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地域情報: ルアペフ

 

地域情報: ルアペフ

ルアペフ地方にはニュージーランドで最も古い国立公園、トンガリロ国立公園があります。3つの活火山、ルアペフ山、ナウルホエ山、トンガリロ山を擁し、一年を通じて数々のアウトドア・アクティビティや美しい自然環境を楽しむことができます。

 

   

自然の魅力

トンガリロ国立公園(面積8万ヘクタール)は、地元のマオリ、ナティ・トゥファレトア族の人々が3つの聖なる山々を守り、全てのニュージーランド国民とその美しさを共有していくために、国に寄贈したものです。先住民が土地を国に寄贈して国立公園を設立するのは、世界でもこれが初めてのことでした。後にその自然美と文化的価値が認められ、複合遺産として世界遺産に登録されました。今日では、ハイカー、スキーヤーから植物学者、地質学者、自然愛好家まで一年を通じて様々な目的で人々が訪れています。

ルアペフ山はニュージーランドで最も有名な火山です。ここには設備の整った国内最大級のスキー場が2ヶ所あり、活火山でスキーやスノーボードを楽しむというめったにない体験ができます。活火山の火口から500メートル以内にある、世界でも珍しいスキー場です。

 

Ruapehu - mountain sunset
Ruapehu - mountain sunset
 

歴史

ルアペフ地方は、ヨーロッパ系移民の入植が特に遅かった地域で、現在でもマオリの文化や歴史が色濃く残っています。

地元のマオリの伝説では、父なる空、ランギヌイが北島の中央に偉大なルアペフ山を置いたと言われています。ルアペフ山はひとり誇り高くそびえていましたが、次第に寂しさがつのってきました。ルアペフ山の孤独を知ったランギヌイはその麓に涙をこぼし、その一粒がファンガヌイ川になったと言います。ルアペフ山をなぐさめるため、ランギヌイは仲間を送りました。トンガリロ山、タラナキ山、ナウルホエ山、そして唯一の女性の山、ピハンガ山です。その後トンガリロ山の花嫁であったピハンガ山がタラナキ山に惹かれてしまったため、怒ったトンガリロ山がタラナキ山を西海岸へと追いやったと伝えられています。

この地域にいち早く定住したのは、ナティ・マニアポト族、ナティ・トゥファレトア族、ナティ・ランギ族、テ・アティハウヌイ・ア・パパランギ族の人々です。彼らは火山台地周辺とファンガヌイ川沿いに落ち着きました。

ファンガヌイ川の岸には、テ・アティハウヌイ・ア・パパランギ族のパ(砦)の跡が今も残っています。この地域の人口の約40%が自身をマオリだと考えています。
Ruapehu - Whanganui river
Ruapehu - Whanganui river
 

マオリ文化

ルアペフ地方では、地元のマオリの人々と大地との精神的な結びつきをそこかしこに感じることができます。聖なる山や川の数々を探訪し、この地方におけるマオリの歴史について学んでみましょう。

ファンガヌイ川は、地元のマオリにとって精神的、文化的、歴史的に大変重要な意味をもっています。トンガリロ山に源流を発し、ナウルホエ山とルアペフ山からの支流を集めて流れるこの川は、国内で最も航行可能流域の長い川としても知られています。ここではマオリ文化と大自然が楽しめるガイド付きのカヌーツアーが催行されており、先祖代々この地域に暮らしてきたマオリであるガイドやホストが、物語や歌、しきたりなどを紹介するので、マオリ文化と彼らのファンガヌイ川との結びつきについて理解を深めることができます。

世界遺産であるトンガリロ国立公園もマオリにとって重要な場所です。ルアペフ山、ナウルホエ山、トンガリロ山は、彼らにとってタプ(聖なるもの)とみなされているため、敬意を持って接しなければなりません。1887年、この3つの山々は地元のトゥファレトア族から国に寄贈されました。首長のテ・ヘウヘウ・トゥキノ4世が、この聖なる山々が永久に保護され、ニュージーランド国民がその美しさを共有することを望んで寄贈を決断したのです。先住民が土地を寄贈して国立公園となったのは、世界でも初めてのことでした。当初寄贈された土地に周辺の土地が加えられ、国立公園の総面積は現在約8万ヘクタールとなっています
Ruapehu - three volcanoes
Ruapehu - three volcanoes
 

季節の見所

北島の冬の行楽地と言えば、ニュージーランド最大のスキー場があるルアペフ地方です。ファカパパ・スキー場とトゥロア・スキー場はルアペフ山にあり、世界遺産登録地域内の活火山でスキーを楽しむというユニークな体験ができます。

