東、南アフリカ、アメリカ、オーストラリアでも販売されています。

ベイ・オブ・プレンティ地方出身のベケット氏がブローカートの試作品第1号を製作したのは1999年のこと。その後、タウランガの古い飛行機格納庫を使って商業生産を開始しました。

2000年のニュージーランド・ボート・ショーでデビューを飾ったブローカートはその場で17台を完売、年内に750台の予約を受けました。以来、ブローカート・インターナショナル(社)は振り返ることなく邁進してきました。

「ブローカートは人々の想像力をかきたてたのです。そして今では国内外の愛好家たちにとって生活の一部となっています」とベケット氏は語ります。

アドレナリンを求めて
ブローカートは国際的に大きな注目を集め、ブローカート・レーシングという全く新しいスポーツが確立されるまでになりました。持ち運びのしやすさとスピードが人気の秘密で、特に新しいスリルを求めていたエクストリームスポーツの愛好家にうけています。

畳むとスーツケースほどの大きさの軽いバッグに収納できてしまうこの小さな陸上ヨットは、レース中時速100キロにも至るスピードで走ります。

ベケット氏は、ブローカート市場は伝統的な成人男性向けスポーツ用品市場とは異なることに気づきました。

「販売開始からしばらくして、ブローカートはKマートのようなディスカウントストアやサーフショップでは売れないと気付きました。その需要は独特なところにあり、ヨットマン、ウィンドサーファー、保険をかけられなくなってバイクレースや自動車レース、エクストリームスポーツを辞めた人たちなど、冒険心に溢れる人々を魅了したのです」

90マイル・ビーチ・ブラスト

2007年にはブローカートによるゴビ砂漠横断が行われ、レースの人気も国内外で高まっています。

90マイル・ビーチ・ブラストは、ニュージーランド最北部の海岸線で開催される大会です。海外ではオーストラリア・オープン、USイバンパ・ブローカート・オープン&ラリー、アイス・ブローカート選手権(リトアニア)などが行われています。

今年の10月13日~17日には第2回目となるブローカート世界選手権がベルギーで開催され、レースの模様をインターネットでライブ中継する計画も立てられています。

メイド・イン・ニュージーランド
この10年間でビジネスは拡大しましたが、ベケット氏と少数ながらも熱意あふれるスタッフたちは今も現場で直接製作に携わっています。

全てのブローカートは、ベイ・オブ・プレンティ地方西部のパパモア・ビーチ、パートン・ロードにある当初からの工房で組み立てられています。

スチール製の車体は台湾で作られていますが、他の部品は全て国産です。マストとグラスファイバー部品はロトルア製、タイヤはワンガヌイとハミルトンから取り寄せています。

ベケット氏は、ニュージーランド以外の国の気候に合わせ、様々なバージョンのブローカートも開発しました。

現在、ブローカート・インターナショナル(社)ではタイヤではなくスケートを付けたブローカートの改良に取り組んでいます。このバージョンは東ヨーロッパ市場向けに導入されたもので、東欧諸国では国民的なスポーツであるアイスセイリングに使用することができます。

「強度を向上させるとともに、乗っている人がスケートの刃に接近しすぎないように、深みのあるボディに改造するなどの工夫が必要です」とベケット氏。

また、ベケット氏は最近「カタリスト」と呼ばれる水上ブローカートも新しく開発しました。最高18ノットのスピードが出るもので、最初の70台がヨーロッパや中東へと輸出されています。

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