タラナキ地方の観光ハイライト
麓に森林の広がるタラナキ山、タスマン海に面するサーフィンに適した海岸、それらの間に広がる田舎の牧草地の3つがタラナキ地方の代表的な景観です。
ひと目でわかるお勧めハイライト
エグモント国立公園の孤高なる美しさ
ニュージーランドのほとんど山々が連なったり、群れとなっているのに対し、タラナキ山だけは孤高にそびえ立っています。標高2,518mの富士山にも似たタラナキ山は、ほぼ完璧な円錐形の休火山です。この山が噴火によって形成されてから、約12万年後にこの地に先住民族マオリがやって来ました。マオリの人々はタラナキ山を今でも聖なる山として崇めています。
タラナキ地方最大の行楽地であるエグモント国立公園は一見穏やかに見えますが、実際に足を踏み入れると厳しい自然環境が待ち受けています。夏の暑い日でも、急激に温度が下がることがありますので、決して気軽に短パンとTシャツという軽装備だけで公園内に立ち入ることのないよう注意してください。
海抜850mにあるドーソン滝(Dawson Falls)を起点に、実に様々な散策道があります。最も人気があるのは、侵食された岩に水がたまった池がいくつか繋がり、穏やかに滝となって流れるウィルキーズ・プールズ(Wilkies Pools)へ通じる道でしょう。東エグモントには、マンガヌイ・スキー場と、木の枝が緑灰色の苔に覆われた不気味なゴブリン・フォレスト(悪鬼の森)を抜ける短いカマヒ遊歩道があります。また、巨大なセコイア杉に囲まれたルーシーズ・ガリー(Lucy's Gully)はピクニックをするのに最適な場所です。
タラナキ地方の海岸からタラナキ山の頂上まで歩くということは、植物学的に言えば、オークランドの北東1000kmにあるカーマデック諸島から南極のスコット基地まで歩くのと同じ意味を持っています。つまりタラナキ山にはそれほど多種多様な植物が生息しているというわけです。
タラナキ山の頂上には毎年多くの人が登っており、地元の山岳クラブでも年に1度山頂登山をしています。
歴史探訪の旅、ヘリテージ・トレイル
フォーゴットン・ワールド・ハイウェイ(Forgotten World Highway)として知られる国道43号線は、ニュージーランド国内でも最も人里離れた場所を通ります。全長150km以上のハイウェイの途中にはガソリンスタンドがひとつもありませんので、このハイウェイをドライブする前には燃料タンクを満タンにしてから出かけてください。
この地域にヨーロッパ人入植者がやってきた19世紀後半当時、この急な坂と泥でぬかるんだ地帯を移動する唯一の交通手段は馬でした。
実際に起伏の多い丘陵をドライブしてみると、荷物を背負った馬が中間地点のファンガモモナまでたどり着くのに4日もかかったわけがよくわかります。1895年に入植が始まったファンガモモナは今でも田舎らしいコミュニティが残っていますが、その昔ながらの田舎の雰囲気は地元のパブへ行くと味わうことができます。タンガラカウ峡谷(Tangarakau Gorge)の西端にある長さ180mもの一方通行のモキ・トンネル(Moki Tunnel)を通るのがこのドライブのハイライトです。ドキドキするようなドライブとなることは間違いありません。
オークランドから南下する場合やウエリントンから北上する場合には、フォーゴットン・ワールド・ハイウェイへ迂回してみましょう。また、ストラットフォードからはちょうどよい日帰り旅行となります。
サーフ・ハイウェイで波に乗る
タラナキでは、ニュージーランドで最も安定した波でサーフィンを楽しむことができます。その理由はタラナキの丸い形をした海岸にあります。この形によりサーフィンに適した多くの波を180度の角度で寄せ集めることができるのです。このため、海岸に沿って走る105kmの国道45号線はサーフ・ハイウェイ(Surf Highway)としても知られています。しかし、もちろんサーフィンしかできないハイウェイというわけではありません。国立公園内で最も近くに一般道路が位置する、オアクラ近くにあるルーシーズ・ガリーは、エグモント国立公園内300kmに及ぶトレッキングコース網へと続く入り口があるところです。
オアオヌイにあるマウイ・プロダクション・ステーション・ビジターセンター(Maui Production Station Visitor Centre)ではこのタラナキ地方で20億ドルを稼ぎ出しているエネルギー産業についての資料があります。夜暗くなると、海に浮かんだ炎によってマウイ・プロダクションの油井掘削装置の位置がわかります。国道からケープ・ロード(Cape Road)に入ったところには、1881年以来、船の安全を守ってきたエグモント灯台があります。ここは、タラナキ山を背景とした写真撮影のベストスポットでもあります。
歴史が風景へと変わる時
先住民族マオリのイギリス植民地時代以前の居住地や、1859年から1881年にかけてマオリ人とイギリス植民地政府が戦ったタラナキ土地戦争に関する史跡は、タラナキ地方各所に点在しています。マナイアの町にある遊歩道では、ゴルフコースを通り、1880年に武装警察によって建てられた今では歴史的建造物になっている小要塞も通過します。
ワイタラにあるマヌコリヒ・パ(Manukorihi Pa、マヌコリヒ砦)には、土地戦争後、土地の没収によって経済的に没落したマオリ人の復興に尽力を注いだマオリのリーダー、マウイ・ポマレ卿(1879-1930年)の記念碑があります。ポマレ卿は、伝説の人物「マウイ」のように、マオリの人々を悲しみから救い、土地の代償を勝ち取ったのです。
タラナキ地方の人里離れた田舎にあるパリハカ(Parihaka)は小さな入植地ですが、非常に歴史的、文化的に重要な場所です。1870年代当時、この地域には、土地の没収と植民地化への反抗を促したリーダーのテ・フィティとトフが住んでいた、最大のマオリの村がありました。1881年にテ・フィティとトフは逮捕され、パリハカは植民地政府軍により没収されました。これは、ニュージーランド史上最悪の人権侵害のひとつといわれています。こうしてパリハカの住民はインドのガンジーにも先駆ける世界初の無抵抗非服従による植民地抵抗運動を行ったのでした。
ウレヌイ(Urenui)の北7mにあるプケアルフ(Pukearuhu)は、ナティ・タマ族が誇るパ(マオリの砦跡)のひとつです。海岸絶壁の上の平地にあるこのパは、環境保全省によって管理されています。
オアクラ近くにある砦コル・パ(Koru pa)では石造物、階段状台地、古道、深い溝などが往時の砦の姿をしのばせています。この砦はタラナキ部族に属する準部族(マオリ語でhapu)ナ・マハンガ・ア・タイリの勢力範囲でした。
国道3号線沿いにあるトンガポルトゥ(Tongaporutu)の北6kmには、タラナキ地方の全てのマオリのパの中で最も見晴らしのいいテ・カワウ(Te Kawau)があります。この砦は小島の高台にあるため引き潮の時にだけ行くことができますが、今日では墓地となっていますので、旅行者が近づくことはできません。
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季節の特色
四季の見所
春はプケイティを訪れるには最高の季節です。山の森林の中に咲く、種類豊富なシャクナゲとツツジを楽しみましょう。ニュー・プリマスにあるプケクラ公園もまた絶好のシーズンを迎えます。温室にはシンビジウム(ラン)、ビレア(マレーシアシャクナゲ)、シャクナゲ、ストレプコカーパス、球根植物、ツツジといった花々が咲き誇っています。
この地域一帯では個人宅の庭を一般公開しているところもあります。10月の終わりごろになると、シャクナゲ祭りを中心としてガーデン関連の催しが数多く開催されます。
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