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地域情報: フィヨルドランド

 

地域情報: フィヨルドランド

Fiordland - part of South West New Zealand World Heritage site - is famed for dramatic scenery, unique nature and wildlife, and three major walks. Fiordland National Park includes iconic Milford and Doubtful sounds, and is the largest national park in New Zealand.

 

   

自然の魅力

テ・アナウの小さな町は、フィヨルドランド地方の中心、フィヨルドランド国立公園の入り口にあります。旅行者向けのサービスが全て揃うこの町は、たくさんの素晴らしいトレッキング・コースの出発地点でもあり、ミルフォード・サウンドに元も近い拠点となります。

ミルフォード・サウンドはこの地域で最も有名なフィヨルドで、車道でアクセスできる唯一のフィヨルドでもあります。外海から16kmも入った入り江からは、美しい景観を楽しめるクルーズが数多く出ており、外海まで往復2-3時間の旅を気軽に楽しめます。

ダウトフル・サウンドは、手付かずの自然と野生生物で有名で、この地域で2番目に大きいフィヨルドです。ミルフォード・サウンドと比べると、全長で3倍、面積で10倍です。この広大な大自然を楽しむ方法には、日帰りから船中一泊二日の旅まで様々なツアーがあります。

 

Fiordland - Mitre Peak
Fiordland - Mitre Peak
 

歴史

フィヨルドランドの美しさを初めて発見したのはマオリの人々で、フィヨルドランドの地形と名前の由来となるマオリ伝説が、多数存在しています。フィヨルドランドは、半神半人のトゥテ・ラキファノアが、テ・ハモという名前の斧を使って、岩を掘ってできたとされています。トゥテ・ラキファノアは、フィヨルドランドの最南端から掘り始め、初めは掘り方が粗かったため海岸線はガタガタになり、たくさんの島ができました。ミルフォード・サウンドに辿り着く頃までには掘り方が上手くなり、見事なフィヨルドを掘り上げました。ピオピオタヒ(ミルフォード・サウンド)は、彼の最高傑作というわけです。地下界の女神ヒネ・ヌイ・テ・ポは、このフィヨルドの美しさに驚き、一目見た人々はここから離れたくなくなるのではないかと心配になりました。ミルフォード・サウンドから人々を立ち去らせるために、彼女がサンドフライ(ブユのような小さな虫)をここに放ったとされています。

古代マオリの人々がこの地方にやって来たのは、主に、季節ごとの狩猟、そしてタキワイ(半透明のグリーンストーン)の採取が目的でした。この貴重な石は、アニタ・ベイやミルフォード・サウンドの入り口近くでも見つかりました。ヨーロッパ人で初めてフィヨルドランドを訪れたのは、ジェームズ・クックと船員たちで、1773年のことでした。このとき彼らは、ダスキー・サウンドに5週間停泊しました。この地域についてクック船長の記した地図と文章に引きつけられたアシカ漁やクジラ漁を生業とする人々が、ニュージーランドに入植し、最初となる集落を作ったのです。19世紀の半ばからは、測量士、冒険家や探鉱者たちがやってきて、まだ手付かずだったフィヨルドランド内部へと入っていきました。
Fiordland - koru frond
Fiordland - koru frond
 

サステイナビリティ

フィヨルドランドは、南半球で最も素晴らしい手付かずの大自然が残る地方のひとつです。1986年には、その息を呑むような地勢、類い稀な美しさ、地球進化の歴史を示す重要な役割などから、世界遺産に登録されました。本来の自然環境を守りつつ旅行者を受け入れるために、持続可能な観光業のあり方が注目を集め、その重要性が指摘されるようになりました。

サステイナブル・ツーリズム・サウスは、持続可能な観光業を目指すために、旅行業者によって運営されている地元主導の組織です。現在では40近くもの旅行業者が、それぞれの事業計画に環境保護についての具体的な対策を盛り込むプログラムに参加しています。この組織は、自然環境の保護・促進活動に、観光業界自らが主導的な役割を果たしていくことを目標としています。

ミルフォード・サウンドやダウトフル・サウンドへの観光ツアーを催行する、この地域最大の観光業者にリアル・ジャーニーズがあります。同社は基本理念に自然環境保護をあげ、環境保全省(DOC)の取り組みにいくつも参加しています。その保護への取り組みが認められ、ニュージーランドで初めてクォールマーク・グリーンの認証を得た業者の一つでもあります。

フィヨルド内で自然と歴史を探索するクルーズを催行しているフィヨルドランド・エコロジー・ホリデーもまた、環境保護に重点をおいている業者です。小規模な自営業者でありながら、科学者や学生の研究を、資金面・技術面でサポートしています。つまり、この会社のツアーに参加すれば、フィヨルドランドにおける研究プロジェクトを資金面で援助したことになるのです。

