マウアオ

マウアオ山(マウント・マウンガヌイ)はタウランガの町のシンボルです。この古代の火山丘は、片思いを描いたマオリの神話にも登場します。

マウント・マウンガヌイの町がある半島の先端には、古代の火山マウアオがそびえています。この象徴的な火山丘は、標高232mの高さがあり、頂上に続く複数の遊歩道が整備されています。 山の麓を歩く3.4kmのトラックは気軽に歩ける散策コースで、途中はずっと海の景色が眼前に広がっています。頂上まで登るトラックは、比較的きつい上りもありますが、山頂まで上がれば太平洋や海岸、ハーバーを見渡すパノラマの風景が楽しめます。 麓には地熱を利用した温水プールの施設があるので、ウォーキングの後にはお湯につかってゆっくりとするのもよいでしょう。 マウアオ山はベイ・オブ・プレンティの象徴であるばかりでなく、考古学上、国内的および国際的に重要な遺跡として知られています。山頂には、かつてマオリの人々が築いた大規模なパ(砦)の遺跡があり、 マオリの神話では、マウアオがどのようにして半島の先で孤立してしまったのかが言い伝えられています。 かつて、ハウテレ森のはずれにある丘陵地帯にひとつだけ名前のない山がありました。この名無しの山は、堂々たる山オタネワイヌクの奴隷となっていました。隣にはプフェヌアという形のよい女性の山がいて、その山肌は、森の神タネ・マフタが創り出したシダや高低木の木々が織り成す綺麗な緑で覆われていました。 名無しの山はプフェヌアに猛烈な恋をしていましたが、彼女の心はもう山の長オタネワイヌクと一緒になることを決めていました。 絶望した名無しの山は、テ・モアナヌイアキワ(太平洋)に飛び込もうと心を決めます。そこで、森の奥の暗闇に棲むパトゥパイアレヘ(妖精たち)に自分を海へ放ってくれと頼みました。 夜の妖精パトゥパイアレヘは、魔法を使って名無しの山をロープで縛り、その体を丘から海へと懸命に引っ張りました。海にたどり着くと、名無しの山は、海に飛び込む前に一度だけ後ろを振り返ります。ところが名無しの山がぐずぐずしているうちに辺りが明るくなり、太陽が現れてしまいます。最初の朝日が射したその時、夜の妖精パトゥパイアレヘは消えてしまい、名無しの山は地峡の先端に置き去りにされてしまったのです。 後にこの地方の人々は、この小さな山にマウアオ、つまり「朝日に捕らわれた者」という名前をつけました。
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