種の存続を担うカカポのヒナが誕生
2009年2月27日
このほどニュージーランドの離島でカカポのヒナが2羽誕生しました。孵化の成功は、世界でも最も絶滅に近い貴重な鳥類の個体数回復プログラムがまた前進したことを実証する朗報と言えます。
この2羽は、フェヌア・ホウ/コッドフィッシュ島に訪れた今回の繁殖期で、初めて確認されたヒナ鳥です。これによりカカポの個体数は93羽となりました。今後孵化する見込みのある卵も多数あり、今期中に個体数が3ケタに達するのではと期待が高まっています。
害獣を駆除したニュージーランド最南部の離島の保護区では、現在成育中の有精卵が25個、生育状態が不明の卵が8個確認されています。これから巣作りを始める雌も7羽いるということです。
ヒナの状態を監視中
2羽のヒナは、ボランティアとDOC(環境保全省)のカカポ担当者が交代で見守っています。
この2羽は同じ巣で孵化しており、フィヨルドランド地方では最後の生き残りになってしまった雄のカカポ、リチャード・ヘンリーの貴重な遺伝子を受け継いでいる可能性があると考えられています。
繁殖可能な年齢の雌38羽のうち27羽が既に交尾済みで、今期の終わりまでには繁殖率が80%に達すると推測されています。
大きな進歩
プログラムを運営するカカポ・リカバリーのチームリーダー、デイドラ・ヴァーコー氏は、次のように述べています。「これほど多くの雌が続々と繁殖に成功しているという事実は、カカポ・リカバリーにとって非常に嬉しいことです。島がますます賑やかになっていくのが楽しみです」
「個体数を100以上に伸ばすことができたら本当にすばらしいと思います。その実現の兆候は確かに認められます。今期にヒナが30〜40羽くらい誕生すれば、個体数回復への大きな進展となるでしょう」
カカポの繁殖期
ヴァーコー氏によると、今期はカカポ・リカバリーのこれまでの準備が特に大きな成果に結びつく好機だということです。
飛べないカカポは世界でも最も珍しいオウムの一種として知られ、何年かに一度、リムの木がたくさんの実をつける時期に繁殖するという習性があります。ヒナ鳥を育てるには大量のリムの実が必要なのです。2008年に誕生したヒナは6羽のみでした。
ヴァーコー氏によると、充分なリムの実が熟するかどうかはまだ分からないということです。「熟したリムの実が育ち盛りのヒナに必要なだけ得られない場合は、ヒナを保護して人工飼育することになるでしょう」
「ヒナたちが島から離れることなく無事に育ってくれることを願っています」と同氏は語っています。
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