別冊暮しの手帖「さんぽの手帖」 |
別冊暮しの手帖は、幅広い層の読者の方々に、生活や趣味の情報をお届けしています。今回のテーマは歩くこと、ウォーキング。とても気持ちのいい「読むと歩きたくなる」道のお話しと、歩く知恵をいっぱいにお届けします。
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「ウォーキング」をテーマに南島と北島を歩いた8日間、旅の始まりは、南島のアーサーズパス。ウォーキングの拠点となった「グラスミアロッジ」での夜は、開拓時代の面影が残るクラシカルな一軒家の中で、ともに取材をしたカメラマンと女2人で旅を語り、ニュージーワインを楽しんだ。特筆すべきは、そのホスピタリティーと洗練された料理。手つかずの大自然の中に、こんな宿泊施設があるなんて。聞けば、このような「ハイランド・カントリー」で過ごす休日は、ニュージーランドでは人気のバケーションとなっているのだという。 北島のロトルアでは、マオリ文化が濃厚に残るコースを歩いた。1886年の噴火によって造られたワイマング火山渓谷には、水面の色が常に変化する神秘的な湖があり、森の中には、ニュージーランド固有の動植物が生息している。花から採取されるハチミツが薬として重用されたマヌカ、煎じて栄養たっぷりのお茶として飲んだカワカワ、丈夫で柔らかな葉をトイレットペーパーとして使ったランギオラ(別名はその名も「Bushman's Toilet Paper」)、狩りに出たマオリが部落へ戻るための道標として使ったシルバーファン……。自然に造詣の深いコーディネイターさんが、草木をひとつひとつ指差し、それがマオリの人たちにとってどんな存在のものだったかを教えてくれる。また、ロトルアは地熱活動が盛んな土地で、マオリは天然温泉を民間療法にも活用した。大地に湧く泥湯から空に向かってそびえる植物まで、多くの自然を生活に活用してきたマオリの人々の、深い知恵に驚かされる。
旅する好奇心をかきたて、大自然が優しく受け入れてくれるニュージーランド。その懐の深さに身をゆだねれば、きっと心が元気になる。あの場所に帰りたくて、私はまたいつか、この国を旅することだろう。 |
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媒体名: 別冊暮しの手帖「さんぽの手帖」 出版社名: 暮しの手帖社 出版日: 2009年4月20日発売 URL: www.kurashi-no-techo.co.jp このページのコンテンツの全部または一部を、許可なく複製または転載し、頒布し、他に送信することを禁じます。 |
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