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地域情報: サウスランド

 

地域情報: サウスランド

サウスランドはニュージーランド最南の地方で、ニュージーランド固有種の鳥類保護区や、手付かずの大自然で有名です。この地方は自然保護に熱心なことでも知られています。この地方全土の4分の1以上はフィヨルドランド国立公園とラキウラ国立公園内で保護されています

 

   

自然の魅力

インバーカーギルはサウスランド最大の町で、都市の便利さと、静かな町ののんびりした雰囲気とを併せ持っています。サザン・シーニック・ルート上に位置し、多様な野生動物が棲むカトリンズ・コーストや化石化した樹木の見られるキュリオ・ベイなどを訪れるのに便利な拠点となります。

インバーカーギルから30分ほど南へ下ったところが、漁港の町ブラフで、ブラフ・オイスター(カキ)や毎年開催されるブラフ・オイスター&シーフード・フェスティバルで有名です。ブラフからは、フェリーでスチュアート島に行くことができます。スチュアート島は、南島、北島に続きニュージーランドで3番目に大きな島で、ニュージーランド固有種が集まる鳥類の楽園です。スチュアート島のほぼ85%を占めるラキウラ国立公園には、無数に広がる遊歩道があり、素晴らしい沿岸の眺めを楽しめます。ニュージーランドで最も絶滅が危惧される種類の鳥をみかけることもあります。

 

Southland - Catlins coast
Southland - Catlins coast
 

マオリ文化 / 歴史

マオリの人々には、一般的にサウスランド地方は「ムリヒク(大地のしっぽの端)」として知られています。スチュアート島の名はもともと「テ・プンガ・オ・テ・ワカ・ア・マウイ(マウイの乗ったカヌーの碇の意味)」で、アオテアロア(ニュージーランド)の形成にまつわる神話に由来します。マオリ神話によれば、ポリネシアからやってきた伝説の英雄マウイの釣り上げた魚が北島に、その時に乗っていたカヌーは南島になり、マウイが巨大な魚(北島)を引っぱり寄せる際にカヌーを固定した碇がスチュアート島になった、とされています。この神話から、北島はテ・イカ・ア・マウイ(マウイの魚)、南島はテ・ワカ・ア・マウイ(マウイのカヌー)とも呼ばれています。

ヨーロッパ人がこの地に足を踏み入れる以前は、マオリの人々は主に狩猟や採集をしていました。クマラ(サツマイモ)栽培には気候が寒すぎるので、食料はアザラシやモアの狩猟に頼らざるを得ませんでした。ヨーロッパ人は、1790年代はアザラシ漁を目的に、1820年代にはクジラ漁を目的にこの地へやって来ました。クジラ漁基地がこの地域にたくさんできたのがきっかけで、リバートン(インバーカーギルから38kmほどの町)にはヨーロッパ人による初の集落のひとつができました。
Southland - brown kiwi
Southland - brown kiwi
 

サステナビリティ

サウスランド地方は、率先して数々の環境保護策を講じています。島部における絶滅危惧鳥類の繁殖計画や有害小動物撲滅活動から、環境にやさしい宿泊施設や観光業の運営に至るまで、サウスランド地方は、その独自の環境を保護することの大切さをしっかりと認識しています。

4分の1以上がフィヨルドランド国立公園とラキウラ国立公園内で保護されており、環境保全省はこの地域で特に、有害小動物撲滅と固有鳥類繁殖に力を入れています。特に肉食動物のいないウルヴァ島は、ニュージーランド固有種の鳥類にとっては楽園となっています。

サステイナブル・ツーリズム・サウスは、持続可能な観光業を目指すために、旅行業者によって運営されている地元主導の組織です。地域全体がイニシアチブをとることにより、地元の経営者たちに自然環境や天然資源への配慮を促すと同時に、長期的な、経済、社会、文化的利益を目指しています。インバーカーギルから35分、ブラウンズにあるザ・ロッジ・アット・ティカナもこのプロジェクトに参加しており、南島の宿泊業者で初めて、名誉あるクォールマーク「エンバイロ・ゴールド」の認定を受けました。
Southland - Paterson Inlet
Southland - Paterson Inlet
 

