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もうすぐマタリキ

2007年5月16日

近年のマタリキ・フェスティバルは、ニュージーランド・マオリ観光協会の支持を得て、ニュージーランド固有のイベントとして全国各地で積極的に行われています。

ニュージーランド・マオリ観光協会は、地方がイニシアチブをとれば、それぞれの地域社会に経済的・社会的メリットが及ぶだけでなく、世界各国と比べてもユニークな存在であるニュージーランドの特性がいっそう際立つという点でも望ましいと考えて、地域密着型のマタリキ・フェスティバルを支持しています。

同協会CEOを務めるジョニー・エドモンズ氏は、「地方自治体や企業など、マウイの魚の尻尾(北島の北端)からカヌーの船尾(南島の南端)までの関係者および関係組織と協議を重ねた結果、マタリキ・フェスティバルはニュージーランドの国民的イベントとして発展していくべきである、という点で合意した」と発表しました。

マタリキは日本でも「すばる」あるいは「プレアデス星団」の名で知られている星座です。呼び名こそ違うものの、この特に目をひく天体は、ギリシア、アステカ、マヤ、ポーニー、ナバホ、アボリジニ、ポリネシアなど、世界各地に伝わる神話や伝説にも登場しており、季節の変化を告げる星として昔から人々を導いてきました。

マタリキは、経済・社会・文化の各分野から見ても意味深い伝統です。マタリキが空に昇ることを季節の変化に関連付けるだけでなく、新年の祭事とあわせて受け継いできたのはニュージーランドの先住民マオリの大変ユニークな点です。従って、マタリキはニュージーランドらしさを共有するよい機会になると言えます。

マタリキは地域社会の結束や国民のアイデンティティを強化する上で役立ちます。マタリキを教育プログラムに取り入れている学校も多数あります。また、観光業においても、付加価値を高める要素として有益です。

エドモンズ氏は、「今日のマタリキは海外から訪れる旅行者にとって、ニュージーランドの人々と地域社会に接し、理解を深める絶好の機会を提供している」と述べています。

ニュージーランド・マオリ観光協会の調べによると、2006年のマタリキには、一般公開のイベントだけでも全国で174件に上ったということです。

どのイベントも何らかのかたちでマオリが係わっている点では同じですが、企画運営はマオリのイウィ(部族)単位の団体、公共団体、企業組織の3種類が主体となっており、マタリキが草の根レベルで支えられていることが示唆されています。マタリキが地域社会に根付いていることは、エドモンド氏も指摘しています。

また、内訳をみると、部族団体と公共団体(博物館、地方自治体、コミュニティ・トラストなど)が関与したイベントは7割近くあり、残りの3割強は観光業その他の事業団体が主催したものでした。内容ではアート作品の展示、音楽のコンサート、文化的パフォーマンス、フードとワークショップなどが多かったようです。企画のうち半分程度は、一般の人々が積極的に参加できるものでした。

地理的には大半が北島に集中していたものの、クライストチャーチ、ダニーデン、インバーカーギルといった南島の主要都市で行われたイベントも好評を博していました。

エドモンズ氏は、マタリキが各地方の特色と関心にあわせて定着しつつあることを評価しています。

例えば、ウエリントンでは国立博物館テ・パパ・トンガレワとウエリントン市、そしてカーター天文台が共同でマタリキ・フェスティバルを運営しています。ポジティブリー・ウエリントン(ウエリントン観光局)CEOのティム・コッサー氏は、「イベントが豊富であることは、観光業におけるウエリントンの魅力のひとつです。マタリキのイベントは毎年発展の一途をたどっており、冬の重要イベントとなっています」と語っています。

2007年のマタリキは、すべてのニュージーランド人と海外からの旅行者にとって、楽しみなイベントが満載です。ニュージーランドの各地で開催される地方色豊かなイベントに関する詳細は、以下のウェブサイトに掲載されています。


 

 

Maori people share knowledge through storytelling