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地域情報: ウエストコースト
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地域情報: ウエストコースト
南島の西海岸に位置するウエストコースト地方には、荒々しいほどの手付かずの自然が残っています。山々の頂、氷河、澄みきった湖、そして人口の少ない小さな町の数々。ありのままのニュージーランドの自然を体験するのに最適の場所です。
自然の魅力
ウエストコースト地方は南北に細長く、全長は600km以上にもなります。世界遺産登録地域を擁するだけでなく、全国14ヶ所にある国立公園のうち5つがこの地方にあります。実に地方の90%近くが環境保全省の管理下にあり、ニュージーランドでも特に自然保護に熱心な地域となっています。持続可能な環境の維持に地域ぐるみで積極的に取り組んできたため、沿岸域や降雨林では今も多様性に富んだ野生の動植物がたくさん見られます。
この地方は様々な地形に恵まれており、各種のアドベンチャーも盛んです。氷河でのヘリスキー、スカイダイビング、ラフティングなど、どれもスリル満点で気軽に楽しめるので、飽きることはないでしょう。国際的にも知名度の高い見所は、フォックス氷河とフランツ・ジョセフ氷河です。この珍しい氷河を見るために、世界各国からの旅行者がウエストコースト地方を訪れています。
West Coast - Karamea
歴史
ウエストコースト地方は、ニュージーランドで随一のポウナム(ひすいの一種、グリーンストーン)の産地です。マオリの伝説によると、ポウナムは、ナフエというポリネシアの探検家を追跡中に息絶えてしまったタニファ(水に棲む魔物)の遺骸であるとされています。
ポウナムは美しいだけでなく非常に強く耐久性に優れており、マオリの人々の間では魂の宿る神聖な石として珍重されています。そもそも、マオリの人々がウエストコースト地方へと向かったのは、ポウナムを求めてのことでした。この石は精神文化上重要であっただけでなく、現実的にも道具や装飾品など様々な利用価値があったのです。最初にウエストコースト地方に定住したのは、ナティ・ワイランギ族でした。東海岸側と西海岸側を隔てる山々が非常に険しいため、この部族は他の部族に脅かされることなくポウナムを採取することができました。しかし、やがて東海岸のナイ・タフ族が山越えの道を見つけると、すぐにこの貴重な石をめぐって戦いが起こり、ナイ・タフ族がナティ・ワイランギ族を制することになりました。
ウエストコースト地方は天然資源が豊富で、ポウナムだけが採れるわけではありません。1860年代にはこの地方もゴールドラッシュに沸きました。たくさんのヨーロッパ人がウエストコースト地方にやってきて、新興都市がいくつもできました。現在約3,000人のホキティカの人口は、最盛期には25,000人を超え、100軒以上のパブが賑わっていました。
West Coast - Lake Mapourika
サステナビリティ
ウエストコースト地方では、サステナビリティをテーマにした観光関連事業の人気が高まっています。地元の人々は、自然の美しさを観光客と共有しつつ、地域の自然環境を保護するように努力しています。この地域の至る所にあるエコ・ロッジでは、自然を傷つけることなく、環境を楽しみながらリラックスできます。
チャールストンにあるバーズ・フェリー・ロッジは、環境保護への取り組みが秀逸であると認められ、ウエストコーストで初のクォールマーク・グリーン「エンバイロ・ゴールド」を取得しました。このロッジは、環境や地域社会への悪影響を最小限に抑えながらも、贅沢感のある滞在を楽しめる高級宿泊施設です。エネルギー効率に配慮した運営方針から供給チェーン管理に至るまで、オーナーの環境を重視する姿勢は施設のあちらこちらに現れています。このロッジには、テレビ、電話、時計がありません。だからこそ、心から安らぎ、自然のなすがままの美しい環境を満喫することができるのです。
