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オスカーのノミネーションで業界に一目置かれたニュージーランド

2010年2月5日

2010年のオスカー候補が発表されました。「アバター」は9部門ノミネートの快挙、加えて9人のニュージーランド人の名前が並んでいます。映画界におけるニュージーランドの存在は、ますます輝きを増しています。

「第9地区」が作品賞にノミネートされたピーター・ジャクソン監督のような、ベテランの映画人はもちろん、ニュージーランドの才能ある新人も数名候補に上がっています。

3D映像で空前の大ヒットとなった「アバター」と「第9地区」の関係者に注目が集まっていますが、それ以外にもニュージーランド人の活躍ぶりは随所に見ることができます。

ピーター・ジャクソン監督の「ラブリーボーン」と同胞ジェーン・カンピオン監督の「ブライト・スター(原題)」はそれぞれ1部門、ウエリントン出身のプロデューサー、フィノラ・ドワイヤーによるイギリス映画「17歳の肖像」は3部門にノミネートされています。

ウェタ・ワークショップ
ウエリントンのウェタ・ワークショップのデジタル画像チームは、「アバター」と「第9地区」の両作品を手がけました。いずれも同じSFのジャンルで、ともに作品賞、編集賞、視覚効果賞にノミネートされています。

一部のロケをウエリントンで行い、ウェタのメインフレームで編集した「アバター」は、作品賞をはじめ9部門の候補になっています。この大作でジェームズ・キャメロンは自身が「タイタニック」で樹立した記録を更新中です。


ウェタ・デジタルのジョー・レッテリ、スティーブン・ローゼンバウム、リチャード・
ベンハム、アンドリュー・R・ジョーンズは、揃って「アバター」で視覚効果賞にノミネートされています。

また、チームの一員として、美術賞にキム・シンクレア、録音賞にトニー・ジョンソンの名前が上がっています。トニー・ジョンソンが録音賞でノミネートされるのは、「ナルニア国物語 第一章 ライオンと魔女」(2005年)に続き二度目です。

シンクレア氏はウエリントンのセットで「アバター」の撮影が行われている間、美術部門の監督を担当していました。現場では俳優たちが演技をするのですが、デジタル画像を加えるだけにとどまらない、複雑な作業が必要だったということです。

「大道具の建設から、食べ物やそのパッケージ、ナイフ、フォーク、スプーン、自動販売機に至るまで、すべてのデザインを一手に引き受けたのです」と同氏は振り返っています。

「第9地区」
ピーター・ジャクソン監督とキャロリン・カニンガムの「第9地区」が作品賞にノミネートされたことに意表をつかれた人は多かったようです。

この映画は別の企画がハリウッドの政治的事情により中止になった後、監督とパートナーのフラン・ウォルシュが着手した作品です。

「第9地区」は南アフリカを舞台にエイリアンと人間が争うという、低予算ながら前衛的な映画ですが、評論家の間では、これが作品賞候補に入ったのは、このカテゴリーが今年からノミネート作品を増やし10点にしたからだとも囁かれています。

同作品は他にも編集賞、視覚効果賞、脚色賞と計4部門でノミネートされており、国境を越えた共同作業に関わったスタッフの代表として、ウェタのマット・エイケンの名前が上がっています。オリジナルは南アフリカの映画監督ニール・ブロムカンプの短編映画でしたが、長編化にあたって、彼は再びテリ・タッチェルと組んで脚本を書き直しました。

ラブリーボーンとブライト・スター
ピーター・ジャクソンの「ラブリーボーン」で冷酷な殺人鬼を演じたスタンリー・トゥッチは、助演男優賞にノミネートされています。

また、ジェーン・カンピオンの「ブライト・スター」(原題)ではオーストラリア人のジャネット・パターソンが衣装デザイン賞にノミネートされています。

今回最多部門ノミネート作となったのは、「アバター」と「ハート・ロッカー」で、いずれも9部門の有力候補となっています。「ハート・ロッカー」のキャスリン・ビグローは、監督賞にノミネートされた女性では史上4番目になります。

第82回アカデミー賞の授賞式は2010年3月7日に開催されます。

関連情報:

脚光を浴びるニュージーランドの映画産業

Kiwi star directors(英語)

Weta technology inspires 'Avatar'(英語)


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映画の試写会、ウエリントン
試写会のレッドカーペット、ウエリントン