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ジランディアでトゥアタラの赤ちゃんが誕生
トゥアタラの赤ちゃんが誕生し、ウエリントンのジランディア(旧カロリ野生動物保護区)は世界の注目を集めています。保護区となっている離島以外のニュージーランド本土で、野生のトゥアタラに赤ちゃんが誕生するのは、実に200年ぶりのことです。
通常の生息環境の確認作業中に、全長11センチの赤ちゃんトゥアタラが発見されました。発見したのは、バイオセキュリティー担当職員のバーナード・スミス氏。昨年末には園内でトゥアタラの巣が初めて発見されていましたが、職員の間ではトゥアタラの赤ちゃんの姿を期待する声はありませんでした。なぜなら、巣の観察が行われていたわけではなく、トゥアタラの赤ちゃんが巣の外へ姿を現すのは夜間だけだからです。職員の間では、トゥアタラが誕生したとしても、成体に成長するまで見かける機会はないだろうと考えられていました。今シーズン誕生したトゥアタラは、発見されたこの赤ちゃん一匹だけではなく、他にもいるだろうと考えられています。トゥアタラの幼体を人間が目にすることは、ほとんど奇跡に近い幸運です。発見者のスミス氏は「私が見かけた生き物は、生まれたてのトゥアタラの展示用模型そのものでした。見間違えたということは、あり得ません」と語っています。
この赤ちゃんトゥアタラは、写真撮影のために一時捕獲され、またすぐに発見された場所に放されました。赤ちゃんが成体に成長するまでには、厳しい試練が待ち受けています。トゥアタラは共食性のため、成体のトゥアタラからも逃げなくてはならないうえ、ニュージーランドアオバズクやカワセミ、ウェカ(ニュージーランドクイナ)といった鳥からも身を隠さなくてはなりません。しかしながら、ジランディアに生息するトゥアタラは、害獣の進入を防ぐ保護フェンスに囲まれているので、外界よりはずっと生き抜きやすい環境であるといえます。もし外界なら、成体にまで成長できる可能性はゼロに等しいと言えるでしょう。今回のトゥアタラ幼体の発見は、ジランディアの繁殖計画が成功し、ニュージーランド本土での個体数回復につながったことを示しています。これは、ニュージーランドの環境保護政策において画期的な出来事と言えます。
ジランディア - カロリ・サンクチャリ・エキスペリエンス(ウエリントン)についてのより詳しい情報はwww.sancturary.org.nzを参考にしてください。
