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世界で活躍するニュージーランドの俳優たち

サム・ニール(Sam Neill)

ニュージーランドを代表する実力派俳優、サム・ニールは、1947年アイルランド北部にてニュージーランド人の父とイギリス人の母の間に生まれ、7歳の時にニュージーランドへ移住しました。最初に注目を集めた出演作、「テロリストたちの夜/自由への挽歌」(1977年)は、ニュージーランド制作の映画としてアメリカで公開された初めての作品です。この政治的サスペンスを描いたロジャー・ドナルドソン監督は今やハリウッドの名監督となり、最近ではアンソニー・ホプキンス主演の「世界最速のインディアン」(2007年公開予定)で話題を呼びました。サム・ニールが所有しているクィーンズタウンのワイナリー「ツー・パドックス」の隣には、ロジャー・ドナルドソン監督のワイナリーがあります。

アンナ・パキン(Anna Paquin)

1982年にカナダのウィニペグで生まれ、4歳の時、家族とともにニュージーランドへ移住したアンナ・パキンは、ウエリントン北部に位置するハット・バレーで普通に学校生活を送っていました。1993年、ジェーン・カンピオン監督の「ピアノ・レッスン」に子役で出演し、ニュージーランド人として初めて1994年アカデミー賞(助演女優賞、第66回)を11歳という史上第2位の若さで受賞しました。これを機に映画界で活躍しながらも学業を続け、2000年にロサンゼルスで高等学校を卒業しました。なお、ジェーン・カンピオンは同作品で女性監督として、そしてニュージーランド人として初めてのパルム・ドール(カンヌ国際映画祭の最高賞)を受賞しています。

現在アンナ・パキンはニューヨークに拠点をおき、ニューヨークとロンドンで舞台俳優として歩み始めていますが、今後の映画出演にも期待が寄せられています。

ラッセル・クロウ(Russell Crowe)

1964年にニュージーランドで生まれたラッセル・クロウは、4歳の時に家族でオーストラリアへ移りました。両親は映画やテレビの撮影現場に出入りする仕事をしていました。10代前半に一旦帰国した後、18歳でオーストラリアへ戻り、芸能界で活動を始めてからわずか1年足らずで、オーストラリア版「グリース」の舞台に出演しています。一方ではロックシンガー、ギタリストとしてバンド活動もしており(80年代はRuss Le Roq、90年代は30 Odd Foot of Grunts)、初シングルのタイトル(マーロン・ブランドのように - I Want to Be Like Marlon Brando)は将来大物俳優になることを示唆していたかのようです。

1985年にはオーストラリアの人気テレビドラマ(Neighbours)で脚光をあび、1990年には「アンボンで何が裁かれたか」で映画デビューを果たしました。

1999年の「インサイダー」でアカデミー主演男優賞候補になり、L.A.批評家協会賞、全米批評家協会賞を受賞します。そして2000年、「グラディエーター」で陰謀に陥れられた英雄騎士を堂々と演じてアカデミー主演男優賞を受賞しました。その後2001年には「ビューティフル・マインド」でゴールデングローブ賞 主演男優賞 (ドラマ部門)を受賞しています。

ラッセル・クロウは長年交際していた女優のダニエル・スペンサーと2003年に結婚し、一男をもうけています。従兄弟のマーティン&ジェフ・クロウは、ニュージーランドの有名なクリケット選手です。

2006年5月撮影の「テンダネス」(原題)に続き、ラッセル・クロウは7月よりデンゼル・ワシントンとの共演映画「アメリカン・ギャングスター」(原題)の撮影に入りました。

テムエラ・モリソン(Temuera Morrison)

テムエラ・モリソンは1961年に地熱地帯の町ロトルアでマオリの家系に生まれました。一族はニュージーランドの芸能界では有名な存在で、特におじのハワード・モリソン卿は国民的歌手として親しまれています。テムエラ・モリソンが世界の注目を集めたのは、1994年のニュージーランド映画「ワンス・ウォリアーズ」で見せた暴力的な夫、ジェイク・ヘケ役の迫真の演技でした。これをきっかけにハリウッド映画へも進出し、その後、「バーブ・ワイヤー/ブロンド美女戦記」、「スピード2」、「スター・ウォーズ」シリーズなど多くの作品に出演しています。国内テレビでは、マオリの伝説をもとにしたシリーズ「マタク(Mataku)」で進行役を務めています。

