エラズリーにも環境志向
2010年2月5日
エラズリー・インターナショナル・フラワーショーは2010年3月10日〜14日にクライストチャーチで開催されます。
このニュージーランドで随一の園芸の祭典では、サステナビリティがひとつのテーマになりそうです。
デザインにこだわった美しいガーデンがたくさん設置されますが、その合間には、オーガニックの野菜や果物、ハーブ、花が並びます。また、不景気の余波で思うように出費できない方に役立つ、お財布に優しいアイデアもたくさん盛り込まれることになっています。
国内外からトップクラスの専門家が出品者や審査員として参加するので、ガーデニングの上級者にとっても楽しみなイベントになるでしょう。30ものショーガーデンを含め、展示作品は100点を超える見込みです。
今回も特別に数々の賞を獲得してきた著名人が招待されており、イギリスからはチェルシー・フラワーショーとBBCのテレビでお馴染みのクリス・ベッドショウ氏、日本からはガーデンデザイナーの二宮孝嗣(にのみや・こうじ)氏が来訪します。
審査委員長は、チェルシー・フラワーショーで金賞64回連続受賞の実績を持つ、イギリスのヒリヤー・ナーサリー
代表、ロバート・ヒリヤー氏。パネルには、二宮氏のほか、オーストラリアのジム・フォガーティ氏、ブライアン・ランキン氏、マーク・ウォーナー氏が名を連ねています。
優れたデザインが集結
イギリスのデザイナー、クリス・ベッドショウ氏は、エラズリー史上最大規模のショーガーデンを制作しています。
‘An Englishman’s Retreat’ (あるイギリス人の憩いの場)というタイトルのこの作品は英国式のフォーマルガーデンを基本にしたもので、ビクトリア・レイクの岸辺から始まる幅12mの細長い区画に、ポプラの木々と1万株もの植物を配してあります。
二宮孝嗣氏は、伝統的な日本庭園をもとにしたシンプルな作品を手がけています。2008年に同氏がメルボルンで展示した作品は、最優秀賞を獲得しました。今回も大勢のファンの目を楽しませることでしょう。
また、ニュージーランドからは非常にユニークな作品が期待されています。なかでも、‘Māori Tohunga Garden’ (マオリの呪術師の庭)は、薬効成分を含む植物でスピリチュアルな空間を造っています。
オールブラックスのハーフバック、アンディ・エリスは友人の造園技師ダニー・カモと二度目の共同作品を出展します。今年は人間が地球の環境や天然資源に与えている深刻な影響について訴えかけるような作品になるということです。
子どもの頃の思い出
リンカーン大学で造園を学ぶ3年生の4人組は、子どもの頃を思い出すような、のびやかで遊び心あふれるガーデン「フォー・プレイ」で将来への第一歩を踏み出そうとしています。
コネクト4という昔から人気のあるゲームに着想を得たこの作品は、赤と黄色の丸いクッションをあちこちに配しています。また、テトリスのようなベンチ、大きなパックマン型のバーベキューなど、昔懐かしいテレビゲームにちなんだモチーフも取り入れています。
氷のパラダイス
クライストチャーチの造園デザイナー、ダン・ラザフォード氏は、南極の風景をイメージした美しい氷のガーデン‘An Icy Oasis’ (氷のオアシス)を出品します。
正面には高さ2mに及ぶ氷山があり、氷の層と植物の「海」に草花や彫刻、照明で工夫を加え、藻類その他の海洋生物のあふれる、豊かな南極の海を表現しています。
ラザフォード氏は、「南極まで行けなくても、エラズリーでこの作品を見れば、南極の自然の力と存在を感じることができるはずです」と語っています。
エラズリー・インターナショナル・フラワーショー
エラズリーはニュージーランド初の国際ガーデンショーが開催されたオークランド近郊の地域の名前ですが、2007年からはクライストチャーチが会場となっています。
毎年3月に5日間行われるこの恒例イベントは、ニュージーランドでも最も人気の高いフラワーショーで、ガーデニングから栽培農業、ライフスタイルまで、様々な関心を持つ人々が集まります。
会場では、国内外の造園デザイナーが手がける色とりどりの展示を通じて、ガーデニングのトレンドの粋を見ることができます。
クライストチャーチは「庭園の街」という愛称でも親しまれています。
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