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地域情報: ファンガヌイ
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地域情報: ファンガヌイ
ファンガヌイ地方には、手付かずの原生林、多くの歴史的建造物、ファンガヌイ川といった、地域の歴史と深いつながりを持つ見所がたくさんあります。ファンガヌイ川は遥か昔から地元住民にとって精神的、文化的、そして歴史的に大変重要な意味を持っています。
自然の魅力
この地方最大の都市はワンガヌイです。ファンガヌイ川の河口にあるため「リバー・シティ」の名でも親しまれています。この町には保存状態の素晴らしい古い建築物が多く残っており、先住民マオリとヨーロッパ移民の歴史や文化を今に伝えています。
ファンガヌイ地方の主要な見所のひとつが、比較的手付かずのまま残されている大自然です。広大な降雨林は、キーウィを始めとしたニュージーランド固有の希少な鳥たちの安全なすみかとなっています。
Whanganui - cafe in Wanganui
歴史
ファンガヌイ地方は、先住民マオリとヨーロッパ移民の長く興味深い歴史に彩られています。その名残は今も地方全域に残されており、地元住民によって大切に守られています。
マオリの伝説によれば、偉大なポリネシア人航海士、クペが最初にファンガヌイ川を発見したということです。しかし、初めてこの地方をくまなく探検したのは、タキティムという名のカヌーを率いて故郷の島からの大航海を遂げたタマテアでした。その後まもなく、アオテア・カヌーに乗ってやってきたマオリの子孫がこの地方に住みついたと言われています。人々はファンガヌイ川沿いに漁村とパ(砦)を建設し、この地はすぐに多くの部族にとって交易の重要な拠点となりました。
ファンガヌイ川は今日でも地元住民にとって重要な意味を持っています。先祖代々、川とともに生きてきた地元マオリの人々は、よく「コ・アウ・テ・アワ、コ・テ・アワ・アウ(私は川であり、川は私である)」と言います。この言葉には、ファンガヌイ川流域で暮らす人々が感じている環境との精神的なつながりがいかに深いものかが表れています。
Whanganui - Kai Iwi beach
マオリ文化
ファンガヌイ地方には豊かなマオリ文化が息づいており、ファンガヌイ川にまつわる数多くの伝説や伝統が残っています。
ファンガヌイ川を下る旅は、生きたマオリ文化に触れるには最適です。地元マオリのイウィ(部族)にとって、この川は特別な意味を持っています。マオリのガイドが案内するカヌーツアーに参加し、ファンガヌイ川の美しい景観を楽しみながらこの地域の文化や歴史について学んでみましょう。川岸にはマラエ(集会所)が2ヶ所あり、儀式などに参加したり宿泊したりすることができます。
ティエケ・マラエはカヌーで川下りをする旅行者の宿泊施設として人気です。昔のパ(砦)のひとつでしたが、現在では旅行者が宿泊できるようになっています。訪ねたときにマラエに地元住民がいれば、ポフィリという伝統的な歓迎の儀式で迎えてくれることでしょう。
コリニティ・マラエはワンガヌイから約45分離れたファンガヌイ川の岸にあります。このマラエは団体での訪問や宿泊も受け入れています。ここではポフィリ、カパ・ハカ(マオリの伝統芸能)、フラックスの手工芸などを体験したり、ハンギ(地中で食材を蒸し焼きにするマオリの伝統料理)を味わったりすることができます。
ワンガヌイ中心部にあるファンガヌイ郷土博物館を訪れれば、この地方のマオリの文化や歴史をより深く知ることができます。ファンガヌイ川の歴史やファンガヌイ地方の人々とのつながりを紹介する品が数多く展示されています。
Whanganui - Koriniti marae
サステナビリティ
ファンガヌイ地方ではサステナビリティを重視し、自然環境および野生生物の保護・回復に熱心に取り組んでいます。
