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Foldable kayak responsible for new science discovery

2008年4月2日

折り畳み式カヤックに使われたポリウレタン製のカバーが、ナノテクノロジーの最新技術に結びつきました。

マリー・ブルーム氏は柔軟性のある特殊なポリウレタン化合物を使って、折り畳み式カヤックをデザインしました。同氏とダニーデンに拠点を置くナノテクノロジーの専門会社オーストラロ社は、目に見えないミクロの世界にこの素材を利用したのです。

同社の最新技術とは、このポリウレタン化合物にナノサイズの微細な穴を開け、この穴をリアルタイムに開閉したり、サイズ変更ができるように開発したものです。これにより、今まで難しいとされてきた分子までサイズダウンしたナノ粒子の検出や制御、解析が可能になりました。このテクノロジーは、SIOS(走査型イオン閉塞分光法)と呼ばれ、ウイルスなどの計測に利用が期待されています。

現在広く使われているウイルス計測器は、結果を出すまでに1週間かかり、粒子もおよその数しか計測できないものもあります。しかし、SIOSテクノロジーを使えば、この化合物の微細な穴のサイズを調整し、その穴を粒子が通ることにより、数を正確に数えることができます。しかも、既存の機器が1週間かかるところを、ほんの30分で計測できるようになります。つまり、オーストラロ社の最新テクノロジーにより、科学者や医療従事者はより多くの正確な情報を瞬時に得ることが可能になるということです。

SIOSテクノロジーを使った計測器なら、患者から採取したサンプルをすぐ計測器にかけ、医師は5分以内で結果を知ることができます。例えば、診断が難しく、病原菌さえ特定できれば治療の簡単なクラミジアなどの治療に役立ちます。

現在使われている同種の機器は洗濯機ほどのサイズもありますが、この最新技術を組み込んだ同社のウイルス計測器の原型は、机上に置けるサイズです。2009年に開発予定のバージョンは携帯電話ほどのサイズになり、費用も10分の1ほどにおさまる予定です。

ウイルスの計測は、大学などの教育機関から医学研究、医療現場まで幅広く必要とされています。持ち運びができるサイズになれば、同社のテクノロジーはさらなる分野での活用が期待できます。

オーストラロ社では、ここ数ヶ月中に、このSIOSテクノロジーを組み込んだ実用可能な初のウイルス計測器をリリースする予定です。さらに年内にはナノ粒子計測ツールのリリースが予定されています。医療診断に広く活用できる、分子診断分野の基礎となるプラットフォームは現在開発が進んでいます。


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