【第十二回・下】体験者と専門家に聞く、渡航前に済ませておきたい留守宅管理の準備 |
ロングステイ期間中に気になるのが留守宅の状況。ニュージーランドに長期滞在された先輩ロングステイヤーたちは、どのように管理していたのでしょうか。体験者の方々とセキュリティの専門家に、渡航前に考えておきたい不在時の準備についてご指南いただきましょう。 |
|
||||||||||||||||||||||||||
|
日本へ帰国した時、留守宅に異常が起きていたら、楽しいロングステイの思い出も半減してしまいます。ニュージーランドへ出かけるまでに、不在時の自宅の管理についても考えておきましょう。ロングステイ体験者の方々に、対策方法についておうかがいしました。
●山村茂子さんの場合 夫が現役で仕事をしており、日本にいてくれるので、ロングステイ中も自宅の管理については心配ありません。しかし夫は夜遅い時間に帰宅することが多く、日中は完全に留守になるため、新聞・雑誌類の購読はストップし、玄関にはセンサーライトを設置しています。また、私は日本の冬にニュージーランドでロングステイをしているので、窓の雨戸は閉めて出かけています。夏に雨戸を閉め切ると室内が暑くなりすぎて難しいと思いますが、冬なので大丈夫です。昼間に雨戸を閉めていると不在であることが一目瞭然でよくないという意見も聞きますが、その一方、ガラス戸を破られる危険は少なくなります。将来、夫が退職したら夫婦2人で長期滞在をする予定なので、その際にはセキュリティ会社と契約し、留守宅の管理をお願いしようかと考えています。 |
|
||||||||||||||||||||||||||
|
●保坂良さんの場合
3ヵ月程度不在にしたので、隣人に事情を話して出てきました。郵便物は実家に転送してもらいました。光熱費などは予め各会社に連絡し、止めてもらっておきました。 |
|||||||||||||||||||||||||||
|
●椎野誠一さん・節子さんの場合
不在中は同居している息子と娘が自宅を管理してくれました。しかし2人とも就業しており、休日もそれぞれ予定があるため、最低限のことしか頼めませんでした。依頼したのは①郵便物、電話などのメッセージは到着順に整理する、②二紙購読している新聞の整理をする、③庭木と鉢植えへの水やり、④我々夫婦の母親(90歳と85歳)の状況を時々見に行き、メールで報告する、という4点ですが、③に関しては私たちの感覚とずれており、帰国後にかなりの部分が枯れてしまっていたのが残念でした。 |
|||||||||||||||||||||||||||
|
●小林正弘さん・フミエさんの場合
日本を5ヵ月間、不在にしましたが、留守宅の管理は別棟に暮らしている娘がすべて行ってくれました。光熱費等の支払いは、自動振替を利用しました。また、住民票を抜き、国民健康保険を止めたのでお得でした。住民税の支払い義務もなくなりますし、海外旅行傷害保険に加入すれば、国民健康保険よりも安く上がります。 |
|||||||||||||||||||||||||||
|
●小野陽三郎さん・充恵さんの場合
海外長期滞在の際、一番の気がかりは留守宅の火災、盗難、次に庭の手入れです。私たちは近所の懇意にしている知人に見回りと郵便ポスト内の宅急便扱いの配達物の保管をお願いしていました。新聞は一時休止、郵便は局留めを3ヵ月手配しています。怖いのは盗難より放火だと思います。私たちは半年くらい留守にすることが多く、いつも不安を覚えていましたのでマンションに引越しせざるをえませんでした。今は管理人にお願いし、あまり心配はありません。いずれにしろ長期旅行には近所に親戚か頼める知人を持つことが大変大事なことだと思います。 |
|||||||||||||||||||||||||||
|
●中村富哉さん・よし子さんの場合
私たち夫婦の不在中も自宅には同居の母と娘がおりましたので、全く家が空くということはありませんでした。ただ、昨年長男の結婚式のため母以外の家族全員でカナダに出かけた際は、高齢の母(83歳)を1人で留守番させるのが心配なので、高齢者施設のホテルステイ制度を利用しました。近く娘が結婚して自立する予定で、我々夫婦と母の3人暮らしになります。そうなると介護の問題もあるので、これからのロングステイは夫婦別々で、一方が日本に残るというスタイルも検討しようと思います。 |
|||||||||||||||||||||||||||
|
次に、日本初のセキュリティ会社として1962年に創業し、企業および家庭向けにオンラインセキュリティシステムを確立して現在約130万もの顧客を抱えるセコム株式会社のスタッフ、齋藤明日香さんに、出発前に整えておきたい留守宅管理の準備について教えていただきましょう。
●セコム株式会社 齋藤明日香さんからのアドバイス
不在であることを悟られない工夫も大切ですね。新聞や郵便物の配達は必ず止めておきましょう。特に郵便物には個人情報が記載されているので、長期間ポストに入れたままにしておくのはよくありません。また、電気をつけたり消したりすることで、ドアスコープからも不在か在宅かが外からすぐにわかるので、内側から目隠しをしておくといいでしょう。そのほか、不在時でも自動で電源をオン・オフできるプログラムタイマーなどを使用して、人のいる気配を装うのも賢い方法です。 日本の犯罪件数は、2002年の258万件をピークに、年々減少傾向にあります。その一方で、体感治安は悪化しているそうです。つまり具体的な数字には表れてはいないものの、日常生活において危険や不安を感じることの割合は上昇しているのです。最近は隣近所との交流も希薄になり、「留守にするのでお願いします」と気軽に頼めることが少なくなってきていますよね。そうした場合、「セコム・ホームセキュリティ」など、セキュリティ会社の留守宅管理サービスを利用すれば心強いし、安心です。「セコム・ホームセキュリティ」の場合、何か異常が起きた場合は備え付けのセンサーがすぐに感知してセコムのセンターに信号が送られ、緊急対処員が駆けつけるシステムになっていますし、外周点検やポストのチェックといったオプションのサービスもあります。上手に活用して、安心してロングステイを楽しんでください。 |
|||||||||||||||||||||||||||
| ページのトップへ |