カンタベリー地方の主な見所
緑に広がる平野からそそり立つ荒々しいサザンアルプスの山並み、太平洋沿岸に迫る壮大なカイコウラ山脈、そして金色の低草木に囲まれた、さわやかな青い湖の数々。カンタベリー地方の風景はバラエティに富んでいます。
ひと目でわかるお勧めハイライト
氷と岩の幻想的な世界 – アオラキ・マウント・クック国立公園
アオラキ・マウント・クック国立公園はニュージーランドで最も標高の高い山々と最大規模の氷河で囲まれています。その類まれなる貴重な大自然を有する国立公園は、テ・ワヒポウナム(Te Wahipounamu)とマオリ語で呼ばれるサウス・ウエストランド世界遺産の一部となっています。トワイゼル(Twizel)からは美しいプカキ湖(Lake Pukaki)沿岸を通り、舗装道路が国立公園へと通じています。この道路の終点、マウント・クック村(Mount Cook Village)は、フッカー氷河(the Hooker Glacier)とミューラー氷河(Mueller Glacier)の末端すぐ近くに位置しています。
マオリ伝説によれば、「アオラキ」(Aoraki)と彼の3人の兄弟は、天空の父ラキヌイの息子でした。彼らが大地の母パパトゥアヌクの周辺を旅している時、彼らの乗ったカヌーが海中の岩にぶつかり、座礁してしまいました。アオラキと彼の兄弟はカヌーの一番高いところによじ登りましたが、吹き付ける冷たい南風が彼らを凍らせ、石にしてしまいました。彼らの乗っていたカヌーはニュージーランドの南島となり、テ・ワカ・オ・アオラキ(Te Waka o Aoraki / ワカはマオリ語でカヌー)と呼ばれました。兄弟のなかで最も身長の高かったアオラキは、南島で一番高い山になり、彼の兄弟と乗員達は、サザンアルプスの他の山々にその姿を変えたのです。
国立公園から程近いテカポ湖は、サザンアルプスの麓に位置するトルコ石のように鮮やかな青色が印象的な湖です。テカポ湖のミルクを溶かしたような濃い青緑色は、氷河の活動によって生じる細かな石粉が湖水にとけ出したために生じたものです。有名な「善き羊飼いの教会」へと散歩すれば、まるで一枚の絵のように、教会の祭壇の窓からアオラキ・マウント・クックの姿を見ることができます。また、教会のすぐ近くには牧羊犬の記念碑があります。このブロンズ製の彫刻は、この地方における牧羊犬の働きに感謝を表して造られたものです。記念碑には「牧羊犬の助け無しでは、この山がちな土地で牧場を営むことは不可能だったろう」と刻まれています。
インランド・シーニック・ルート72
内陸を通る風光明媚なルート72号線、インランド・シーニック・ルート72(Inland Scenic Route 72)は、主要幹線道路をちょっと外れて違ったところも見てみたい、と考えている旅行者の方に最適なルートです。このルートは、カンタベリー地方の南に位置するアンバレー(Amberley)を出発し、ランギオラ(Rangiora)までは国道1号線と並行して走ります。その後、マウントハット・スキー場を過ぎてから、内陸へと入る国道72号線を進みます。道の片側には山々の素晴らしい景観、そして、逆側には美しく広がるカンタベリー平野の姿が目に入るでしょう。さらにルートはジェラルディン(Geraldine)へと続き、その終点ウィンチェスター(Winchester)にて国道1号線と合流します。
山々と海との接点
クライストチャーチから車で北へ2時間走れば、海洋動物と素晴らしい風景で有名なカイコウラへと到着します。カイコウラの町並みは、山頂が雪に被われたサザンアルプスの麓と、太平洋を望む海岸との間に位置しています。平坦で緑に被われたカンタベリー平野からカイコウラ周辺の険しく入り組んだ海岸線へと続くこの町へのドライブは、風光明媚なことで知られています。
アーサーズ・パスの素晴らしい高原風景
アーサーズ・パス国立公園(Arthur's Pass National Park)はサザンアルプスの心臓部、カンタベリーとウエスト・コーストを結ぶ道路の途中に位置しています。この地では、石だらけの大きなガレ斜面のある高い山々、ひろく開けた石に被われた川原、深く険しい谷間、手付かずの森林といった風景が広がります。アーサーズ・パスの集落は国立公園の中心部にあり、高原の遊歩道を歩くハイカーの拠点となっています。