自然 / 野生の動植物

サウスランド地方は、手付かずの自然環境で有名です。環境保護策の下にある国立公園や海洋保護区には、多種多様な固有種の鳥類や植物、海洋生物が生息しています。

スチュアート島にあるラキウラ国立公園は、ニュージーランド固有種の鳥類にとってはまさに楽園です。ニュージーランドの象徴であるキーウィはもちろん、ケレル(ニュージーランド固有の鳩)、ベルバード(ニュージーランドミツスイ)や珍しいサドルバック(セアカホウダレムクドリ)まで、姿を見かけたり、鳴き声を聞いたりできるかもしれません。約2万羽ものキーウィが自然のままに生息していると言われるスチュアート島は、キーウィ生息地としては世界最大です。ここでは野生のキーウィを見る絶好のチャンスに恵まれるでしょう。

スチュアート島から水上タクシーで10分のウルヴァ島は、1997年から、一般に公開されている保護区として環境保全省により運営されています。国内でも珍しい、肉食動物のいない、鳥類と植物の保護区です。ネズミの撲滅後、サウス・アイランド・サドルバックやモフア(キイロモフアムシクイ)、ライフルマン(ミドリイワサザイ)、スチュアート・アイランド・ロビンなどの鳥も繁殖しています。

カトリンズ・コーストにあるキュリオ・ベイには、1億8千万年前の樹林の化石があります。石化した切り株や倒木やシダの跡があり、干潮時には簡単に見に行くことができます。海岸の上に設けられた専用デッキからも見ることができます。湾にはニュージーランド固有のイエロー・アイド・ペンギン(マオリ名:ホイホ)も棲んでおり、イルカやオットセイも頻繁に姿を見せます。
Southland - South Island saddleback
Southland - South Island saddleback
 

アドベンチャー / アウトドア・アクティビティ

サウスランド地方には、短いものから数日間かかるトレッキングコースまで、多様な遊歩道があります。またこの地方はマス釣りでも世界的に有名です。

サウスランドには、ラキウラ・トラックやトゥアタペレ・ハンプ・リッジ・トラックなど、あらゆる体力レベルの人が楽しめる様々なハイキングおよびウォーキングのコースがあります。ラキウラ・トラックはスチュアート島にあり、一周36kmで通常3日間かかります。広々とした海岸沿いを歩き、森の中、高低差300m以上の尾根を超え、パターソン・インレットの海岸を横切ります。トゥアタペレ・ハンプ・リッジ・トラックも全行程3日間のコースで、岩場の海岸や、マキ(針葉樹の一種)やブナの森、砂岩の岩礁などを通ります。どちらのコースも、個人で楽しむことも、ガイドとともに楽しむこともできます。

サウスランド地方には、国内でも一番と言われるマス釣りのスポットがあります。実は、マタウラ川は、マス釣りで世界一の川とも言われています。ニュージーランドで一番、マスがたくさん生息していること、また、マスを釣れる確率が高いことが、その理由です。サウスランド地方には、他にも27以上の釣りに適した川や渓流があり、この地域を訪れる釣り人たちは選択肢に困ることはありません。
Southland - Lonnikers Bay
Southland - Lonnikers Bay
 

ご存知ですか?

  • サウスランド地方は、かつて世界最速記録を打ち立てたバイクレーサー、バート・マンローゆかりの地でもあります。映画「世界最速のインディアン」の中では、アンソニー・ホプキンスがその役を演じており、このサウスランド地方でも撮影が行われました。
  • サウスランド地方は、夏にはニュージーランドで最も日が長くなります。
  • キュリオ・ベイにある石化樹林は、1億8000万年前のものです。