最近ではキーファー・サザーランド、サマンサ・モートンとともに映画「リバー・クィーン」(River Queen 日本未公開)に出演し、マオリの首長テ・カイ・ポ役を演じました。ロケが行われた北島南西部を流れるファンガヌイ川一帯は、鬱蒼とした原生林の中にマオリの深い歴史が息づく場所です。

クリフ・カーティス(Cliff Curtis)

クリフ・カーティスは、ジム・キャリー主演「マジェスティック」、アーノルド・シュワルツネッガー主演「コラテラル・ダメージ」、デンゼル・ワシントン主演「トレーニング・デイ」と、2001年に公開された大型ハリウッド映画に3本も出演しています。1968年にロトルアで生まれたクリフ・カーティスは、マオリの伝統的な格闘技であるマウ・ラカウ(mau rakau)を習得後、スイスで演劇を学びました。役者として注目を集めたのは、ニュージーランド人監督、リー・タマホリの作品「ワンス・ウォリアーズ」(1994年)での演技でした。

見た目によくラテンアメリカ系やアラブ人、メキシコ人と間違われますが、彼は正真正銘のマオリとして故郷との深い絆を大切にしています。

最近では「リバー・クィーン」(River Queen 日本未公開)で主人公と恋に落ちるウィレムの役を演じました。日本でも近年話題作となった「クジラの島の少女」に、主人公の父親役で出演したことでもよく知られています。

ルーシー・ローレス(Lucy Lawless)

1968年にオークランド南西部のマウント・アルバート地区で生まれ、オークランド大学でドイツ語、フランス語、イタリア語を専攻したルーシー・ローレスは、学業でも大変優秀な人物でした。その後、1995年~2001年放映の人気番組「ジーナ」(Xena)シリーズで主演するなど、テレビ界を中心に活躍しています。また、アメリカの有名なトーク番組で披露した歌声がある演出家に認められて、1997年、舞台「グリース」のリッツォ役でブロードウェイにデビューを果たしました。

現在の夫は「ジーナ」の製作総指揮者だったロバート・タパートで、子ども3人とともにニュージーランドで暮らしています。ルーシー・ローレスは地域社会のための奉仕活動にも積極的で、小児病院を支援するスターシップ財団では10年間貢献しており、現在は理事会の役員も務めています。

マーティン・ヘンダーソン(Martin Henderson)

1974年オークランド生まれのマーティン・ヘンダーソンは、ニュージーランドの人気テレビドラマ「ショートランド・ストリート」(Shortland Street 現在も継続中)に1992年から1995年までスチュアート・ニールソン役で出演し、有名になりました。役者としてのキャリアを積むために、1995年にオーストラリアのシドニーへ移り、数々のテレビドラマで活躍した後、更なるチャンスを求めて渡米しました。

1997年から2年間は、ニューヨークのネイバーフッド・プレイハウス演劇学校で学び、その後、日本ホラーの名作「リング」のリメイク版「ザ・リング」(2002年)、アクション映画「トルク」(2003年)などのハリウッド映画や、ケイト・ブランシェット、サム・ニール出演の「リトル・フィッシュ」(原題、2005年豪)に出演しました。2006年10月、アメリカとカナダで公開予定の新作「フライボーイズ」(Flyboys 日本公開未定)にも登場します。

ケイシャ・キャッスル=ヒューズ(Keisha Castle Hughes)


1990年にマオリの母親とイギリス系オーストラリア人の父親との間に生まれたケイシャ・キャッスル=ヒューズは、4歳の時に家族でニュージーランドへ移り住み、2001年に市民権を得ています。

ニュージーランド映画「クジラの島の少女」(日本公開2003年)に主演したケイシャは、第76回アカデミー賞で13歳にして主演女優賞への史上最年少ノミネートを果たし、ダイアン・キートン、シャーリーズ・セロン、ナオミ・ワッツ、サマンサ・モートンといった有名女優とともに候補者として並んだのでした。

ケイシャにとっては映画の出演はもちろん、撮影に必要だった水泳を習うのも初めての経験でした。

主役の「パイキア」役のオーディションには700人もの応募がありましたが、彼女を選んだタレント事務所は、かつてアンナ・パキン(Anna Paquin)を発掘したことで知られています。


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