エベレスト登頂記念日を祝うヒラリー家の人々
2008年6月4日
今年1月11日、88歳でこの世を去った偉大なニュージーランド人探検家エドモンド・ヒラリー卿。生前行ってきた様々な活動やその精神は、ヒラリー家の人々に引き継がれています。
ヒラリー卿がシェルパのテンジン・ノルゲイ氏と共にエベレスト(8848m)の登頂に成功して55年となる5月29日、ヒラリー卿の夫人と孫がニュージーランドとネパールで開催された記念行事に出席しました。
18歳のアメリア・ヒラリーさんは、祖父の跡を継ぎシェルパの人々の生活を助ける活動をしています。ネパール政府は今年からこの日を「エベレスト・デー」と制定、アメリアさんはその一環としてカトマンズで行われた式典に出席しました。
一方、夫人のジューン・ヒラリーさんは、ニュージーランド南島のアオラキ/マウント・クック国立公園に新しくできたサー・エドモンド・ヒラリー・アルパイン・センターのオープニングセレモニーに出席しました。750万NZドルを投じたこの施設は去年の12月に一部オープンし、すでに多くの人々が訪れていますが、エベレスト初登頂記念日である5月29日を待って正式オープンとなりました。
セレモニーにはヒラリー卿と親交のあった人々が多数出席しました。ヒラリー卿に登山の技術を教え、共にマウント・クックの登頂に成功した親友ハリー・エアーズ氏の息子グレアムさんもその一人です。
アルパイン・センター
オープニングセレモニーでは、メリディアン・ワイタキ・コミュニティ・ファンドがアルパイン・センター内のミュージアムのために5万NZドルを授与することも発表されました。
センターは3Dシネマ、国内初の全天デジタルプラネタリウム、ミュージアム、ヒラリー・ギャラリーから成り、来館者が楽しく学ぶことができるようにデザインされています。既に人気を博している3Dシネマでは、快適な座席に座ったまま、実際に大空を舞い、宇宙を探検し、氷河の上を滑降し、国内最高峰マウント・クックの頂上に立っているような感覚が味わえます。カフェ&バーからはマウント・クックの雄姿を望むことができます。ヒラリー卿の人生とその功績、そして長年にわたるこの地域との結び付きについて深く理解することができるでしょう。
ヒラリー家の今後
アメリア・ヒラリーさんとその父親であり、ヒラリー卿の息子であるピーター・ヒラリーさんは、チベットの山麓地帯を抜けてエベレストのベースキャンプまで登山グループを引率するといった仕事を、過去数回にわたって共に行ってきました。
また、アメリアさんは、ヒマラヤ山麓ソルクンブ地方北部のシェルパ居住地域に学校や医療施設を建設するという、ヒラリー卿が設立したヒマラヤ基金による活動にも関わってきました。
インド・アジア・ニュース・サービスのインタビューに答え、アメリアさんは「祖父の遺志を継ぐためには、ネパールの他の地域にもこの活動を広げていかねばなりません。これはヒラリー家にとって最大の挑戦であり、最大の責任でもあるのです」と語っています。
アメリアさんは2003年に初めてネパールを訪れ、父親と共にエベレストのベースキャンプ入りを果たしました。その前年にはチベット側からベースキャンプを訪れています。
インドのジャーナリストに対し、アメリアさんは、いつの日か父親や祖父のようにエベレスト登頂を達成したいと述べています。
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