|
 |
| ヘイ・マタウ、ニュージーランド国立博物館 テ・パパ・トンガレワ所蔵 |
|
およそ800〜1300年ごろに南太平洋の小さな楽園、アオテアロア(ニュージーランド)を発見し、住み着いた先住民マオリの人々。彼らの生まれ故郷である伝説の島、ハワイキが現在のどの地域に当たるかについては諸説ありますが、一般的にはハワイアンやタヒチアン、サモアンなどと同様、ポリネシアにルーツを持つ民族であるといわれています。現在、マオリの血を引く人々はニュージーランド総人口の約15%を占めています。
元来マオリは部族によって構成される民族であり、全国には独自の慣習を持つ個性豊かな部族が数多く存在しています。これらのグループは、共通の祖先や関連した系図をもとに定められたもので、すべてのマオリはそれぞれのファナウ(家族)に属し、ファナウはいずれかのハプ(準部族)に、ハプはイウィ(部族)に、そして最終的には新天地を目指してハワイキを発った数隻のカヌーのどれかにたどり着くといわれています。
ヨーロッパ諸国からの入植者がこの地に足を踏み入れるまで、マオリ社会には文字というものが存在しませんでした。そのため、彼らの生活に決して欠くことのできない深遠な知恵や自らの祖先へとつながる系譜などは、すべて物語や歌、さらにはファカイロ(彫刻)やタ・モコ(入れ墨)といった伝統芸術に姿を替えて、今日まで脈々と受け継がれてきたのです。
特別展 ニュージーランド国立博物館テ・パパ・トンガレワ名品展
「マーオリ−楽園の神々−」
ニュージーランド国立博物館、テ・パパ・トンガレワと東京国立博物館による交換展の一環として開催される特別展「マーオリ−楽園の神々−」では、武器や道具、装身具や織物などの生活用品から、美しい彫刻が施されたワカ(カヌー)やパタカ(高床倉庫)、ファレヌイ(集会所)といった大型の建造物まで、120にも上るタオンガ (マオリ伝統の至宝)が一堂に会します。これらは全国に点在する様々な部族から集められたもので、独自の歴史や文化を物語る大変貴重な品々でもあります。
とりわけ文化的かつ神聖な意味合いを含むこれらの芸術品に、マオリの人々はこの上ない敬意を払っています。今回出品される作品はいずれも「タプ(神聖、禁忌)」とみなされているため、展覧会の公式オープンにさきがけて、マオリの伝統儀礼にのっとったセレモニーを行う必要があります。この儀式は熟練したトフンガ(マオリの霊的指導者)によって、夜明け前に執り行われます。
展覧会の開会を公式に宣言するのは、このたび新たにマオリ王に任命されたテ・アリキヌイ・トゥヘイティアです。王にとって国外で執り行われる公式行事としては記念すべき最初のものであり、今回の訪問には各部族の長で構成された派遣団も同行します。
活きたマオリ文化を体験しよう
また、1月23日からのオープニングウィークには、北島ロトルアにあるマオリ工芸村「テ・プイア」から彫刻の専門家や練達の亜麻の織り工芸家が参加してイベントに華を添えるほか、同じくテ・プイアからやってきたグループによるカパ・ハカ(マオリの伝統舞踊)のパフォーマンスが数日間にわたって行われる予定です。
展覧会では、現存する至宝の中でも特に傑出した一流品の数々が登場しますが、これらは今なお活気に満ちあふれたマオリ文化のほんの一部を語るにすぎません。展示品はいずれも長い歴史を持つものばかりですが、彼ら独自の芸術文化は現代の社会においてもしっかりと人々の生活に息づいており、ニュージーランド国内には本物のマオリカルチャーに触れられる機会が無限に広がっています。
ニュージーランドを訪れたなら、才能あふれるアーティストらの手で現代によみがえったマオリ芸術の数々を目の当たりにすることでしょう。全国各地には多種多様のマオリアートを扱うギャラリー、展覧会やワークショップに加え、あらゆる方法でマオリ文化を体験できるスポットが数多く揃っています。
遙か昔、この島にたどり着いた祖先の暮らしに思いを馳せながら、その伝統を重んじて生きる子孫たちの生活に触れる旅−現在ニュージーランド航空では、貴重なマオリ文化体験ができるニュージーランドパッケージツアー・プレゼントキャンペーンを行っています。
|
開催概要
会場:
東京国立博物館平成館
特別展示室第1・2 室
会期:
2007年1月23日(火)~3月18日(日)
月曜休館。但し2月12日(月・祝)は
開館、翌13日(火)休館
観覧料金:
一般600円(500円)、大学生400円(300円)
高校生以下、満70歳以上の方は無料
( )内は20名以上の団体料金
詳しくは、東京国立博物館の
オフィシャルサイトをご覧下さい。
|