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スターライト・リザーブ、世界遺産登録へ一歩前進

2009年2月19日

テカポ湖とアオラキ/マウント・クックを含む南島マッケンジー地方の星空を世界遺産に登録しようというニュージーランドの試みが実現に一歩近づきました。

先ごろパリで開催されたユネスコの会議で、ニュージーランド・スターライト・リザーブ設立委員会のマーガレット・オースティン会長がプレゼンテーションを行いました。その結果、テカポは2009年3月末までに予備ケーススタディを行う世界8つの地域の1つに選ばれたのです。

複雑な手続き
ユネスコでは、天文学に関わる記念物を調査するグループとスターライト・リザーブ(星空の保護区)を調査するグループを設立しています。

この2つのグループが、スターライト・リザーブの価値の定義や基準の設定を行ないます。基準には、地形および空の景色、夜空の澄み渡り具合、有形、無形を問わずその文化的な側面といった点が含まれます。これが終わった後、2009年10月までに本ケーススタディが行われる予定です。

これまでに世界遺産に登録されているのは地形や記念物のみで、星空というのは初のコンセプトであるため、このようなプロセスが必要となります。

政府の支援
ニュージーランドの予備ケーススタディは政府および地方自治体の支援により行われ、スターライト・リザーブ設立委員会が資料をまとめます。

設立委員会のメンバーは、元国会議員であるオースティン氏、カンタベリー大学のジョン・ハーンショー教授、そしてこのプロジェクトの立役者であるテカポのビジネスマン、グレアム・マリー氏です。

オースティン氏は世界遺産登録までの道のりは思ったより長いが、規定に則って選定を行なうためにはしかたのないことだ、と述べています。

天文学の知識
オースティン氏は、パリでのプレゼンテーションでテカポのスターライト・リザーブのコンセプトをより明確にすることができたと言います。その文化的な重要性と太平洋地域の人々の天文知識について言及したことで高い評価を受けたとのことです。

「興味深いことに、私以外にも2人のスピーカーがテカポの星空について言及し、画像を紹介していました」

テカポの試み
テカポの夜空を世界遺産に登録しようという計画は2007年に発表されました。

テカポがこうした計画の舞台となった背景には、近郊にあるマウント・ジョン天文台との深い関わりがあります。同天文台が開設されて以来、テカポではその上空の澄んだ夜空を維持するために様々な努力を行なってきました。スターライト・リザーブが設立されれば、旅行者も増え、この地ならではの魅力が広く知られることになります。

マッケンジー地区役所では、既にテカポの星空を守るための条例を定めており、開発によって夜空の質が影響を受けることのないように監視しています。

現在、テカポには年間140万人の旅行者が訪れます。テカポ近郊のサザンアルプスに設置されたマウント・ジョン天文台は、世界で最もアクセスしやすい天文台だと考えられています。

同天文台には6台の天体望遠鏡があります。そのうちの一つ、国内最大の口径1.8m望遠鏡では一晩に最高5000万個の星を観測することができます。

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