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渡航前にしっかり準備を整えるのは、ロングステイを快適に過ごすための心得です。ニュージーランドでロングステイを楽しまれた体験者の方々と法律の専門家に、出発までに済ませておきたい項目についてアドバイスをいただきましょう。
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ニュージーランドへ出発する前までに、保険やビザなどの手続きはもちろん、この国ではなかなか入手しにくい日用品の用意も忘れずに行いたいもの。先輩ロングステイヤーの方々に、日本から持参して便利だったもの、持参すればよかったと感じたグッズをおうかがいしました。
●山村茂子さんの場合
ニュージーランド滞在中、色落ちが原因でTシャツとブラウスにシミを作ってしまいました。ホームステイ先のホストや買い物に行った店の人に聞いて、色柄モノ用のシミ抜きや漂白剤を何種類か試したのですが、あまり効果がありませんでした。日本からスティック状のシミ抜きを持参すればよかったと思いましたね。
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●保坂良さんの場合
持参してよかったものは、常備薬、音楽CD、蕎麦やそうめんなどの乾麺類です。持ってくると便利なものはほかにもたくさんありますが、特に食品に関しては持ち込みに制限があるので、事前に確認したほうがいいでしょう。
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●椎野誠一さん・節子さんの場合
日本で使用していた青竹踏みを体調管理のためにと考えて持っていったところ、思いのほか重宝しました。便座カバーを忘れたのであちこち探しましたがなかなか見つからず、たまたま入ったアジア系のスーパーでようやく入手しました。日本の生活用品がほしくなったら、まずはアジア系の店で探してみるといいと思います。そのものでなくても、代用品が売っている可能性が高いです。
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●小林正弘さん・フミエさんの場合
持参したものの中で一番役立ったのはノートパソコンですね。インターネットで情報収集ができますし、日本の家族や友人ともメールで連絡を連絡をとりました。また、料理が趣味なので、日本から刺身包丁を持ち込み、時折、鯛やサーモンの刺身を楽しみました。持って行けばよかったと思うものは、大根おろし器、生姜すり器、木しゃもじ、ピーラー(皮むき器)、だしの素ですね。包丁やハサミのような刃物もスーツケースなど預ける荷物のほうに入れておけばニュージーランドに持ってこられますよ。
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●小野陽三郎さん・充恵さんの場合
持参してよかったと思うのは、ハサミ、爪切り、ペンライト、自炊用に切れ味のいい包丁、貼るタイプの便座シートといった日用品です。私の場合は木刀と模擬の日本刀も毎回持ってきていますが、入国の時に税関担当者の間で話題になり、「日本のサムライ」としてフリーパスにしてもらえることがあります。また、自宅にお客さんを呼んだ際には格好の余興になっています。
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●中村富哉さん・よし子さんの場合
手打ち蕎麦の道具一式と蕎麦粉を持ち込んだので入国審査での検疫が心配でしたが、申告したところ問題なく通してもらえました。お陰で日本の味を現地の人たちに楽しんでいただけました。私たちは秋のニュージーランドを訪れましたが、それでも日差しが強く、サングラスが重宝しました。日焼け止めも持ってくればよかったと思いましたね。また、ニュージーランドでは食事とワインがおいしく、つい食べ過ぎたり飲みすぎたりしてしまいがちだったので、日本から持参した胃薬は非常に活躍しました。
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次に、オークランド大学法学部を卒業し、ニュージーランドで法律事務所を営む弁護士の西村純一さんに、入国前に知っておきたいビザや法律にまつわる注意点を教えていただきましょう。
●ローズバンク法律事務所 弁護士 西村純一さんからのアドバイス
ニュージーランドに長期滞在される日本人にまず知っていただきたいことは、「ビザ」と「パーミット」の違いですね。わかりやすく解説すると、ニュージーランド入国前に取得するものが「ビザ」で、このビザが有効であることによって入国時に発行される滞在許可が「パーミット」です。日本とニュージーランドとの間にはビザ免除の協定が結ばれていますから、日本のパスポート所持者が観光目的で渡航する場合、ビザを取得していなくても原則として入国時に3ヶ月間のパーミットを得ることができるというわけです。
では入国後に3ヶ月以上滞在したくなった場合はどうするか。ニュージーランドに入った時点で3ヶ月間のパーミットはもらっているので、その有効期限が切れる前までに最寄りの移民局に出向き、パーミット延長の手続きをすればOKです。ロングステイの場合、観光パーミットを延長されるケースが多いでしょう。所定の書類を用意して申請すれば最長で9ヶ月間の観光パーミットが下りるはずです。
もともと3ヶ月以上の滞在を希望されているなら、予め日本で観光ビザを取得されるのもいいでしょう。ただし、入国前でも後でも申請の条件は変わらないので、ロングステイ中にゆっくり準備すれば大丈夫です。そして、申請時期はパーミットが切れる2週間前を目安にされるといいでしょう。期限ギリギリではよくありませんが、あまり早くに申請しても移民局で受け付けてくれませんので注意しましょう。
パーミットの期限が切れたら、直ちにニュージーランドから出国しなくてはなりません。例え延長の申請が済んでいても、パーミットが切れている場合は不法滞在になってしまいます。また、パーミットはニュージーランド出国時に効力を失うことも覚えておきましょう。ビザを取得してニュージーランドに入国した人は、事前にそのビザがシングル(1回のみ有効)かマルチ(複数回有効)かの確認もしてください。シングルであれば一度ニュージーランドから出国した時点で、そのビザで取得したパーミットは失効してしまいます。再度同じビザで入国し、パーミットをもらいたいなら、マルチビザに切り替える必要があります。こうした諸々の手続きに不安がある人は、ビザ業務を取り扱っている弁護士や、ライセンスを持つビザコンサルタントに相談して申請手続きの代行を依頼するといいでしょう。
そのほか、滞在中に留意したい法律は喫煙ルールの違いでしょう。ニュージーランドでは禁煙法が施行されていて、レストランやバーを含み、建物の中では一切喫煙ができません。愛煙家には厳しいかもしれませんが、喫煙は必ず屋外で行ってください。また、この国にはACCという事故補償制度がありますが、あまりそれを当てにせず、必ず海外旅行傷害保険に加入してください。ACCでは医療費などを給付してくれますが、それはニュージーランド国内に限ったことだけで、日本帰国後に通院したとしても補償対象になりません。加えて、ACC受給者は事故に関しての民事訴訟を起こすことが禁じられているため、個人的に慰謝料などを請求することができないのです。ACCはあくまでも居住者向けの制度で、訪問者には有利なものとはいえません。長期滞在される人はご自身の保険で損害をカバーするようにしてください。
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