環境保全省は、この地域で特に重点的に、自然環境を確実に保護するための活動を行っています。現在は、タカヘ、キーウィ、カカポなど絶滅危惧種を対象に、捕食動物となる害獣のいない沖の島々で繁殖プログラムが行われています。また、人間が環境に及ぼす影響を最小限にとどめるため、ミルフォード・サウンドなど人気のトレッキング・ルートでは歩行者の数を制限しています。
Fiordland - Milford Sound
Fiordland - Milford Sound
 

自然/野生の動植物

地理的に遠く離れたフィヨルドランドでは、多種多様な動植物が繁殖しています。その中でも、タカヘやフィヨルドランド・クレステッド・ペンギンなどは、この地域でしか見られない絶滅危惧種です。

フィヨルドランドは、ニュージーランド固有の鳥類にとっては天国のような場所です。マーチソン山脈やスチュワート山脈には、タカヘが約160羽生息しています。タカヘは高山地域に住む飛べない鳥で、一時は絶滅したと考えられていました。ニュージーランドにはこの160羽しか存在せず、環境保全省により注意深く観察されています。トレッキングやウォーキングで森を通る機会があれば、トゥイ(エリマキミツスイ)、ケア、カカ、ベルバード(ニュージーランドミツスイ)、トムティット(ニュージーランドヒタキ)、グレー・ウォブラー(ニュージーランドセンニョムシクイ)、ケレル(固有種の鳩)などニュージーランド固有の鳥類を、見かけたり鳴声を聞いたりすることができるでしょう。

フィヨルドには、多種多様な海洋生物も生息しています。バンドウイルカ、ニュージーランド・アザラシ、フィヨルドランド・クレステッド・ペンギン、ブルー・ペンギンの他、種々のクジラも入り江にやって来ます。フィヨルドを探索し、ニュージーランドの野生生物を間近に見学しながら生態について知識を深めるには、観光クルーズのツアーに参加するのがお勧めです。カヤッキング・ツアーなら、自分一人で自然環境と触れ合うこともできます。

年間降雨量が多いこと、そして、フィヨルドが非常に狭いことから、ミルフォード・サウンドでは塩水層の上に真水層が形成されています。そのため、深海種の動植物が通常よりも浅い地点で観察されます。ミルフォード・サウンド海中展望台を訪れたり、ガイド・ダイビング・ツアーに参加すれば、アカサンゴや黒サンゴなどの希少種を比較的浅い地点で見ることができます。
Fiordland - kayaking with dolphins
Fiordland - kayaking with dolphins
 

アドベンチャー/アウトドア・アクティビティ

フィヨルドランド国立公園には、ニュージーランドを代表するトレッキングコース「グレート・ウォーク」9つのうち、3つがこの公園内にあります。ケプラー・トラック、ルートバーン・トラック、ミルフォード・トラックの3つで、これらは世界でも、最も素晴らしいコースとされています。

ミルフォード・トラックは、ニュージーランドで最も有名なトレッキング・ルートの一つです。テ・アナウ湖の先端から始まり、ミルフォード・サウンドのサンドフライ・ポイントまで、全行程53.9km、スタート地点とゴール地点へのアクセスは、ボートでのみ可能です。人気のコースなので、毎年、歩行者数が制限され、テントの持ち込みは禁止されています。全行程は平均4日間、個人ウォークとガイド付きウォークがあります。

ルートバーン・トラックは、マウント・アスパイアリング国立公園とフィヨルドランド国立公園を32kmに渡って横断するルートで、全行程は平均3日間かかります。ミルフォード・トラックよりはアクセスしやすく、キャンプも可能です。比較的短いトラックなので、多くの部分は日帰りで楽しむことも可能です。

ケプラー・トラックは、出発点もゴール地点もテ・アナウです。全長67kmで、フィヨルドランド国立公園の息を呑むような景観の中を歩きます。川を渡ることもなく、目印や小屋もきちんと整備されているので、ニュージーランドの奥地にあるトラックとしては、最も安全なトラックの一つと言えます。全行程は一周4-5日間、平均的な体力があれば歩行できます。
Fiordland - walking Fiordland's great tracks
Fiordland - walking Fiordland's great tracks
 

ご存知ですか?

  • フィヨルドランド国立公園はニュージーランド最大の国立公園で、全国土面積の5%を占めています。
  • フィヨルドランドには、ニュージーランド最深の湖、ハウロコ湖とマナポウリ湖があります。また、テ・アナウ湖はニュージーランドで第二の大きさです。
  • ミルフォード・サウンドの年間降雨量は8m以上、世界で最も雨の多い地域の一つです。
  • ホーマー・トンネルは、ミルフォード・サウンドと他のエリアをつなぐトンネルで、完成に20年近くもかかりました。