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【第七回・下】 体験者と専門家に聞く、ニュージーランドでの生活費の概算

 

ニュージーランドでロングステイを楽しむ際、最も気になるのが滞在費用です。家賃、光熱費、食費、交通費、娯楽費など、いったいいくら用意したらいいのでしょうか。ロングステイ体験者とオークランドで経営コンサルタントを営む経済の専門家に、アドバイスをいただきましょう。


 
  近年、上昇傾向にあるニュージーランドの物価。しかし、日本よりオトクな価格で入手できるものもたくさんあります。ロングステイの生活費について、体験者の方々にうかがいました。

●山村茂子さんの場合

クライストチャーチとオークランドでロングステイを楽しみましたが、どちらも日用品に関してはそう高いと感じることもなく、予想の範囲でした。1ヵ月ほど滞在しましたが、航空券代やホームステイの費用は既に支払っておりましたので、ランチ代、おみやげ代、ステイ先からシティまでのバス代、オプショナルツアー代などで、合計8万円ほどでした。

 
 
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基本情報

●家賃(サービスアパートメントに滞在、光熱費込み):$2000~
●通信費(電話代・インターネット代):$50~
●食費(肉を週に5回食べた場合):$800
●外食(月に4回、そのうちの2回は中国系カジュアルレストランとフードコート):$260
●娯楽費(ゴルフを週に1回、水泳を週に1回行った場合):$252
●旅行費(半日オプショナルツアーに2回参加した場合):$400
●雑費(交通費、日用品の購入など):$400
合計:$4162(約 22万8910円) ※$1≒55円で計算


 
  ●保坂良さんの場合
ロングステイの目的は語学研修でしたので、事前に学校に見積もりを取り、研修費用と宿泊費用の概算はできていました。その予定通りの額を支払いました。

 
 
  ●椎野誠一さん・節子さんの場合
大体予算の範囲で収まりましたが、国内移動の際に利用した航空券代が意外に高いと感じました。そのほかの公共交通機関ではバスをよく使いましたが、運行本数も多く、快適性・運賃ともに納得のいくものでした。ゴルフ代が安かったのが予想外で嬉しかったですね。
 
 
  ●小林正弘さん・フミエさんの場合
年金の範囲内である月30万円以下で生活できることを原則に予算を組みました。現地での生活費のほか、飛行機代、海外旅行傷害保険料を加算し、また転出届を出して日本の住民税の支払いをやめ、海外旅行傷害保険に加入しているので国民健康保険もストップし、それらを全て計算して年金の範囲で暮らすことを目標にしました。滞在先にはタカプナの個人宅を借り、家賃は週$180ですみましたし、できるだけ外食は避けて自炊をしました。そのように節約した分、ニュージーランドのほぼ全土をレンタカーで旅行しましたが、総額は予算内で収まりました。ただしこれは$1が約90円だった時のことです。現在は円高ですから、もっとゆとりのある予算が立てられると思います。
 
 
  ●小野陽三郎さん・充恵さんの場合
2001年から続けて長期滞在していますが、年ごとに物価上昇と円安のダブルで予算は常にオーバーにならざるを得ませんでした。今回の金融情勢の急変により大きく円高に振れ状況が変わり滞在し易くなる事でしょう。しかし余りにも変化が激しく困惑しているのも事実です。
 
 
  ●中村富哉さん・よし子さんの場合
滞在するアパート代は事前に支払いが済んでいたので、それ以外の食費、交通費、観光などにかかる費用を、1人1日1万円で予算を組みました。ランチの外食代とフェリー代などの交通費は割高に感じました。ただし路線バスは比較的安いし、デイパスを利用するとさらにオトク感がありましたね。
 
 
  次に、経営コンサルタントとして長いキャリアを持つ専門家から、ニュージーランドの物価と夫婦2人で滞在した場合の生活費の概算を具体的に教えていただきましょう。

●経営コンサルタント 鵜川忠彰さんからのアドバイス

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経営コンサルタントの鵜川忠彰さん
ロングステイの予算は通常の暮らしと同様、衣食住を基本に考えましょう。この3要素のうち、衣に関しては日本から持参されるのがいいと思います。ニュージーランドは衣料品が割高ですし、質も日本と比べるといいとはいえません。

食の面では食材が比較的安いので、自炊を心がけると経済的でしょう。スーパーマーケットではその日のお買い得品や値下げ品が出ていますので、それらを見定めたり、季節の旬の野菜や果物を購入されるのがおすすめです。肉類もいいものがありますが、この国では野菜と果物が日本よりも安価なので、私自身もよく利用しています。健康にもいいし、お財布にもやさしいので一石二鳥ですよ。魚介類はスーパーマーケットよりも専門店や中国系のスーパーマーケットのほうが種類も豊富で値段もオトクです。釣りが趣味の人なら、アジやタイをご自身で調達するのもいいかもしれません。外食は割合高価ですが、時にはレストランでゆったりと食事をするのも楽しいと思います。費用を抑えたい場合は、中国系のカジュアルな店やフードコートに出かけられるといいでしょう。

住については、どのような場所にどれくらいの期間住まわれるかによって大きく変わってくるでしょう。一般的な賃貸物件は、オークランドの場合、3ベッドルームの一軒家で週$450~、マンションであれば1ベッドルームで週$300前後、2ベッドルームで週$350~が目安。また、ひとつの物件を何人かで共有する「フラット」という形式もあり、こちらは週$150程度から見つかります。ただし、これらは入居前の契約、退出時の清掃など細々とした手続きが必要ですし、6ヵ月未満の滞在期間では賃貸契約を結べないケースが多々あります。1~3ヵ月のステイなら、サービスアパートメントが最も手軽で便利でしょう。

そのほかに必要な経費といえば、娯楽や旅行費、交通費などの雑費でしょうか。娯楽費ではゴルフ代が$25~と、とても安いので人気があります。また、オークランドのような都市にもあちらこちらに広い緑地がありますし、ハイキング用のトレイルが整備されているので、お金をかけなくても贅沢な時間を過ごすことができるでしょう。私はよく公共の室内温水プールで泳いでいますが、利用料は1回につき$6.50で、オトクな回数券もありますよ。

右に、ご夫婦2人で長期滞在された場合の1カ月の生活費概算を項目ごとにまとめてみました。物価は常に変動しますので、この数字を参考に、少し余裕を持った予算を組まれるといいでしょう。