北西の斜面にあるファカパパ・スキー場は、国内最大かつ最も人気の高いスキー場です。面積550ヘクタールのゲレンデに加え、リフトでアクセスできるバックカントリーが400ヘクタールあります。南斜面にあるトゥロア・スキー場は、国内で最も標高の高い場所にあり、オセアニア地域で最も標高差のあるスキー場です。500ヘクタールのゲレンデと400ヘクタールのバックカントリーでスキーが楽しめます。

どちらのスキー場にも初心者向けから上級者向けまで様々なコースがあります。ファカパパでは中級・上級者やスノーボーダーが楽しめる数々のコースと広いオフピステがあります。また、初級コースが他のコースと分かれており、スピードの遅いリフトが設置されているので初心者でも安心です。リフトでアクセスできる山頂付近のバックカントリーでは、毎年9月にエクストリームスキーの大会が開催され、人気を博しています。

幅広い種類のリフトがあり、リフト券はファカパパ、トゥロア共通です。シーズンは通常6月から11月半ばまでです。
Ruapehu - winter ski field
Ruapehu - winter ski field
 

アドベンチャー/アウトドア・アクティビティ

起伏に富んだ地形と数々の渓流に恵まれたルアペフ地方では、一年を通じて様々なアウトドア・アクティビティが楽しめます。

ルアペフ地方には、自然と文化の複合遺産として世界遺産に登録されたトンガリロ国立公園があり、夏のハイキングに絶好のスポットとなっています。国内最高の日帰りハイキングコースと謳われるトンガリロ・アルパイン・クロッシングは、ナウルホエ山とトンガリロ山の間を抜ける全長17kmの少々難易度の高いコースです。火山地帯や火口湖などの美しいパノラマ風景が疲れを癒してくれるでしょう。

トンガリロ森林公園にはニュージーランド屈指のマウンテンバイクコースがあります。42トラバースと呼ばれるこのコースは、中央台地を横断し、歴史あるオファンゴの町まで続く全長48kmのコースです。道中は様々な地形が待ち受けており、ルアペフ地方を別の視点から楽しむことができます。

ルアペフ地方の澄んだ川や湖にはフィッシングを目的に多くの旅行者が訪れます。最も有名なフィッシングスポットのひとつがトンガリロ川で、世界有数のトラウトフィッシングの名所として知られています。地元のガイドが案内するフィッシングツアーでは、必要な許可の取得も代行しています。

ルアペフ山には国内最大のスキー場、ファカパパ・スキー場とトゥロア・スキー場があり、冬から春にかけてスキー客で賑わいます。初心者から上級者まで楽しめる様々なコースと世界レベルの設備が整い、活火山の斜面を滑り降りるというスリルが味わえます。シーズンは通常6月下旬から11月半ばまでです。ファカパパ・スキー場ではほぼ一年中リフトを運行しており、北島中央部の素晴らしい眺めを楽しむことができます。
Ruapehu - Tongariro crossing
Ruapehu - Tongariro crossing
 

自然/野生の動植物

トンガリロ国立公園、ファンガヌイ国立公園、そしてファンガヌイ川では、ニュージーランドならではの大自然が楽しめます。

ルアペフ地方には、固有の動植物が繁殖する重要な自然保護区が数多くあります。ファンガヌイ国立公園の中央部には北島最大規模の平地林が残っており、多種多様な固有の鳥類が生息しています。公園内にはブラウン・キーウィも生息し、夜間にはその鳴き声を聞くこともできるでしょう。また、ルアペフ地方にはニュージーランド唯一の固有の哺乳類、ショート・テールド・バット(短尾こうもり)とロング・テールド・バット(長尾こうもり)が生息しています。

ファンガヌイ川はトンガリロ山から200km以上南下してタスマン海へと注いでいます。この川は国内で最も航行可能流域の長い川として知られています。固有のウナギやマス、コウラ(淡水エビ)などが生息し、最大の支流であるファカパパ川は、国内屈指のトラウトフィッシングスポットとして有名です。

ご存知ですか?

  • オハクネの町には世界最大のニンジン像があり、2007年に発売されたニュージーランド版モノポリーのマス目にも選ばれています。
  • トンガリロ国立公園は国内最初、世界で4番目に設立された国立公園です。公園中心部には3つの活火山、トンガリロ山(標高1,967m)、ルアペフ山(2,797m)、ナウルホエ山(標高2,291m)があります。
  • ルアペフとはマオリ語で「爆発する穴」という意味です。
  • 活火山の火口から500メートル以内にスキー場があるのは、世界でもルアペフ山だけです。