地方

メディア業界用サイトのメールマガジンのご登録はこちら

  1. 登録されたEメールアドレスを第三者に提供したり、配信以外の目的で使用することはありません。
bottom

トピックス

映画

 

絶滅危惧種のカカポに救いの手

2007年11月21日

この夏、ニュージーランドにしかいない珍しい鳥、カカポを対象に、初の人工授精が行われることになりました。

カカポは夜行性の大型のオウムで、スズメのように地上を跳ねて移動し、犬のようにうなるなど、独特の習性を持つ固有種の野鳥ですが、すでに30年もの間、絶滅寸前の状態が続いています。

2年前に訪れた前回の繁殖期は、スチュアート島に近い離島、フェヌア・ホウ(コッドフィッシュ島)で26個の卵が確認されましたが、そのうち孵化に至ったのは4個だけでした。つまり、60%の卵が発育できなかったことになります。原因は卵の質の悪さにあると考えられ、苦境に立った計画を好転させるため、人工授精の導入が決定されました。

カカポはオウムの仲間では最も体重のある大型種で、数年に1度しか巣作りをしません。それも、餌となる果物の実りの良い年に限られます。現在は天敵の駆除された南島の離島に計86個体が生存するのみです。

カカポの保護に携わるチームは、スチュアート島のカカポについて、近親交配が進んで遺伝的欠陥が生じていると考えています。そこで、フィヨルドランド地方出身のカカポの血統を取り入れることにより、遺伝子を多様化させ、繁殖率を改善することにしました。この計画のために、リチャード・ヘンリーという名づけられた雄のカカポと、その次世代にあたる雄2羽が選ばれました。

繁殖期が近づくと、雄のカカポは「ブーミング」と呼ばれる特有の音を発する活動を数週間にわたって行います。交尾が始まるのは通常1月の終わりごろで、人工授精はこの時期にあわせて計画されています。研究によると、2回以上交尾をした雌のほうが発育のよい卵を産む確率が高いことが判明しています。従って、自然繁殖に人工授精を組み合わせることで、質の良い卵が増えると期待されています。

昨年の夏、人工授精の国際的な権威であるファン・ブランコ氏がスペインから来訪し、精子抽出法などの研修を行いました。同氏は技術協力のために年明けに再びニュージーランド入りすることになっています。


こちらの関連トピックスもご覧ください

 

 

Kakapo - native NZ parrot
Kakapo - native NZ parrot