1880年に公共の公園として200エーカーの土地が確保されたのが、オークランド・ドメイン(Auckland Domain)の始まりです。1880年代、オークランド環境順化協会が、公園内の池とその周辺の土地を使って外来種の魚類や植物の適応調査を行いました。これらの植えられた木々は、当時植物園があった場所に現在も成木として元気な姿を見せています。 地下からの湧き水で満たされる池は当初、オークランド市街への給水池としても利用されました。現在この池には数多くのカモが住み着き、流れ出す小川は原生林が繁る丘陵斜面地帯を通る「恋人たちの散歩道(Lovers Walk)」と名付けられた美しい遊歩道に沿って流れて行きます。谷を通るもう一つの遊歩道は、様々な店舗やレストランが立ち並ぶ歴史豊かなパーネル(Parnell)市街中心部へも通じています。 オークランド・ドメインの地形は、14万年前に起こった火山活動によって形成されました。ドメインには、中心部に規模の小さな黒い火山礫でできた丘のある、大きな火口があります。ここは円形劇場のように、毎年恒例の「クリスマス・イン・ザ・パーク」のような野外イベントの会場として使用されています。火口底部の平らな場所には、様々なスポーツ用のグラウンドが設けられており、1898年に建築されたクリケット観戦用の木造スタンドもそのまま残されています。火口外縁からは素晴らしい展望を見渡すことができ、凧揚げにも最高です。 温帯植物や熱帯植物を各種集めた2棟の温室からなるウインターガーデンズ(Wintergardens)は、1913年に開園された美しい庭園です。2棟の温室の間には、池と泉があり大理石の彫像が飾られた中庭があります。ロマンティックな雰囲気が漂うこの庭園は、結婚式を挙げたばかりのカップルの記念撮影場所としても人気があります。かつて石切り場だったウインターガーデンズの裏側のエリアには、様々な原産のシダ類が生息しています。 オークランド・ドメインの頂上部には、1929年に開館した、大がかりなネオ・ギリシャ風建築が立派なオークランド戦争記念博物館(Auckland War Memorial Museum)があります。博物館では、ドメイン各所に配置された各種の彫刻を巡る散歩コースが記載されたパンフレットも用意しています。