ワンガヌイからニュー・プリマスへ向かう幹線道路沿いにあるカイ・イウィから8kmの地点に位置するブッシー公園森林保護区には、総面積約100ヘクタールの原生林が広がっています。この土地は1960年代にG. フランク・ムーアによって王立森林鳥類保護財団に寄贈されたもので、現在では捕食動物など天敵のいない鳥類保護区となっています。ニュージーランド固有の鳥たちが数多く生息し、キーウィの繁殖にも成果を挙げています。もう1つの見所は「ラタヌイ」と呼ばれるラタの巨木です。樹齢500年から1000年と推定されるラタヌイは、幹周囲の長さが11.5m以上、高さが約43mあり、国内で最大のラタの木であると言われています。公園内には距離や難易度の異なるブッシュウォークのコースが網の目のように敷かれています。森の奥深くへと足を踏み入れれば、人類がやってくる以前のニュージーランドの姿を見ることができるでしょう。
サステナビリティを追及している宿泊施設といえば、「フライング・フォックス」です。ワンガヌイから45分のところに位置するこのエコロッジは、環境に与える影響を最小限にとどめ、かつ快適な宿を提供することを目指しています。水上タクシーで直接アクセスできるほか、駐車スペースから専用ロープウェイに乗るという方法もあります。手作りのコテージ(家具付き)が2戸あり、ファンガヌイ川を探索する拠点として最適です。周囲にはオーガニックのガーデンと果樹園が広がり、美しい川の眺めが楽しめます。外界から隔絶された静かなひとときをのんびりと過ごすことができます。
Whanganui - Sarjeant art gallery
アドベンチャー/アウトドア・アクティビティ
ファンガヌイ川ではジェットボート、カヌー、外輪汽船クルーズなど数々のアウトドア・アクティビティが楽しめます。また、この地方には素晴らしいウォーキングトラックがいくつも整備されています。
ファンガヌイ川を満喫するならガイド付きのカヌーツアーに参加するのがお勧めです。所要時間は日帰りから5日間までと様々あり、カヌーの技能レベルは問いません。ファンガヌイ川を下る旅は「ファンガヌイ・ジャーニー」と呼ばれ、ニュージーランドを代表するトレッキングコース「グレート・ウォーク」のひとつに選ばれています。川沿いには環境保全省(DOC)が管理するハット(山小屋)とキャンプ場があり、10月から4月の繁忙期に利用する場合はパスを購入する必要があります。このほか、民間の宿泊施設もあります。
時間に余裕のない旅行者には、ジェットボート乗船がお勧めです。「行き先のない橋」へのツアーは特に有名です。この橋はマンガプルア渓谷の農場開発のために1930年代に建設されましたが、その後開発は中断され、ここに集落があったことを示すものはもはやこの橋だけとなってしまいました。また、外輪汽船でのクルーズに参加すれば、ファンガヌイ川をのんびりと楽しむことができます。かつてこの川ではこうした川舟が数多く行き交っていました。
徒歩でこの地方を探索したいという旅行者のために、数々のウォーキングトラックが整備されています。5分で散策できる短いものから所要数日間の本格的なトレッキングコースまで様々なものがあり、年齢や体力に合わせて選ぶことができます。マテマテアオンガ・トラックは人気の高いハイキングコースです。全長42kmのこのトラックは全行程を歩くのに3~4日間かかります。かつてマオリの人々が利用し、移民たちの荷馬車が往来した道を辿って、ファンガヌイ国立公園の秘境を探索することができます。
Whanganui - canoe on Whanganui river
ご存知ですか?
ファンガヌイ川はニュージーランドで最も航行可能流域の長い川です。
町の名前であるワンガヌイ(Wanganui)には「H」が含まれていませんが、地方、川と国立公園の名前はファンガヌイ(Whanganui)で「H」が含まれています。
1919年に建設されたデュリー・ヒル・エレベーターは世界に2つしかない地中エレベーターの1つです。