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地域情報: ウエリントン

 

地域情報: ウエリントン

ニュージーランドの首都ウエリントンは、芸術と文化の都としても知られています。人口ではオークランドに及びませんが、ショッピング、ナイトライフ、エンターテイメントが充実した活気溢れる都市です。

 

   

芸術と自然あふれる魅力

深い入り江と丘陵地の間に挟まれたウエリントンは、コンパクトにまとまった都市です。ニュージーランド国立博物館テ・パパ・トンガレワ、ワイタンギ条約の原本といった最重要文書を所蔵する国立公文書館があり、ニュージーランド交響楽団やロイヤル・ニュージーランド・バレエ団の本拠地でもあります。

自然や野生の動植物もこの地方の主な魅力です。市街地からほんの数分のところにはのところにはジランディア(旧カロリ野生動物保護区)があり、絶滅に瀕したニュージーランド固有の鳥類やその他の動物たちの安全なすみかとなっています。ウエリントン市内から45分のカピティ島も国際的に知られた自然保護区です。ここでも希少な固有種の鳥たちを見ることができます。

 

Wellington - fireworks over harbour
Wellington - fireworks over harbour
 

マオリ文化/歴史

ウエリントンに最初に付けられた名前はテ・ウポコ・オ・テ・イカ・ア・マウイです。「マウイの魚の頭」を意味し、これはどのようにアオテアロア(ニュージーランド)が創造されたかを伝えるマオリの神話に由来しています。その神話とは、ポリネシア人航海士のマウイが巨大な魚を釣り上げたところ、その魚が水面に出て陸地となり今の北島ができあがったというものです。

ウエリントン・ハーバーを最初に発見したのはポリネシア人探検家のクペだと言われています。彼は10世紀頃に部下を引き連れてやってきたと推定されており、マティウ(サムス)島やマカロ(ウォード)島など、ウエリントン半島周辺にはクペが名付けたとされる地名が残っています。それから約1000年の間に数多くのイウィ(部族)がこの地域に定住するようになりました。ウエリントン・ハーバーのマオリ名「テ・ファンガヌイ・ア・タラ」は、その中のひとつ、ナイ・タラ族に由来しており、「タラの偉大な湾」を意味しています。ナイ・タラ族はナティ・イラ族との部族間の婚姻関係は深まり、最終的にひとつの部族となりました。この他ナティ・カフングヌ族、ナイ・タフ族、ナティ・マモエ族もこの地方に関わりの深い部族です。 

ヨーロッパ人がウエリントン地方に定住するようになったのは1840年代前半のことです。当初はペトーネに町を作る計画でしたが、そこは開発に向かない湿地であったため、現在のウエリントンへと移転しました。1865年、ウエリントンはニュージーランドの首都となり、現在に至るまで政治の中心として機能しています。
Picnic on Parliament grounds
Wellington - Parliament grounds
 

フード&ワイン

ウエリントンは洗練された料理が楽しめることでも知られています。市内にはカフェ、バー、レストランが300軒以上あり、1人あたりの飲食店の数はニューヨークより多いと言われています。

ウエリントンには受賞歴のあるレストランが多数あります。国内有数の高級レストランとして知られるマッターホルン、ローガン・ブラウン、マーティン・ボズリーズ・ヨット・クラブ・レストランでは、地元でとれた新鮮な旬の食材を使った料理を味わうことができます。ナイトライフも充実しており、多種多様なバーが軒を並べています。

短時間でいろいろな味覚を楽しむには、ガイド付きのフードツアーに参加するのがおすすめです。旅行者にはなかなか見つけられないような人気の食料品店、コーヒーの焙煎業者、カフェ、レストランなどを訪れることができます。
Wellington - café culture
Wellington - café culture
 

サステナビリティ

ウエリントン中心部からわずか数分のところにあるジランディアは、ニュージーランド固有の希少な動物に安全な環境を提供しています。熱心な環境保護活動がどれだけのことを達成できるのか、その良い例をここで見ることができます。

現在ジランディアがある250ヘクタールの土地には、11年前まで外来種の植物や害獣が繁殖していました。今日、ここは特別なフェンスで囲まれた保護区となり、ニュージーランド原産の木々が生育し、サドルバック(セアカホオダレムクドリ)、スティッチバード(シロツノミツスイ)、リトル・スポッテッド・キーウィ(コマダラキーウィ)、ジャイアント・ウェタ(大型のバッタ)といった固有種の動物が暮らしています。人類が現れる前の状態にまで戻すことを長期的な目標として、現在も熱心な保護活動が続けられています。ここでは旅行者向けにガイドツアーが行われており、ニュージーランド固有の動植物について学ぶことができます。

カピティ島もこの地方の環境保護に対する努力が見られる良い例です。ウエリントン市内から北へ45分のところにあるこの島は、国内で最も古い自然保護区です。毎日限られた人数の旅行者が島を訪れ、手付かずの原生林と自然のままの生息環境に暮らす野生動物を見学しています。
Wellington - Protoplasm sculpture
Wellington - Protoplasm sculpture
 

アート/カルチャー

芸術と文化の都、ウエリントンには博物館や美術館が数多くあり、演劇や映画産業も盛んです。インターナショナル・アート・フェスティバル、ウエリントン・セブンズ・ラグビー・トーナメント、ワールド・オブ・ウェアラブル・アート・アワードなどの大きなイベントも多数開催されます。

ウエリントンにはニュージーランド国立博物館テ・パパ・トンガレワがあります。革新的かつインタラクティブな展示が特長で、単なる博物館の枠を越えていると高く評価されています。ニュージーランドの自然、歴史、マオリ文化、現代のアート&カルチャーについて深く学ぶことができるでしょう。

ウエリントン街と海の博物館では、ウエリントンの社会史や文化史について学ぶことができます。ウォーターフロント地区の歴史的建物の中にあり、ウエリントンの歴史を多くの人々に紹介し保存していくことを目的としています。

ウエリントンはニュージーランド映画産業の中心地でもあります。映画監督ピーター・ジャクソンの出身地でもあり、映画『ロード・オブ・ザ・リング』三部作と『キング・コング』の主要なロケ地のひとつともなりました。今ではハリウッドをもじって「ウェリウッド」という愛称で呼ばれています。ウエリントン周辺では、様々な映画ロケ地を巡り、撮影の裏話を聞くことができるツアーが数多く催行されています。

ウェタ・ケーブはこれらの映画に用いられた特撮技術を紹介する施設です。シアターでは、ウェタの共同設立者であるピーター・ジャクソン、リチャード・テイラー、タニア・ロジャー、ジェイミー・セルカークのインタビューを収録した20分のショートフィルムを見ることができます。また、ミニ・ミュージアムでは映画に登場するキャラクターや小道具などを展示し、20年を超えるウェタの歴史を紹介しています。
Wellington - live music
Wellington - live music
 

ご存知ですか?

  • ウエリントンは世界で最も南に位置する首都です。
  • ウエリントン市街の大部分は埋め立て地です。1840年当時は現在のショッピング街、ラムトン・キーに海岸線がありました。
  • 「ビーハイブ(蜂の巣)」の愛称で有名な国会執務室。このユニークなデザインは、タバコの空き袋の裏に冗談で描かれたもので、描いた本人も実際に建設されるとは夢にも思っていなかったと言われています。