アーサーズ・パスの息を呑むような景観を最大限に楽しむには、列車トランツ・アルパイン号に乗車するのがお勧めです。車窓からは、カンタベリー平野、険しい峡谷、そして網状に広がるワイマカリリ川を眺めることができます。ワイマカリリ川を後にすれば、サザンアルプスへ向け徐々に上りとなります。上りきった後は、西海岸のグレイマウスの町まで下りながら深いブナ林を通りぬけます。
アカロアとバンクス半島の魅力
クライストチャーチから南東方向へ車で1時間半の距離にあるバンクス半島(Banks Peninsula)は、3つの火山の大噴火により形成されました。アカロア湾(Akaroa Harbour)と周辺の入り江の美しい海岸線は、それら地球の荒々しい火山活動の名残りです。1770年にキャプテン・クックが初めてアカロア湾を発見するよりも遥か昔から、先住民マオリのナイ・タフ族はこの地の魅力を知っていました。アカロアは、ニュージーランド国内でも唯一フランス人が入植を試みた土地です。フランス語の名前のついた通りや、趣のある建物、フランス料理など、この観光地には今でもフランス人の影響が色濃く残っています。
クライストチャーチ植物園
クライストチャーチ植物園(Christchurch Botanic Gardens)は、エイボン川のほとり、約30ヘクタールもの面積を有しています。植物園の中心に配置されているバラ園(rose garden)には、250種以上のバラがあります。バラ園すぐ隣、1986年に創設されたハーブ園(Herb Garden)には、料理や薬用に使われる多種多様な植物が育てられています。これ以外にも、ヒース園(Heather Garden), 岩庭園(Rock Garden), シャクナゲ園(Rhododendron Collection)、また、ニュージーランドの原生植物を集めたコッケイン園(Cockayne Garden)などの見所があります。
ピール森林公園のトタラの木
南カンタベリー地方のピール・フォレスト(Peel Forest)には、1日で歩ける遊歩道が数多くあります。テ・ワナフ(Te Wanahu)地区を歩けば、ニュージーランド国内でも有数のトタラ(totara)の木々を目にすることができます。そのうちの1本は、幅が3mにもおよび、その樹齢は約1000年と言われています。リトル・マウント・ピール(Little Mount Peel)への1日旅行では、カンタベリー平野から海岸線への壮大な風景を見ることができます。
写真を撮らずにはいられないハンマー・スプリングス
ハンマー・フォレスト(Hanmer Forest)には、ニュージーランドでも最も古い珍しい木々があります。この地への植林は1902年に始められました。森には、ファンテイル(扇形の尾羽をした鳥)、ミロミロ(トムティット、シジュウカラの一種)、リロリロ(グレー・ワブラー、ウグイスの一種)、ライフルマン(ミドリイワサザイ)、トゥイ(エリマキミツスイ)、ケレル(在来種の鳩)、ニュージーランド・ファルコン(ハヤブサ)といったニュージーランド原生の鳥類が数多く生息しています。公園内には数多くの遊歩道があります。チャッタートン・リバー(Chatterton River)、マウント・イソベル(Mount Isobel)、ウォーターフォール(Waterfall)といった遊歩道を歩く際には必ずしっかりした靴を着用してください。
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季節の特色
四季の見所
雪に覆われたサザンアルプスの山々では、ウィンタースポーツを楽しめるだけでなく、素晴らしい風景も同時に楽しめます。
アオラキ・マウント・クックでは、暖かい服装で短めの山岳遊歩道を歩きましょう。冬期でも晴天の確立は高いことで知られています。雪面からの反射光が強いので、日焼け止めは必須です。
カイコウラではクジラを見学するのに最高のシーズンとなります。クジラの姿を写真に収めるなら、雪に覆われた山々が最高の背景となることでしょう。

| 山々の雄大な眺めを楽しむなら、マウント・クック国立公園の散策に優る手段はありません。 |
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