ウィルダネス・ロッジ・レイク・モエラキは、世界遺産テ・ワヒポウナム-南西ニュージーランド内にあります。ロッジ周辺の森、山、川、野生生物は保護されており、自然愛好家にとっては天国のような場所です。オーナーは、ニュージーランドの自然遺産保護にも積極的に参加しており、このロッジを立ち上げることで、森林伐採以外に頼ることなく、自然をテーマにした観光業を通じて雇用を創出し、地域社会の経済を活性化できることを示したのです。
West Coast - Munro beach
自然/野生の動植物
ウエストコースト地方の荒々しい海岸線と豊かな自然、降雨林は大切に保護されています。野生の動植物も固有種がよく繁殖しており、ニュージーランド特有の自然環境をじっくりと見ることができます。
長大な沿岸域は、希少種の野生動物のすみかになっています。フィヨルドランド・ペンギンを見かけることもあれば、絶滅危惧種のセッパリイルカが沖を泳いでいることもあります。オカリト・ラグーンには、ニュージーランドで唯一のシラサギの繁殖コロニーがあり、ファウルウィンド岬にはニュージーランド・オットセイの繁殖コロニーがあります。
パパロア国立公園の中心部に位置するプナカイキには、パンケーキ・ロックスという奇岩の景勝地があります。パンケーキをいくつも積み重ねたような独特な形状は、3000万年前から長い時間を経て造られたものです。海底で石灰質の豊富な生物の死骸と、泥や粘土質の柔らかい層が重なり合い、後に地震で隆起して、水面上に現れました。さらに、長い年月の間に海水や風雨にさらされて柔らかい層が溶け出し、今日の珍しい形ができたのです。パンケーキ・ロックスへは、遊歩道を少し歩けば行くことができます。また満潮時に海水が空高く吹き上がる、ブローホールを見ることもできます。
サザンアルプスに端を発する氷河は140以上ありますが、山のふもとの温帯雨林まで氷河が伸びているのは、フォックス氷河とフランツ・ジョセフ氷河だけです。この現象は世界でもアルゼンチンとここだけでしか見られない、珍しいものです。
West Coast - Punakaiki Pancake Rocks
アドベンチャー/アウトドア・アクティビティ
ウエストコースト地方では多様な地形を活かしたいろいろなアドベンチャーが楽しめます。氷河上でヘリスキー、ツチボタルが棲む洞窟でラフティング、サザンアルプスの上空でスカイダイビングなど、美しい自然を満喫しながら、胸の高鳴るような体験をすることができます。
フランツ・ジョセフ氷河とフォックス氷河は、アクセスのしやすさでは世界でも随一です。ガイド付き氷河ウォーキングに参加して、この自然の驚異に迫ってみましょう。経験豊かなガイドの案内で、セラック(氷塔)や尖峰、洞窟、クレバスを通って、氷河の上まで行くこともできます。さらに高度なアドベンチャーに挑みたい方には、アイス・クライミングや登山、ヘリスキーなどがお勧めです。
ウエストコースト地方の大自然は、スカイダイビングにも最適です。サザンアルプス、氷河、降雨林、そして海を空高く飛ぶ鳥の目線から見るような経験は他ではできません。高度9,000〜12,000フィートの上空から飛び降りて30〜45秒間、自由落下のスリルを味わいつつ、最高の景色を堪能することができます。
この地方の自然を違った角度から楽しみたいなら、地中の川を下るラフティングに挑戦してみてください。ナイル川の洞窟の中へ入れば、そこは鍾乳石で覆われた地下の楽園です。ツチボタルの無数の光がゆらめく眺めは、非常に印象的です。
West Coast - glacier
ご存知ですか?
全長13kmのフォックス氷河は、世界の一般的な谷氷河と比べると約10倍の速度で動いています。フォックス氷河のネヴェ(ざらめ雪が堆積していくエリア)は36㎢もあり、これは、クライストチャーチ市全体よりも大きな面積です。
ウエストコースト地方は全長600km。これはオークランド〜ウエリントン間の距離とほぼ等しく、ニュージーランドでもこれほど細長い形をした地方は他にありません。
ウエストコースト地方には、全国14ヶ所にある国立公園のうち5つがあり、一部は世界遺産登録地域になっています。
1888年8月、リーフトンに南半球で初めての電気街灯が点りました。