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ニュージーランドの人々がニモより好きな魚とは

ニュージーランドを旅行していると、例えば「チョコレート・フィッシュ」のように、奇妙な名前のものを地元の人たちが食べているのを見かけます。

チョコレート・フィッシュは最先端のシーフード料理ではなく、魚の形をしたマシュマロをチョコレートでコーティングしたお菓子です。甘いものの好きなキーウィたちに昔から愛されている存在です。他にも、パイナップル・ランプ、ホーキーポーキー・アイスクリーム、L&Pなど、旅なれた人でも思わず首をかしげるような、不思議な名前のものがたくさんあります。

代表的なものを以下にご紹介しますが、その前に、キーウィという言葉についても簡単に説明しておきましょう。キーウィはニュージーランド原産の翼のない鳥で、長いくちばしが特徴です。キーウィは鳥だけでなく、ニュージーランド人の愛称としても使われています。また、よく知られているように、中国原産のグースベリーを改良した緑色の果物もキーウィです。

フルーツ関連
チョコレート・フィッシュと同様にニュージーランドの人々に親しまれている甘いものといえば、パイナップル・ランプです。四角いパイナップル風味のソフトキャンディをチョコレートでコーティングしたこのお菓子は、1935年から国内で販売されています。ニュージーランド名物を扱う通販サイトHomesick-Kiwiでも、定番のベストセラーになっているということです。

この国の人々のチョコレート菓子に対する愛着は、敬意に近いものかも知れません。それは、パイナップル・ランプのテレビコマーシャルに表現されています。創造の神が各国に国宝を与える場面で、ニュージーランドは遅刻します。金やダイヤモンド、石油などは逃したものの、パイナップル・ランプを手に入れてめでたしめでたし、という構成です。コマーシャルの動画は下記の関連リンクからYouTubeで見ることができます。

黄金の飲み物
L&Pはニュージーランド国民が誇る独特の飲み物です。北島のパエロアという小さな田舎町で地元のレモンと炭酸水から作られたもので、レモンとパエロアの頭文字をあわせてL&Pと名づけられました。発祥の地パエロアの町には、大きなL&Pのボトルが立っています。通りかかった時は、ここで記念撮影をするとよいでしょう。これぞニュージーランド、という食事をするなら、L&Pにフィッシュ&チップス、ワッティーズのトマトソースの組み合わせがお勧めです。

先住民の伝統の味
ニュージーランドの先住民であるマオリには、伝統的な食文化があります。そのうち、クマラと呼ばれるサツマイモは、もとは主食として用いられていました。現在の一般家庭でもよく使われる野菜で、特に日曜日のロースト料理には欠かせない食材となっています。

一方、珍味として有名なのはフーフー・グラブです。フーフーと聞いて裏庭を連想した方は、ほぼ正解を当てたと言えます。というのも、ピーナツバターのようなクリーミーな味わいのフーフー・グラブは、木の中にいるイモムシの一種なのです。ワイルドフード・フェスティバルのような特別な催しで食べることができます。

デザート大好き
フーフー・グラブに挑戦した後、お口なおしにパブロバはいかがでしょうか。パブロバはメレンゲを焼き上げたケーキで、表面はさくっとしていて、中はしっとりふわふわの食感が楽しめます。通常はホイップクリームといちごなどの果物で飾りつけをしてあります。

実は元祖パブロバを巡っては、ニュージーランドとオーストラリアの間で長年論議が続いています。論より証拠と考えれば、1929年発行のニュージーランドの雑誌に掲載されたレシピが最も古く、軍配はニュージーランドに上がります。もとはウエリントンのあるホテルのシェフが考案し、1926年に来訪したバレエ界のスター、アナ・パブロバというロシア人にちなんで名づけられたと伝えられています。

ホーキーポーキー
言葉だけを聞くとまるで魔法の呪文のようですが、何世代にもわたるキーウィたちを夢中にさせてしまうホーキーポーキーには、魔法のような力があるのかも知れません。砂糖をカラメル状にして固めた甘い粒は諸外国でもお菓子として親しまれていますが、ニュージーランドではこれをアイスクリームに混ぜ込んだものをホーキーポーキーと呼んでいます。1940年にメドウゴールド・アイスクリーム社が初めて発売し、1950年代にティップトップ社が盛んにPRし、全国で人気のアイスクリームになりました。ニュージーランドでは年間に500万リットルのホーキーポーキー・アイスクリームが消費されていると言われています。

現在も大手のティップトップ社の生みの親は、アルバート・ヘイマンとレン・マラガンです。あるとき2人が電車に乗っていて、誰かが満足のゆく食事について「ティップ・トップ」(最高の、極上の)と語っているのを聞き、自分たちのアイスクリームを多くの人にそのように表現してもらえたら、と考えて、ブランドを立ち上げたということです。

素晴らしい風景や親しみやすい人々との出会いはもちろん、ニュージーランドならではの味覚も魅力的です。古くからこの国の人々に微笑みをもたらしてきた食べ物を、ぜひ味わってみてください。


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