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RWC All Black 2007: アントン・オリバー

アントン・オリバー(Anton Oliver) 1975年9月9日インバーカーギル生まれ。1978年にオールブラックスのキャプテンを務めたフランク・オリバーを父とする、ラグビー一家で育ちました。オールブラックスとしてのデビュー戦は1996年で、以来55回のテストマッチで計15ポイントを獲得しています。力強いリーダーシップの持ち主で、オールブラックスのフロントローでも随一の経験者です。

ニュージーランドで好きな地域はどこですか。

たいていのニュージーランド人がそうだと思いますが、自然の中にいることが好きです。広大な空間、雄大な自然、そして静けさに魅力を感じるので、セントラル・オタゴやマッケンジー盆地のように、人影のほとんどないような場所がいいですね。パイロットの資格を持っているので、フィヨルドランドの北部やクィーンズタウン、ワナカ、マッケンジー盆地の辺りで何度かフライトを楽しんでいます。上空から普段と違う角度で大地を眺めていると、果てしなく続く何もない場所に、自分にとって必要なものすべてがあるような気がします。

休みの日には何をしていますか。

飛行機に乗っているか、フライフィッシングをしています。他に誰もいないひっそりとした川や湖に入ると、太陽や風、水の動き、さらには小さな虫の生命とも調和し、自分が透明な存在になっていくのを感じることができます。それは瞑想に似ているかもしれません。他には、アンティークやニュージーランドの現代アートの収集、スキューバ・ダイビング、読書も好きです。純文学やニュージーランドの詩をよく読みます。セントラル・オタゴにある泥レンガ造りの小さなコテージで、田舎暮らしを楽しんだりもしています。


ニュージーランドに優秀なラグビー選手が多いのはなぜでしょうか。

比較的歴史の浅い国だからではないでしょうか。異なる文化がひとつの国を作ってきた過程を振り返ると、国民のアイデンティティ形成とラグビーは密接に関わっています。この地に来た人々は開拓に始まり、すべてを自分たちの手で成し遂げてきました。ガリポリの戦いや第二次世界大戦、ボーア戦争などの戦場でも、常に困難な状況に果敢に立ち向かってきました。その強靭な精神がスポーツに受け継がれているのです。強く逞しくあることは私たちのアイデンティティの大部分に根付いている要素であり、生まれながらに備わっていると言ってもよいでしょう。

あなたにとってハカとは何ですか。

ハカはとても興味深いものです。ハカを終えると、チームの気持ちがひとつになっているのが分かります。更衣室を出てから、国歌を歌ってハカを始めるまでは、それぞれが自分だけの思いを抱いて違った過程を経てきますが、ハカで同じ場所に立つのです。ハカでしっかりと気合を入れる選手もいれば、疲労しない程度にする選手もいます。オールブラックスの出だしがスローなのは、ハカによる気持ちの高まりが視野を狭めるため、という考え方もあるようです。


ワールドカップに向けての抱負は。

誰もがワールドカップで勝つことについて話したがっていますが、一選手としては、勝利を手にするまでのステップにいかに集中できるかが課題だと考えています。毎日のトレーニング、負傷からの回復、スキルを発揮できるように調整すること、食べるものに気をつけて、精神面も整えていくこと、そういった自分たちにできることに集中しなければなりません。この基本をひとりひとりがこなし、チームが力をあわせれば、結果はついてくるはずです。



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